RIZIN 12.31レビュー


RENA def. ハンナ・タイソン

ポーランド人のハンナ・タイソンは、UFCストロー級女王のヨアンナ・ヤンジェイチェックと同じ街に住んでいるのだそうだ。ヤンジェイチェックばりに「ハッ!ハッ!」といいながら打撃を繰り出すタイソンも、一筋縄ではいかない根性あふれる試合をみせてくれた。こんな女性ばかりが住んでいるというの街というのも考えただけでゾッとする。しかし大阪人RENAの落ち着き払った佇まいは、ポーランドの喧嘩屋を上回っていた。相手の攻撃を冷たい眼で見極めると、ムエタイクリンチからのヒザ蹴り、多彩な立ち関節など、後はどうなっても知らんといわんばかりの恐怖の技術を嬉々として繰り出し続ける。最後はボディが効いたと見るや、相手の腹を殴る蹴るの集中的暴行であっという間に試合をフィニッシュしてしまった。これをかわいらしい顔でやるのだ。何と頼りがいがあることだろうか。もはやRIZINの大黒柱の風格だ。

山本家

山本家の2人が今回はいいところなく負けてしまったわけだが、負ける度に画面には山本家の子ども(男子と女子、小学生くらい)の悔しそうな姿が必ず映し出されるのである。これがすばらしい。この子たちが10年後にリベンジに来るのだろう。そう思うとRIZINはまことに安泰である。

なお、「必ず映し出される」といえば、フジヤマで武尊の試合を放送するときには、必ず「応援する子ども」の絵が挟まれることになっている。こちらは何の意味があるのか、わからない。こういう分からない映像には、私はよく用心をすることにしている。

クロン・グレイシー

なんと、日本人のトップに簡単に勝ってしまった。もうRIZINに相手はいないのではないか。MMAファンとしては、ベラトールやUFCで出世していくクロンを見てみたい気もする。しかしRIZINでグレイシーの名前を持つ人が猛威を振るうのを定期的に見るのも悪くない。品格のある試合運びに、ほんのり漂うディアス兄弟的暴力性(あのダーティ・ボクシング!)。単なるオヤジのコピーではない、新型グレイシーのこれからがますます楽しみだ。

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デイブ・メルツァー記者評定、2016年プロレス・ベストマッチ。最高ランクの5つ星は4試合、うち3試合が新日本。


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UFC 207 レビュー




コーディ・ガーブランド def ドミニク・クルーズ

なんだかんだでクルーズが横綱相撲で勝つだろうと高をくくっていたら、ショッキングなくらいに実力伯仲の第1ラウンドの展開に口あんぐり。これはいかん、ちゃんと見なければと襟を正す。ガーブランドにとって初体験のはずの第4ラウンドではクルーズを4回もノックダウン。クルーズが倒れる度に自分でもビックリしたような仕草をするガーブランド。何度倒されてもゾンビのように立ち上がってくるクルーズもちょっとどうかしている。

試合をしながら、まるで自信が確信に変わっていくかのように、ガーブランドはドンドン強くなって、手が付けられなくなっていく。プロレスではよく、格上が中央にどっしりと構え、格下が回りをちょろちょろ回るという構図が描かれるが、この試合はまさにそんな風に見えた。ちょろちょろ回るから強かったはずのクルーズが、そのせいで弱々しく見えるのだ。この試合はガーブランドの完全な実力勝ち。ガーブランド時代到来。ちなみに勝利者インタビューでガーブランドの隣でベルトを巻いてもらっていた子どもについては、調べはついてるので、どこかで詳しく紹介できればと思う。


アマンダ・ヌネス def ロンダ・ラウジー

ヌネスがたった48秒でラウジーの顔面にパンチを1ダースお見舞い、汗もかかずに楽々のノックアウト。最初の一発目で、ホルム戦のときと同じような表情になってしまうラウジー。顔が真っ赤になって浮き上がって見え、視線がぜんぜん動いていない。一発で効かされてしまったのか、それとも悪夢が蘇り闘魂がすっかり消え去ったのか、そこからはほとんど動くこともできず、素人目にはただ単に走って逃げて一息ついても良さそうに思えるところ、無策にも人間パンチングバッグと化して沈んでいった。あの自信の塊のようなロンダ様が、もはやほとんど、オクタゴンで何かを出来る人には見えなかった。このまま引退となっても、敗戦の弁すら一言も発しなかったとしても、それも理解できる。1つの時代の終焉を思わせた。個人的にはとても悲しい。ロンダの試合は本当に楽しかった。


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あらゆる記者会見を拒んだロンダ・ラウジーがそれでも唯一伝えたかったこと


読み込むのに時間がかかる投稿ですが。

Dana White builds his perfect MMA fighter

デイナ・ホワイト、パーフェクトMMAファイターを作ってください、と聞かれて。
ソース動画はジオブロックがかかっているかも)

ヨアナ・ヤンジェイチェックの頭脳
トニー・ファーガソンのアゴ
ディエゴ・サンチェスのハート
ロビー・ローラーの左
チャック・リデルの右
マット・ヒューズのレスリング
エディソン・バルボーザのキック
アンデウソン・シウバのニー
デミトリアス・ジョンソンのスピード
ロンダ・ラウジーのアームバー
ヨアンナ・ヤンジェイチェックの殺しの本能

これらを組み合わせるんだ。



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UFC 207試合前のあらゆる記者会見や取材を拒んだロンダ・ラウジーが唯一伝えたかったこと。


「いいですか、UFC207は金曜日(米国時間)ですよ。金曜日、金曜日。土曜日ではない。金曜日」

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ロンダ。左。ジンガノ戦(2015年2月、UFC184)5日前の写真。右。ヌネス戦5日前の写真。




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1997年から20年近くUFC中継(英語版)の実況アナウンサーを勤めてきたマイク・ゴールバーグが、今週末のUFC 207をもって降板することが明らかになった。解説のジョー・ローガンは留任。新しくスポーツラジオのトークホストなどを務めるジム・ローム氏の起用がウワサされている。

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Stephanie McMahon takes shot at CM Punk for UFC loss - ESPN Video

WWEシカゴ大会で巻き起こった「CMパンク」コールにいら立ったステファニーが観客を黙らせる!

みなさんがそのコールを2分15秒続けてくれたら、パンクの試合より1秒長いことになりますね



UFC 203でパンクはミッキー・ゴールに2分14秒で一本負けを喫している。パンクの地元シカゴ大会だっただけに、ステファニーも準備万端だったようだ。

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Omasuki選定、ノックアウト・オブ・ザ・イヤー2016





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