僕もすぐにでも戻りたい。心はまだ日本にある【全日留学生レスラー】

Narrow Escape For Wrestlers In Japan - Pro Wrestling Illustrated's Blog

全日本プロレス東北巡業のツアーバスの中、仙台近郊で被災した2人のカナダ人レスラー、ジェイク・オライリーショーン・スピアーズの体験談。


「バスが揺れたので、最初はパンクでもしたのかと思った」と語っている。「バスが路肩に停車すると、木は揺れているし、ほかのクルマも停車したんで、地震だと言うことに気がついた」(オライリー)

「驚いたのは、地震が長い時間続いたと言うこと。おそらく2分か2分半か。大地震だと言うことは分かったけど、田舎道にいたので、どれほどの被害があるのかはよくわからなかった」(スピアーズ)

バスの運転手がテレビをつけた。画面には日本の地図が映っていて、日本の北部全体が赤い丸で囲んであった。日本人たちがさかんにしゃべり始めた。

「ニュースは日本語だったので理解できなかった。僕は振り返って鈴木みのるに、何があったのかと聞いた。鈴木は、「デンジャー、ツナミ」と言った。「どこで?」と聞くと、鈴木は赤い丸の中心を指さした。」(オライリー)

高速道路は封鎖された。津波を避けて内陸路を走るより、運転手はそこにとどまることを選んだ。選手たちはそこで一夜を明かした。電力も失われていたので、夜明けを待つしかなかった。16時間の濃密で不安な暗闇だった。

「波がおそってくる写真を見るまで、どんなに怖いことなのかがうまく分からなかった。いったいどこの写真なのかも分からなかった。車窓には丘が広がっていたが、いまにもあの丘を越えて波が来るのではないかと思われた」(スピアーズ)

「いまここでインタビューに答えることが出来ていることをラッキーだと思う。出発の時にひとり遅れた選手がいたせいで、バスは30分遅れていた。もし遅れていなかったら、津波に直撃されていたかもしれない」(オライリー)

リング・クルーは仙台に先に入っていた。会場の建物は幸いにも無事だった。緊急シェルターとして、一時的な遺体安置所として使われている建物だったのだ。全日本プロレスは東北ツアーのキャンセルを決定、バスは横浜に向けて戻ることになった。

「結局バスには36時間乗っていたよ。プロテイン・シェイクと水、スニッカーズ、サッポロビールで何とかやり過ごしていた。道中、家がつぶれてしまっている光景やら、水の配給に並ぶ人の列なんかを見た」(オライリー)

全日本の道場に戻って、彼らはようやく、CNNのサイトなどで英語のニュースに触れることが出来、オンタリオの家族や友達とも連絡を取ることができた。

二人は5月まで日本に留まる予定だったが、今回はいったん帰国している。

「道場に寝泊まりしての練習で、本当に絆が生まれたよ。みんなとはほんの1ヶ月くらいのつきあいだけど、離れるときには罪悪感すら感じた。これからうまくいくことを祈ってるし、電話をもらえれば、明日にでも日本に戻るよ。日本でプロレスをするのは夢だったんだ。」(オライリー)

「僕もすぐにでも戻りたい。心はまだ日本にある。電気も暖房もなくて苦しんでいる人がたくさんいる。当たり前だと思っていたことを、本当に有り難く思うようになったよ」(スピアーズ)

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‘Blading’ Wrestlers Bleed Green (Columbia News Service)


 プロレスラーがリング上で流血する場合、通常は「ハードウエイ (Hard Way)」か「ブレーディング (Blading) 」の方法がとられる。前者は流血するほど強くたたくこと、後者はレスラーが隠し持っているカミソリで自分を浅く切ることをいう。

Figure 4 Weekly の主宰で、時にプロレスにも出場するブライアン・アルバレスによると、「普通は紙を切る程度にカットする。選手はふつう、事前にアスピリンを飲んでおく。そうすると血が薄くなるし、汗もかいているから、少量の血が汗と混じって、実際よりもひどい怪我に見える」と語っている。

プロレスの舞台裏のビデオを制作しているケーフェイ・コメンタリー社の Sean Oliver 氏によると、ブレーディングはまた、ギギング (Gigging)、ジューシング (Juicing)、ドローイング・カラー (Drawing Color) とも呼ばれる。

プロレスを管轄しているアスレティックコミッションは全米に21州しかなく、その他の州ではエンターテインメントと見なされている。コミッションがある州は流血を禁じる傾向がある。ケンタッキー州のアスレティックコミッションは、試合中に流血があると試合を止めることとなっている。

アルバレスによると、WWEでは2008年にブレーディングをやめている。

ブレードを繰り返したプロレスラーは、額に傷あとがたくさん残る。これをロードマップ (Road Map) という。

ブレーディングが失敗した事例として有名なのは、1996年のECWで行われた「Eric Kulas vs. Jerome Young」戦で、Young が Kulas を深く切りすぎたために、リング上で医療措置を受けることとなった。Kulas は Young と ECW とを訴えたが退けられている。

元WWEのユージーンは流血には保守的だ。1997年のデビュー以来、ユージンは一度しか流血したことがない。それも顔面蹴りを受け損ねたものだった。

「インディのリングはとても不潔なので、自分はひげそりの後ですらリングに上がりたくない。ましてやリング上で傷口を開くなどもってのほかだ。泥やら汚れやらバクテリアでいっぱいなんだ」とユージーンは語っている。

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長く未定だったUFC131でのシェーン・カーウィン復帰戦の対戦相手が、UFCと契約したばかりのノルウェイの巨人ヤン・オラフ・エイネモになる見込みであると MMA Junkie が伝えた。


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