これぞハイブリッド・レスリング!




Cung Le (6-0) def. Frank Shamrock (25-9-2)
Strikeforce/Elite XC, HP Pavilion, San Jose 03/29

3R終了時点で右腕骨折によりTKO。ネットで映像を見ました。まず印象的なのは、日本からはちょっとピンと来ないほどの会場の大変な盛り上がり。雰囲気はもう出来上がりまくり。そんな高いレベルの期待感に、高いレベルで応え続けた名勝負だったと思います。(観客数16,326名)

シャムロックは試合前記者会見で、キックボクサーであるリーのスタンドにつきあうと語り、実際結果的にも3Rをスタンド勝負を展開。ただしこれは意図的というよりは、テイクダウンできなかったように見えた。リーが絶えず放つサイドキックは距離を取るのに有効に見えたし、フランクも実際2度ほど捕まえに行っては逃げられているのである。

ネットではよく見えないんだけど、たまにアップになったときの絵や、実況解説者のことばから、1Rは両者は笑いがこらえきれない表情だったようだ。とくにラウンド終了時のフランクの笑顔とガッツポーズは、良い試合を戦える選手としての喜びに加え、名勝負がひきおこしている観客席での化学反応の手応えがプロモーターとして嬉しくて仕方ない感じ。

3R早々からフランクは既に右手が使えない。リーのパンチやハイキックが当たってる。すっかり笑みの消えたフランクは、右手をぶらさげ、左手だけで構えるノーガード殺法で圧力を掛けリーをケージまで押し込む。そしてリーの反撃を身体を左右に振ってかわしながら左の有効打を打ち込んでリーの身体を揺らす。これは格好いい!

ただしリーの危機らしい危機はそのときだけで、あとは全般的に、リーの打撃の正確さが際だち、正統派の新王者誕生を強く印象づけていました。こんなに総合に対応しているキックボクサーはちょっといないね。

敗れたフランクは大の字にダウンし号泣の表情。もちろん痛かろうし悔しかろうけれども、歓喜のリーの傍らで地にまみれるという絵はちょっと出来すぎ。プロモーター・フランクの絵心も、これだけの内容の試合に裏打ちされているのなら、全然乗れますね。

複数の米MMAブログでも、この試合は大絶賛されています。

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リーは次の対戦相手として、三崎和雄、またはEliteXCミドル級王者のロビー・ローラーの可能性を挙げました。なんとなく、三崎が勝つと思うなあ。そうすると三崎がチャンピオンだ・・・

フランクの妻エイミーさんは会場内でフランクの試合中に産気づき、病院に搬送されました(結果的には出産に至らず、退院したそうです)。また試合後のフランクは右腕前腕部がまっぷたつに割れており、奥さんと同じ病院に搬送され、プレートを埋め込む手術を行ったそうです。

DREAMを蹴ったギルバート・メレンデスの試合もビデオを見ましたが、グラウンドで細かいパンチを打ちまくって完勝。相変わらずスタミナの塊。翌日の記者会見では次戦をすぐにやらせろと要求していたそうです。こういうのをみると、メレンデスを上回る永久電池ぶりだった石田は本当に凄いわ。

5月の第一回CBS放送のメインカード、キンボ・スライスの対戦相手の発表が予告されていましたが、アナウンスはありませんでした。ロン・ウォーターマンやジェイムス・トンプソンではないかとの噂があります。そのキンボ、HPパビリオンのケージに上がって挨拶をしたそうですが、反応は薄かったそうです。

Shamrock and wife both in hospital (Yahoo!)
Shamrock vs. Le Post-Fight Press Conference Notes (Proelite.Com)

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ベトナム戦争の頃、リーはお母さんと一緒に安全を求めてサンホセに移り住んだ。やせこけたベトコンといじめられたリーは、やがて対処するためにテコンドーを習い始める。さらレスリングやベトナム風カンフーに熱中したあと、1994年頃から散打に招聘され、USオープン大会で二階級を制覇。96年からフランク・シャムロックのトレーニングパートナーとしてMMAの練習を始めた。
CUNG LE’S MOMENT OF TRUTH (The Fight Network)

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Sylvia Departs UFC, Wants Fedor (Sherdog)

M-1 Global アメリカ派の新しい団体名は「アドレナリン (Adrenalin)MMA」。旗揚げ戦は6月14日シカゴのシアーズ・センター。ジェフ・モンソン vs マイク・ルソーが発表されています。

ティム・シルビアはあと一試合の契約を消化しないままUFCを離脱し、アドレナリンと複数試合契約を締結。モンテ・コックスはこのほか、ベン・ロスウェル、エディ・アルバレスと契約したと発表。

シルビア談「新しいプロモーションであるアドレナリンでは、選手は他団体で試合をしても言いそうだ。これは大きい。自分のキャリアもあと3,4年、出来るだけ多くの試合をしたいので、この団体が最善の選択と言うことになる」。「日本で再び大きな大会が開かれるようになってきた。Afflictionも活動を始めるようだ。自分はどこにでも出たい。年間5,6試合をこなしたい。それと、ヒョードルとも戦ってみたい。そのためにはUFCを離れるしかなかった」

UFC: Sylvia out, Fedor in? (Yahoo!)

シルビアの離脱を許したダナ・ホワイトは、ヒョードル獲得の意向を改めて明言、係争中のクートゥアの名前こそ出さなかったものの、「皆が見たいと行っている試合は組みたいと思っている。ヒョードルが希望する試合をみんなが見たいなら、実現に向けてベストを尽くす。」と語りました・。

HDNetのマーク・キューバンは次のように発言しています。

QUOTEWORTHY (The Fight Network)
将来的には、UFCのPPV放送会社が、良い試合を組むために他団体とパートナーシップを結ぶようプッシュすることになるだろう。そこがUFCのアキレス腱だ。今の試合数やPPVの販売件数を維持できないのであれば、彼らも考え方を調整しないといけなくなるだろう。

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●気になるリンク

DREAMの“KID階級”で世界獲る(スポーツナビ)
谷川さんが60キロ台フェザー級の新設を明言したと言うこと。トーナメントをやる、とは言ってません。
最近DREAM関係で谷川さんの発言がドンドン表に出てきてますね。やはりHERO'S系の選手のマネジメントはこの人が前面に立ったほうがすすめやすいのかな。

今成のフェザー級王座防衛戦が決定、挑戦者は三島=DEEP(スポーツナビ)

長南亮の「UFC.85」参戦が内定、ジュカオンと再戦へ(スポーツナビ)

パンクラス身売りへ 離脱者続出で格闘技ブームに乗れず(Miruhon.Net)
戦極の改革と何か関係ある?

【やくみつる】
朝青龍がやく氏に“緊急会談”提案(日刊スポーツ)
もう、やくがあまり面倒くさいことばかり言うようなら、殴りつけてやってください、横綱。

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