レッスルマニア27レビュー


 レッスルマニア27(2011年4月3日、ジョージアドーム)の映像を見終わった。4時間近い長尺番組ではあるが、例によって最初から終わりまで、何かしら楽しめるように、気が利きまくった作りになっていた。7万人超とアナウンスされている大観衆の前で繰り広げられる一大ページェントの雰囲気だけでも、豊かな気持ちになれるし、多少なりともプロレスもといアクション・ソープオペラに興味があるのであれば、やはりマストシーイベントだと思う。

ただ正直なところ今年は、良くも悪くも「ものすごい試合」は見られなかった印象。ベストバウトは「アンダーテイカー vs HHH」の、一応ノーホールズバー・マッチという設定の試合。両者とも身体があちこち悪いらしく、すでに普段は殆ど試合をしていないという。HHHが「掟破りのツームストン」を放ったところがハイライトだろうか。そのあともハードなチェアショット、ペディグリー3連発など技を重ね、HHHがアンダーテイカーを瀕死の状態にまで追い詰めたが、最後にとうとうカナズチを持ち出して殴りかかろうとしたところ、テイカーが下からの三角でHHHを絡め取ると、HHHががっくりとカナズチを手から落として昇天という展開であった。

僕もこの試合はとても楽しんで見たのだけれども、途中から、あまりに長すぎる間が気になって仕方がなかった。終盤の大技とキックアウトの応酬は、1分間に技1発といったテンポで、もちろんその間のセールっぷりやフェイシャルは見事なのだけれど、いったん「間が長いな~」と気がついてしまったら、もはやそんな引いた視線を撤回できなくなってしまって、上手く入り込んで見ることができなくなってしまったのは不幸なことだった。

もっとも、去年の「テイカー vs HBK」と比べるからそう思うのであって、十分に名勝負と言って良いと思うし、米メディアではこの試合はとんでもない大傑作だったと評価が高いので、一見の価値はあると思う。テイカーはマニア19連勝、なんだかんだで毎年のようにショーストッパーを演じているのは立派ですね。

星は拾ったけれどもケンカには負けたという風情のアンダーテイカーは試合後も立ち上がれず、カートに載せられて横たわったままで退場。退場だけで7,8分かかっていた。翌日のRAWではHHHが、来年のマニアでのテイカーとの再戦をPRしていたのだというから、テイカーの深いダメージを描いておく必要があったのだろうが、これもちょっとかったるかった。もっと時間を掛けた両選手の入場シーンは本当に見事だったのだけれど。また、WWEではいま、一応チェアショットは禁じ手になっているそうで、派手にやり合った両者には罰金が科せられたとアナウンスされている。そんな訳はないと思うけど。

メインイベントは「ジョン・シナ vs ミズ」。このミズという選手はよくわからないのだけれど、チャンピオンはミズの方。結果は驚きの両リン、ここでザ・ロックが登場し、「おまえら最後までやれや!」と一喝。延長戦のゴングが鳴るも、ほどなくロックが両選手にロックボトムを炸裂させ、一人勝ち誇るという絵で番組は終了した。この翌日のRAWで、来年のマニアでの「シナ vs ザ・ロック」がアナウンスされることになる。

このほか印象に残った点。「ランディ・オートン vs CMパンク」のフィニッシュシーンにはびっくり。CMパンクの悪党ぶりは好きだな~。アナウンサー対決の「マイケル・コール vs ジェリー・キング・ローラー」はちょっと冗長だったけど、「南部の帝王」ローラーの初のレッスルマニア出場だったそうで、まるで天龍のように男臭くハッスルしている姿が印象的だった。最後はレフリー役のストーンコールドと一緒にビールをラッパ飲みするのだからコクがありすぎる。ヨシタツは試合はなかったけれど、スキットで登場、ラッパーのスヌープ・ドッグの前で「We Will Rock You」を歌っていた。

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ジョー・ウォーレン(34)はいま、(1)ベラトール・フェザー級タイトルの防衛、(2)ベラトール・バンタム級王座挑戦、(3)レスリング世界選手権出場という3つのゴールに奔走している。

フェザー級現王者のウォーレンではあるが、この階級では身体が小さすぎることと、まだまだ経験不足であることが課題なのだそうだ。先週のベラトール41では、137パウンドのキャッチウエイトでマルコス・ガルバオンと対戦したばかり(きわどい判定勝ちだった模様)。6月9日には、9月に行われるレスリング世界選手権出場のアメリカ代表選出をかけて、132パウンド級のグレコローマン・レスリングに参戦する。8月20日にはベラトールでフェザー級ベルトの防衛戦を行うし(対戦相手は現在進行中のトーナメントの勝者)、さらに10月からのベラトールの新シーズンで、3ヶ月にわたるバンタム級トーナメントに参加予定で、ここで勝ち抜けば来年早々にも、バンタム級タイトルに挑むことになる。来年12月のレスリングUSオープンに出場する予定もある。

ウォーレンはレスリング世界選手権王者(2006)パン・アメリカン・ゲームス王者(2006)、ワールドカップ王者(2007)を獲得しているが、2007年の薬物検査でマリファナが検出され2年間の出場停止処分を受け、オリンピック出場をあきらめざるを得なかった。この出場停止処分期間に、たった2週間練習しただけで、ウォーレンはDREAMのフェザー級GPに出場し、チェース・ビービと山本KIDを倒している。

ウォーレンは現在、2012年ロンドン五輪を目指して、コロラド州のオリンピック・トレーニングセンターでフルタイムの練習の日々を送っている。そして週に数日、打撃と柔術を練習しているのだという。

レスリングとMMAとでは、相手の動きに本能的に反応する、というところが共通しているそうだが、MMAで有効な反応(関節技へのセットアップ)が、グレコローマンでは反則につながってしまうとのことだ。

「最近の出場したデビッド・シュルツ杯では、自分はオリンピック銀メダリストと銅メダリストに負けてしまった。ポイントは稼いでいたんだが、反則をしてしまったんだ。コーチは、今のところいい線行っていると言ってくれてる。オリンピックに出たら、必ず勝つ。世界最高の選手になろうって言う訳じゃないんだ。その日に最高であればそれでいいんだ」

(出所) Bellator’s Warren chases unprecedented trifecta (Dave Meltzer, Yahoo! Sports)

>先日発表になったDREAMの「ワールドGP」出場予定選手として、ウォーレンの名前も出ていたが、こんなに忙しくて、本当に参加可能なのかと案じる。

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そのベラトールのCEO、ビヨン・レブニーが、いざとなったら女子格を救うと宣言している

ズッファが女子格を扱わないために、ストライクフォースの女子選手がフリーになるようなことになれば、われわれにとってはありがたい。ズッファがどうするつもりなのかはわからない。どうもストライクフォースの女子選手は、契約がきれたり、またつながったりするような形態でやってるようで、これからどうなるのかはわからない。ただベラトールには女子選手の基盤があるし、もちろん引き続き女子格をプロモートしていくつもりだ。



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8月のUFCリオデジャネイロ大会にホイス・グレイシーが(44)が参戦するのではないかと報じられているが、その対戦相手として、アート・ジマーソン(47)とダン・スバーン(52)が名乗りを上げているそうだ。ホイスの試合って、そういう枠に押し込められるのね。

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【修斗】4・29世界王者・日沖発が約1年ぶりに参戦!ランバー王座返上でカード変更 (GBR)






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