ランディ・クートゥアの光と影


UFC129が近づき、出場選手がいろんな発言をし始めている。GSPは、シールズが如何に強豪かを繰り返し強調、試合を盛り上げると同時に、イージーファイトだという見方の払拭に躍起になっている。まあ、試合前の選手の発言としては、ごく当たり前の内容だろう。むしろ、ここにきて弁舌鋭く、のらりくらりといろんな伏線を張っているのがランディ・クートゥアである。なんだかんだで報道量も結構多い。

マチダ戦について

勝とうが負けようがドローになろうが、私にとってはたいした問題ではない。自分が人生のどの段階にいるのかという問題だ。この仕事を長くやってきた。この仕事は旅のようなもの。良いパフォーマンスが出来れば、私はそれで満足だ。



2006年にも引退し、また復帰したことがあることについて

当時はいろんな事情があって、いったんは退いた。離婚したばかりだったし、問題が山積みで、休息が必要だった。積もったチリを払って、自分らしさを取り戻してから、トレーニングに戻りたかった。いまは事情が違う。生活にはすっかり満足しているし、うまくいっている。これ以上ないくらいにね。



引退後には何をしたいか

これからもズッファとはできれば一緒にやっていきたいし、何らかのかたちで関わっていきたいね。

政治的にやるべき事があちらこちらにあるね。ニューヨークのことがすぐに思い当たる。それに、昔何回かテレビの解説をしたけど、あれも楽しかった。またPPVの放送席に戻って、選手の視点からコメントを出すというのも良いね。ズッファから何を求められるか、ちょっと見てみよう。



チャック・リデルの同じ轍を踏まない

チャックは気の毒だった。チャックはすごいチャンピオンだったし、オーラをまとった存在だった。最後の数試合をあんな風に落としてしまったのは残念だった。ファンがチャックは引退すべきなどと話していたのにもがっかりした。現役にはいつか終わりが来る。私もアホじゃないんで、いつまでも戦えるなんて思ってはいない。それなら、自分でコントロールして、じぶんらしく引退すればいいじゃないか。3試合続けてKO負けしたり、もう自分の試合なんか誰も見たくなくなってから引退するのはいやなんだ。



MMA 選手による労働組合について

このままでは(ズッファと選手側との間で)闘争が起きてしまうだろうね。私なら、ダナやロレンゾとじっくり話し合って、彼らが同意できるやり方を見いだす努力をするね。

練習中の健康保険の問題は大きい。「練習でヒザをやっちまった。たすけてくれないか」ってUFCに助けを求める事が出来るような選手もいるにはいるし、UFCは気前よく助けてくれるんだが、全選手に対してそんなことはできない。

あるいは、引退後の生活設計はどうだろう。最低でも、財産管理について教育することは必要なんじゃないか。MMAのスター選手で、5、6年後に破産寸前の選手がどれくらい生まれるだろう。ボクシングではそんな実態がある。恥ずべき事だ。

組合にもいろんな問題がある。フットボールを例に取ると、シーズンの試合数が2試合増えただけで、ストライキをやっている。じゃあどうしてフットボールなんかやってるんだろうと思う。プレイするのが好きなんじゃないのか?(組合と経営とは)ギブ・アンド・テイクの関係でなくちゃならない。組合はしばしばやり過ぎる。

みんなが何とか満足できる戦というのは見つけられるはずだと思うんだけどね。



これだけ言葉を残しておけば、試合の方はどんな風に転んでもクートゥアの名誉は守られるような気がするし、負けて引退することになっても威風堂々だし、引退後の生活についてもズッファから給料がもらえるようにいろんな伏線を張っている。同様に引退後にもズッファの宣伝マンを勤めているチャック・リデルの座を追い落とさんとする勢いだ。今後大きな問題となりそうな労働組合についてのコンサルタント役まで申し出ているわけである。スマートと言えばスマート、実に老獪なじじいである。

そんなキャプテン・アメリカであるが、これまでの成功の陰には、実は結構な勢いで切り捨てられてきた周囲の人たちの歴史もあったようだ。

ダン・ヘンダーソン、マット・リンドランドと共同で設立、6年間所属したチーム・クエストを突然離脱した件

ダンヘン「ランディは自分から離れていった。僕らとの連絡を絶ったんだ。奇妙な気分がしばらく続いたよ」

リンドランド「(クートゥアがチームクエストのジムの近隣に自分のジムをオープンしたことについて)あいつはなにをやってるんだ、って思っていた。彼は、十分に距離が離れているから、会員数には影響しないだろうと言っていた。実際にそうだった。チームクエストから離れる選手はいなかった。クートゥアは実はそこでコーチをしていなかった。ラスベガスでコーチをしていたんだ。」



UFCが各地で禁止されたり、テレビから閉め出されていたころ、UFCを離脱した件

UFCが倒産直前にまで沈んでいた頃、クートゥアは選手として台頭していた。UFCはクートゥアの8万ドルというファイトマネーを支払うことが出来なくなっていた。クートゥアはファイトマネーのカットを受け入れて防衛戦を続けることではなく、離脱することを選んだ。日本でのクートゥアは大失敗だった。3敗を喫したし、3つの判定勝ちも感心できるようなものではなかった。

タイトルを剥奪されてから3年後、クートゥアは当時のUFCマッチメイカーから連絡を受け、ケビン・ランデルマンとのタイトルマッチのオファーを受けた。ファイトマネー8万5千ドルで、クートゥアはオクタゴン復帰を決めた。(MMA Encyclopedia より)



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フランク・ミアがヒョードル、アリスターを評論。何だか説得力あるなあ。

今でもヒョードルは偉大なファイターだと思っているよ。誰にだってスランプはあるんだ。どんなアスリートにも、キャリアの中でうまくいかない時期がある。ヒョードルは今、そんな問題の最中なのだろう。僕は前から、ヒョードルがケージに入ったら、そんな問題にぶち当たるだろうなって思っていた。だって、ヒョードルはヘビー級としては身体が大きくないからだ。でも僕はヒョードルを尊敬してる。尊敬していることを示す方法が、顔面にパンチを入れるって言うのも妙な話だけど、まあそれが格闘技だよな。

UFCの選手はレスリングの能力が高いから、アリスターはファンが思うようには出来ないと思う。ヤツはK-1で優勝するような男だから、スタンドアップ・ゲームについては僕なんかに言えることはない。ギロチンも強烈だよね、すくなくともライトヘビー級クラスなら。でも体重が増えてからのヤツはたいしたものは見せてないと思う。ずっとリングで戦ってきて、今後はケージに入って、ベラスケスだ、カーウィンだ、ブロックだっていう相手と戦う。違うレベルでケージに押しつけられて、削られてしまうと思うよ。だからオーフレイムはケージ対策をしないと行けないんだけど、ストライカーにとってはこれはやっかいな問題なんだよ。



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7月のUFC132で「ジェイソン・メイヘム・ミラー vs. アーロン・シンプソン」が行われる旨が発表された

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佐藤、サワーへのリベンジならず/SB (日刊スポーツ)
RENAと神村、10代女王戦実現/SB (日刊スポーツ)

試合は未見だが、エキジでいきなり出てきた神村にダウンを喫するRENAという図式は妄想をくすぐる。なにせ、ベビーの絶対王者が、こんなに思わぬ形でつまずいたのである。今後の展開が楽しみですな。

スカパー!の 「EXスポーツ」というチャンネルでシュートボクシング中継が始まるようだ。5月分の放送予定を見る限り、過去の大会を放送することになっている。


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