UFC129レビュー

「UFC129 : GSP vs Shields」をWOWOWで観戦した。レスリング・オブザーバサイトの速報によれば、55,000人を集めたロジャーズ・センターの設営はレッスルマニアそっくりで、大変にすばらしい盛り上がりだったそうだ。ただ、レッスルマニアのテレビ映像では、数万人集まっていることがよーくわかるカメラワークがふんだんに挿入されるし、ただごとでない歓声もうまくマイクで拾われているのだが、UFCの中継は常にその点がいまいちで、今回もいつもの大会とびっくりするほどの違いは感じられなかったし、歓声に至ってはいつもより遠くに聞こえる感じだった。



あんまり時間がないので簡単に。GSPの試合には思った通り、いや、それ以上に、申し訳ないが興味を引かれなかった。母国で超大観衆を前にすれば、GSPにもヘンな色気や商売っけがでるかもしれないと思ったが、この人だけはまるでゆらがない。UFC版ジャンボ鶴田のような人である。展開としてはシールズがジャブで地味に血だらけにされて終わるかと思ったが、逆だったのは意外だった。むしろ負けたシールズの実力者ぶりが、GSPという尺度を通してよくわかったように思う。GSPとフルラウンド戦って、こんなにきれいな顔の選手などみたこともない。ちなみにGSPは30ラウンドかそれくらい、連続で勝ち続けていたはずだが、その記録も今回途絶えたはずだ。

残酷なまでの強さで連勝街道を疾走中だったジョセ・アルド、勝つには勝ったが、幻想の化けの皮がはがされてしまったように思う。日沖も、アルドの打撃のラッシュさえ凌げば、いつものグラウンドゲームで勝てるように見えた。最終ラウンド、巨大なたんこぶをたたえた鬼神の表情で、会場を見渡しながら(実際にはモニターか時間でも見ていたんだとは思うけど)、狂ったようにパウンドを落とし続けるホームニックには猪木を見た。ちなみに、ホームニックの奥さんは妊娠していて、この日が予定日だったのだそうだ。なおこの試合を「50-43」としたジャッジがいたが、これは計算間違いで、ただしくは「48-45」でアルドだったそうだ。最終ラウンドの10-8を足すときに、選手名を逆にしてしまったらしい。

リョート・マチダは前蹴り一閃でクートゥアを沈めびっくりさせてくれたが、不思議なものでその背後にはまた、スティーブン・セガールがいた。こんな勝ち方をしてくれたら、「ジョン・ジョーンズ vs. リョート with セガール」に幻想が高まるではないか。UFCではこの試合を、かならずしもクートゥアの引退試合ですよと煽ってはいなかったが、WOWOW中継ではなぜかずいぶんはっきりと、これがラストマッチだと断言していたし、会場はクートゥアをスタンディングオベーションで送り出したとのことである。個人的には、今日の試合だって別に体力の限界というわけではなく、あんな蹴りが来たら誰でも食らってしまうのではないかと思ったし、負けたことでかえってヒョードル戦が組みやすくなったのではないかと思えてならないが、雰囲気的には5万人に追い出されてしまった感じのクートゥアであった。

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UFCの秋のスケジュールがパラパラと報じられつつある。流動的な面もあると思うが、現時点でまとめるとこんな感じ。この合間にストライクフォースもやるんだろうから、ホントによく働くよね~

9/17/11 UFC Fight Night 25
venue: Ernest N. Morial Convention Center, New Orleans, Louisiana

9/24 UFC135
venue: Pepsi Center, Denver, Colorado 
マット・ヒューズ vs. ディエゴ・サンチェス

10/8 UFC136
venue: Toyota Center, Houston, Texas

10/15/11 UFC137
venue: Echo Arena. Liverpool, UK

11/11/5 UFC Fight Night 26
venue: tba in Malmo, Sweden

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石井慧 柔道復帰いきなりV!決勝は9秒1本!!(スポニチアネックス)
石井慧 米国でリオ五輪出場へ「永住権」取得へ(スポニチアネックス)
日本へ配慮 石井に慎重な米国「繊細に扱っていく」(スポニチアネックス)

アメリカの柔道には「厳格なアマチュア規定がなく、プロ格闘技との両立は可能」なのだそうだ。なるほど、どのように転んでも、石井にとってはつぶしの効くやり方ではある。


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