レスナー病気再発 / グッドリッジ近況

 ブロック・レスナーが憩室炎を再発し、6月11日のジュニオール・ドス・サントス戦を欠場することが明らかになった。同じ大会でヤン・オラフ・エイネモと対戦予定だったシェーン・カーウィンが、レスナーに代わってJDSと対戦する。

(参考)憩室炎(メルクマニュアル家庭版)

ブロック・レスナーのコメント

2年前の憩室炎は手術をしないでなんとか直した。でも憩室炎は完治することのない病気なんだ。発症して以来、ずっと戦っている。

フルパワーでの練習が出来ていない。身体全体が疲れ切ってしまう。胃に炎症があるので、エネルギーが全部、そこにとられてしまうんだ。

前回ほどひどい症状ではない。ただ、この試合に必要な練習ができない。

いまは手術をするか、一生つきあっていくかの選択を迫られている。もう1ヶ月くらい、苦しめられてきた。いろんな考えが頭をよぎる。ただ、100%の体調でオクタゴンに上がれないことは、自分にも、家族にも、対戦内手にもフェアな態度ではない。

難しい決断を迫られていて頭がいっぱいだが、これだけは言える。引退はしない。これが現役の終わりではない。問題には解決策がある。自分はただ、この問題を解決するための正しい方法を探そうと思う。

自分は医師の命令をとても真面目に守ってきたのに、こうして再発してしまうのはとてもフラストレーションがたまる。プロ選手として、自分は決められたことには従う。食生活に心を砕き、変わったことや新しいことも試してきた。だからここまでやってこれたのだと思う。



(出所)
Despite UFC 131 withdrawal, former champ proclaims, "This isn't the end of Brock Lesnar" (MMA Junkie)

Lesnar out of UFC 131 amid health battles (Kevin Iole, Yahoo! Sports)

*****

● Spike TVとともにUFCを放送している米ケーブル局 Versus は近く、チャンネル名を NBCスポーツに変更し、メジャーなスポーツチャンネルとしてESPNのライバルになることを計画しているという。その一環として最近、NBC / Versus は、NHL の10年間の放映権をESPNやFOXと競り合い、結局20億ドルという巨額で落札した。Versusは今年度UFCとは年間4大会の中継契約をしているが、3月の UFC Live on Versus 3 の視聴者数は NHLより多かったという。

Spike も Versus も、UFCの放映契約は来年に切れるため、現在、契約更新の交渉中。UFCは両チャンネルから、合計で年間3,000~3,500万ドルを得ているとされている。かりにUFCがSpikeを離れた場合、後釜のMMA番組としてベラトールが放送される可能性も高いのだそうだ(ベラトールはそのために、MTV中継をしながら生きながらえているとも言われているそうだ)。以上MMA Payout のレポートより。

*****

●カリフォルニア州での出場停止期間が満了したばかりのチェール・ソネンが、前回の公聴会でウソをついた事などを理由に、カリフォルニアで再び無期限の出場停止処分を受けた。5月18日に再度の公聴会が開催される。ソネンのネバダ州でのファイターライセンスも、カリフォルニアでの結論に従うことになる模様。次期TUFでマイケル・ビスピンとコーチ役を務めることが濃厚だったソネンであるが、いつまでたってもライセンス問題が解決しそうにない。MMA Weekly

●UFCブラジル大会でトム・ローラーとの対戦が予定されていたマイケル・ファルカオンがUFCから解雇された。ファルカオンには2002年の婦女暴行の罪で令状が出ており、昨年11月のUFCには当局の許可を得て出場したものの、帰国後の定期出頭を行わなかったため、昨年12月にブラジルでテレビインタビューを受けている最中に逮捕されていた。レスリング・オブザーバより。

●マキシモ・ブランコが日本を離れてアメリカ進出を決意。シュウ・ヒラタ氏のサッカーパンチと契約したようだ。MMA Weekly

SRCが継続するようなら日本にとどまりたかったんだけど、終わってしまったようなので、プロのMMA選手として、日本の外に戦いを求めるしかない。

クレイ・グイダのようなエキサイティングな選手と戦いたい。ストライクフォースならジョシュ・トムソンが良いね。メレンデスはそうでもない。何故か僕には、トムソンの方が強い選手に見える。



*****

ここ数日で、下記のような滋味のあるマッチアップが報道されている。Versus大会がこれまでになく豪華版なのが目につく。

6/18 "Strikeforce: Overeem vs. Werdum"
K.J. ヌーン vs. ホルヘ・マスビダル

8/6 UFC133 8/6
マイク・ブラウン vs. ナム・ファン

8/14 UFC on Versus 5
ステファン・ボナー vs. カーロス・ベモラ
クリス・ライトル vs. ダン・ハーディ
ジム・ミラー vs. ベン・ヘンダーソン

*****

Masato and Norifumi 'KID' Yamamoto Join Forces at 'Stands Up Japan (MMA Fighting)
六本木ヒルズでのチャリティイベントの模様がコンパクトにまとまっている映像。

Yamato Damashii Diaries: Video Wrapup (MMA Fighting)
エンセン井上の被災地救援活動のドキュメンタリー映像。英語版ではあるけど、これは見ておいた方がいい。

興毅戦視聴率13・9%で同時間帯トップ(日刊スポーツ)

しずちゃん、ボクシング五輪強化選手に(J-Cast)

5.29 DREAM Bantamweight JAPAN Tournament - PV (Youtube - DREAMチャンネル)

*****

The high cost of living dangerously (Toronto Star)(抄訳)

引退して5ヶ月を経ても、グッドリッジの大きな拳と張りのある上腕二頭筋をみていると、まだまだ破壊力のありそうな身体をしているのだが、いまグッドリッジは、頭部に受けた打撃と失神の後遺症に苦しんでいる。

引退後の生活を支えるために、グッドリッジ(45)は薬品に頼っているのだ。

●甲状腺異常のためにLevoxyl
●抗うつのためにCipralex
●記憶保持のためにAricept

グッドリッジはいまでも試合のことは恐ろしく詳細に思い出すことができるし、ジョークも軽快だ。でもときどき、言葉がつかえてしまう。そして、同じ事を繰り返す。ついさっき話したことを忘れてしまうことがあるのだ。

グッドリッジの処方薬は、アルツハイマーの患者にも適している。偶然そうなっているわけではない。キックボクシングとMMAを、ろくに規制もされていないような大会で、あわせて85試合戦ってきたグッドリッジは、実際の年齢よりずっと年を取っている気分になることがある。

「どうも最近、余りたくさんのことを覚えられないんだよ」


・・・繰り返し頭部に打撃を受けるような、他スポーツの第一世代のスター選手が中年に差し掛かるにつれて、不伽逆的な脳の損傷の問題がどんどん明らかになってきている。MMAもけして免れることは出来ない。最近の National Athletic Trainers Association の研究によれば、MMA選手が失神する確率は、ホッケー選手の倍になるという。

UFCカナダ支社社長のトム・ライトによると、UFCでは今年中に、クリーブランド病院が行う、ボクサーやMMA選手の脳障害についての3年にわたる研究に参加することになっている。

ライトは「リスクをゼロにすることは出来ないが、リスクを管理するために出来ることはあると思う」と語っている。


・・・現役の最後の数年、グッドリッジが戦っていたB級大会は、安全対策も欠如しがちだ。昨年12月まで現役を続けたのは現金収入のためで、ビッグネームに出場して欲しい小規模プロモーターのニーズにもマッチしていた。グッドリッジの友人は、2006年以降、彼のしゃべり、記憶力、協調性などが著しく悪化していると語っている。週に二回、グッドリッジは地元の脳障害施設に通い、記憶力テストやドリルを行って、認知能力の維持をはかろうとしている。

グッドリッジの元マネージャの Steve Rusich 氏によると、引退を発表してもなお、小規模プロモーションからは、グラウンドでの頭部への蹴りを反則としないような緩いルールの大会への出場依頼が寄せられているという。


・・・2008年にグッドリッジのラストファイトは、薄汚れたブルガリアの薄汚れたアリーナで行われた試合だった。妹のスージーによると、小規模プロモーションの大会では、脳のスキャンはもちろんのこと、血液検査すら行われないのだという。

試合が終わると、スージーはゲーリーに記憶を確かめる為に質問をする。そして彼女は泣き出してしまう。

「もうそんなことはしなくて良いと思うとうれしい。ずっと不安だった。大切な人が頭を蹴られているところを見るのはとてもきつかった」

かつてと比べると、グッドリッジはゆっくりと動いている。でもけして弱々しい感じではない。

知名度はまだまだ顕在で、最近、2つめのフェイスブックのプロフィールページを開設した。友達の数が上限の5千人を超えてしまったからだ。

二度ほど失敗したあと、グッドリッジは地元でジム「ビッグダディ・ファイトチーム」を創設した。もう一軒、フィットネスセンターの開業も視野に入っている。ただ、舌がもつれるようになってきているので、かねて希望していたテレビ解説の仕事は諦めることになりそうだ。

グッドリッジは、長い間現役を続けたことによる高い代償を後悔していないという。

「どうして引退なんかしないといけないんだ?いくつかの脳の細胞にしがみつくためにか?年を取れば誰しも死ぬ。若い人は誰しも生きる。みんな、墓場にいく用意をしているだけじゃないか」


Gatekeeper: The Fighting Life of Gary Gatekeeper: The Fighting Life of Gary "Big Daddy" Goodridge
(2012/02)
Gary Goodridge、Mark Dorsey 他

商品詳細を見る


>なおグッドリッジは2006年以来、27試合を行っており、戦績は4勝22敗1分け、うち12敗がKOないしTKO負けだったという (BloodyElbow) 。これは相当に無茶である。










スポンサーサイト

トラックバック

[格闘技][科学]”MMA第1世代”が引退し、そして…グッドリッジのその後

ゲーリー・グッドリッジのその後の話といっても、某団体の未払いの話では無いので。 OMASUKI FIGHT http://omasuki.blog122.fc2.com/blog-entry-1069.html …いまグッドリッジは、頭部に受けた打撃と失神の後遺症に苦しんでいる。 引退後の生活を支えるために、グッドリッジ

毎週更新!

Ad

Ad

MMA Update