ジョー・ローガン舌禍事件まとめ【女性記者に侮蔑発言】

先々週のUFC130で勝利した後、クイントン・ランページ・ジャクソンが女性インタビュアーにセクハラまがいの行為をおこなったことが、その後ゆっくりと時間をかけて、ネット上で波紋を広げている。BloodyElbow が流れをまとめているので、ざっと概要を紹介してみる。

もともとのランページのインタビュー映像はBloodyElbow のリンク先に張られている。この中でランページは、「あんたを操縦をしてみたいな」などと言いながら、女性インタビュアーのカリン・ブライアント氏の胸に顔を埋めるような動作を行い、ブライアントがジャマイカ系であることにかけて「おかしな気分になってきた。おれにもジャマイカしてくれよ (Jamaican me, horny)」などとジョークを述べている。

この映像に対し、一部の米MMAメディアや記者から、「フットボールや野球などのメジャースポーツではあり得ない行為」「ランページは私にもセクハラまがいの行為を行った」などとの批判が広がった。

当のカリン・ブライアント氏はツイッターで、個人的には嫌がらせをされた認識はないと表明。

私はランページに嫌がらせはされていません。ふざけていただけだし、面白いと思ったのに!

私はもともと、キャピキャピしたタイプだし、あんな事くらい、どうってことないわ。

なんだか私が平気だということ自体が悪いみたいね。全員が同じように感じないといけないかしら。



Headkick Legend は、本人が良いと言っているなら良いじゃないかと論評;

本人が怒っていないのに、どうしてわれわれが怒る必要があるんだ?女性は自分の魅力をいかして活躍することだってあるんだ。ジナ・カラーノ、ミーシャ・テイト、フェリス・ヘリッグを見ればわかる。そんなにポリティカル・コレクトネスにこだわらなくても良いんじゃないか。



しかし、Cage Writer の女性記者マギー・ヘンドリックスの怒りは収まらない。

ランページの古くさい行為にはウンザリする。あのような男を引き続きインタビューして、宣伝の機会を与えてやると言うところが、MMAメディアの間違いなのではないか。ランページは、自分の試合を報道しようとする人たちを脅すことを面白いと思っている。もうこんなことはやめよう。ステージに載せてやらないようにしよう。ランページには質問もしないし、何をしても報道しないし、これ以上脅されるチャンスを与えない。そんなことが面白くてキュートだと思っている人には、そう思っていない人がいる事をしっかりわからせよう。



これに対し、UFCのテレビ解説者ジョー・ローガンが掲示板 The Underground で反論。これがまずかった。

確かにランページはときどき羽目を外すし、インタビューでの言動には残念なものもある。そこが彼の魅力だったりもする。ランページはMMAファイターなんだ。歯医者かなにかではないんだ。個性が強い。だからといって、何をしてもいいということにはならないけれども、あの女性記者もちょっとばかりカンティだと思う。自分に都合の悪いことは、スカイウォーカーが現れて全部破壊してくれると思ってるんじゃないか。



この言葉は訳しにくいわあ。直訳するわけにもいかんし。おそらくは、女性的・生理的なヒステリックさを揶揄しているのかなと思うけれども、非常に侮蔑的な言葉であることは確かである。

CagePotatoがこれにとびつく。

そのうちジョーのいつもの言い訳が出てくるに違いない。自分はコメディアンなんだ!とか、あれは男同士の話し方なんだ!とかね。

NBAやNFLやMBAが、同性愛者に中傷的に響く発言の禁止キャンペーンを行い、違反した選手に数千ドルの罰金を科しているときに、UFCではそのような行為を奨励しているわけである。ローガンはかつても「ホモ野郎」発言があったが、何の罰則も受けなかった。今回こそ、追放されるか、罰金を食らうか、叱責されるべきである。



Fight Opinion のザック・アーノルドは、別の角度から米MMA記者のプロ意識のなさに斬り込んでいる。

大会に取材に来ているレポーターの様子を見て、彼らのツイッターなんかを見ていると、みんな、選手といかに親しいかとか、パーティに参加したことなんかを書いてる。仕事を仕事とも思わぬ人たちには、プロフェッショナルな行動は期待できない。あの人たちは事実を伝えるんじゃなくて、社交の場とかパーティで自分が有名になることを考えてる。大会を報道しようというのではなく、内輪にいたいと言うだけ、クールでありたいだけなんだ。多くのMMAメディアがそんな考えにとらわれている。



ジョー・ローガンは同じ掲示板で謝罪。ちなみにローガンの本業は本当にコメディアンである。

カンティという言葉を使ったことは遺憾でした。保守的な人がどう解釈するかを考えず、スタンドアップ・コメディアンの世界の言葉を使ってしまったのです。カンティとは単に、ビッチー(意地の悪い)を意味します。

マギー・ヘンドリックス記者に謝罪します。この方のことは個人的には存じ上げませんが、リアルライフではいい人なのだと思います。ただ一理だけ言わせてもらえるならば、ビッチーなブログ記事をアップしてネガティブなことを言えば、それはご自身に戻ってくると言うことなのです。



ビッチと言う言葉については、BloodyElbowもやっぱり、これで謝罪したことになっているのかと、違和感を表明。正義に駆られてなのか、UFCから書けと言われたのか、UFC御用記者 Kevin Ioleが一喝。

ローガンの言葉はきわめて不適切である。UFCは、ジャクソンの行為とローガンの言葉には、強い非難の意を表明すべきであるが、いまだに何も行われていない。

UFCの女性広報がヘンドリックスに個人的に謝罪したそうだが、謝罪は公の場で行われないと、メッセージとして伝わらない。

ダナ・ホワイトはこの件について、「ジョー・ローガンはインディペンデント・コントラクターであり、あれは彼の私見である。ローガンに対する反論は自由におこなってよい」とだけコメントしている。

いま重要なのは、フェルティータやホワイトの考えなのであるが、それは明らかにしないと言うことだ。UFCはローガンを、プロモーションやテレビ解説に使ってはならない。



コラムニストのラリー・ブラウン氏は、今回の被害者(?)カリン・ブライアント氏となぜかツイッターで戦争。

ブラウン UFCがジョシュ・グロスやロレッタ・ハントといった記者を出入り禁止にしながら、操縦されても良いという女性の取材を許可していることは驚きだ

ブライアント 実は2006年から格闘技の記者をやっていますの。数百もの映像の中から一つだけをご覧いただいてどうもありがとう。

ブラウン あんな行為がOKだなんてがっかりだ。みなさんがハラスメントにもっとセンシティブになると良いと思う。

ブライアント ハラスメントを受けたかどうかは、そう感じたかどうかがポイントで、人によるでしょう。私はクイントンのことが好きだし、自分の意見は自分で言えます。



そしてダナ・ホワイトがついにUFC公式サイトで意見を表明

ジョー・ローガンが不適切な発言を行いました。あの発言は、ローガンの個人的な意見に基づくものであり、UFCとは何の関係もありません。私はすでにこのことをローガンに告げました。



レスリング・オブザーバ・ラジオ、デイブ・メルツァーのコメントより。

これはクイントンの問題じゃないだろう。問題はローガンだ。ローガンがTUF13フィナーレでまだ解説席にいたことはものすごくラッキーだと言えよう。

もしメジャーネットワーク局のメジャースポーツでこんなことを言ったら、その日の午後5時までに解雇されるというのが現実だ。実際にNHLやNBAの人に聞いてみたが、やはり間違いなく追放だと言うことだった。

今回の件は、このまま流されていって何も起こらない可能性もあるだろう。ただもし、しかるべき集団がこの発言に目をつけたら・・・UFCはあっという間にスポンサーを失うだろう。本当にあっという間だと思う。(しかるべき集団とは、女性権利の団体などのこと)

UFC人気が高まり、大舞台に進出するなら、それなりの行動を取らないといけない。ダナやロレンゾはそのことに気がつく必要がある。実際、彼らの態度は80年代のビンス・マクマホンにそっくりだ。80年代のビンスと言えば、「俺様は成功以外のこととは無縁だ」と言った態度で、ひどい批判に晒されたことがあり、ほとんどビジネスを失う寸前だったんだ。傲慢さのためにテレビ局を失ったこともあった。

99年頃、WWEが高視聴率を誇っていたさなかに、スポンサーが1社2社と降りた。そうしたらそこからドミノ倒しのようにスポンサー離れが進んだので、さすがのビンスも「ちょっとトーンダウンしよう」と言わざるを得なくなった。

UFCは良くやってる。エッジ(ひげ剃りクリーム剤)、ドッジ(自動車)といった本物のスポンサーがつき始めているし、信用も築きはじめている。そんなとき、女性グループがあんな映像を見て、ランページやローガンが何のおとがめを受けていないことを知ったら、ドミノ倒しは本当にいっぺんに起きてしまうんだ。



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米ニューヨーク州でMMAを解禁する法案が、ニューヨーク州下院の「Tourism, Parks, Arts and Sports Development Committee」を17対3の賛成多数で通過した。法案は先だって、上院を42対18で通過していた。

しかしながらこのあと法案は、「Code Committee」「Ways and Means Committee」「Rules Committee」という3つの委員会を通過したあと、ようやく下院の審議投票にかかり、そこで通過したものに知事が署名をすればようやく発効されることになるのだという。下院の会期は6月20日までとなっており、結局時間切れで投票に至らない可能性が高いのだそうだ。

昨年もMMA解禁法案は、この「Tourism」コミッティまでは通過していたが、結局法案が下院に届くことはなかった。単にニューヨーク議会の仕事が遅いということではなく、あの手この手で進捗を妨げている勢力があるということである。

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TUFコーチ就任のジェイソン・メイヘム・ミラーのインタビューより。コーチを務めたはいいけど、その後連敗してあっさりリリースされたりしてしまったらどうするんだろう?

挑発するにはまだ早いかもしれないけど、まず僕のチームがビスピンのチームをやっつけで、そのあとあいつをぐちゃぐちゃにしてやる。オサマも死んだことだし、今やビスピンこそアメリカでもっとも嫌われている男だ。こんなに嫌われるのはどんな気分だろうと不思議に思うよ。あれ以上嫌われるためには、テロ攻撃でもするしかないね。僕といえばタイトルに一直線で進みたい。そのためにここに来た。ますます腕を磨いて、ハードに練習して、メイヘム・モンキー(ファン)たちが誇りに思えるようにがんばるよ



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Brazilian Jiu Jitsu Mundials 2011 - Cris 'Cyborg' Santos Gets Gold (BloodyElbow)
2011ムンジアル、女子ヘビー級パープルベルト部門でクリス・サイボーグが優勝とのこと。


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司法が入ると社長責任も問われるのだろうか・・・


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