小見川は桜庭和志のようにオクタゴンを離れようとしなかった


UFC131をWOWOWで観戦した。

ダレン・エルキンス def 小見川道大

こんな知らんやつに小見川が負けるわけはないわと思いながらも、何だか緊張感があって薄ら恐ろしい展開を息をのんで見つめる。小見川が一足ごとにベタ足でスイッチするようすは、まるで歌舞伎役者が見得を切っているよう。

僕は30-27で小見川と見えたし、完全に盗まれた、あきれてものも言えないと感じた。米ネット上も見た範囲では小見川の勝ちと見る向きが大半だが、そうでもない、と言う意見も意外にちらほらある。


デイブ・ハーマン def ユノラフ・エイネモ

高山善廣のプロレスの試合なみのたくさんの膝蹴りがガチンコでヒットしあう大味な根性比べ大会。ずっと劣勢だったハーマンがカムバックしてきて逆転勝利を収めるという、プロレス風味のわかりやすい試合。理屈抜きで楽しめた。小見川やサンチアゴでさえも、どこか自分を出し切れなくなるこのUFCという舞台で、異色の戦極ファイター、ハーマンだけが、ニヤニヤしながら「らしさ」を存分に発揮できているというのもの、不思議な現象である。


マーク・ムニョス def ダミアン・マイア

UFCとDREAMを見比べたとき、アンデウソンとかジョン・ジョーンズとか、トップクラスの選手のすごさには、気持ちよく白旗を揚げてかないませんと諦めもつく。むしろ、ムニョスとかマイアといった中堅クラスの選手の進化ぶり・充実ぶりを見ると、彼此の差はますますつくよなあと気が遠くなる。

もともとはどちらかといえばワンディメンショナルなレスラーと柔術家だった両者が、立って良し寝て良しのカラフルな熱戦を見せてくれた。マイアの打撃なんて、ちょっと前と比べて別人である。

この試合も個人的にはほとんどドローくらいに見えたので、ユナニマス・デシジョンは意外だった。なんだか単純に、でかい身体でなんとなく圧力をかけているように見える方につけているだけのような気もする。


ケニー・フロリアン def ディエゴ・ヌネス

フロリアンは身長があるので、とても痩せて見え、大丈夫なのかなと思ったが、スタミナ面の不安はなさそうだった。TKの解説のおかげで、フロリアンが距離を制することでヌネスを無力化している様子がよくわかった。僕にはフロリアンの完封勝ちに見えた。


ジュニオール・ドス・サントス def シェーン・カーウィン

試合前のPV、WOWOWがやっと字幕処理をするようになっていた。このくらい、当たり前である。しかし、慣れてきた頃に稲垣節が突然打ち切られてしまった感もあり、軽く後ろ髪を引かれた。

序盤、カーウィンがタックル。ものすごく驚く放送席。ボクサーとレスラーの対戦なんだから、カーウィンもJDSの前で立っていたくはないだろう。驚くべき事ではないのでは?

JDSにはどこか腰高なイメージがあったんだけど、今回、低く構えて、軽いフットワークからジャブを打っている姿は、BJペンとそっくりだった。スピードもペンと余り変わらないように見えたし、柔軟性があってアスレティックだった。

試合の中身はJDSの格の違いを見せつけるような快勝だった。ほとんどダメージも受けていないように見えた。ベラスケス戦はまさに頂上決戦になる。

レスナー戦では2Rに入って急減速したカーウィンだったが、今回は1Rに大虐殺を受けながらも、結局3R まで
動き回り、少なくともスタミナ問題を解決したことを証明した。しかし、やわらかなドスサントスに比べると、いかにも堅くて不器用に見えてしまったのも事実だった。


MMA Weekly は、JDS-125、ベラスケス-105という掛け率が早くも出たことを報じている。JDSがわずかに有利と見られているのも驚き、両者マイナスというという掛け率がありえるというのも驚き。

またMMA Weekly は、試合後のカーウィンはダメージが大きく、ERに直行したと報じている。


なおWOWOW中継中、TUF13(レスナー軍 vs JDS軍)が7月3日から放送開始という告知が流された。次回UFC132 中継の直前の時間枠で第一回が放送される。


UFC131試合後記者会見映像より

ムニョス 1Rに食らったパンチは効いたよ。どうやって打ったのかな。くらくらして、ヴゥードゥーかなにかかと思った。2Rからテイクダウンし始めてくれたんでよかった。判定には自信を持っていたよ。

ダナ またジャッジがおかしかったな。ジャッジの一人は、何を見ても30対27にしていた。

記者 小見川に勝利者ボーナスをはらいますか

ダナ ああ、払うよ(記者から拍手)

記者 JDSのマーケタビリティはアップしたと見ていますか

ダナ フィニッシュする力はあるし、英語も上手くなっている。正しい努力を続けていると思うよ。

記者 ケニー、ブルーンズの件では大変な反応でしたね。

フロリアン みんなに真に受けていたね。今日はずいぶん中指を立てられたし、ブーイングも食らったな。アフターパーティには金属探知機をセットしてくれ(笑)

ダナ ボストン出身ですかと聞かれて、行ったこともないとかウソをついていたよな(フロリアンはボストン近郊出身)

記者 ケニー、今後はどうしたいですか

フロリアン 今すぐ135におとしてやる(笑)

ダナ 125でもいいぞ。

フロリアン マジな話、ジョセ・アルドに挑戦したいと思ってる。

記者 ダナ、可能性はどうですか。

ダナ 十分ありうる。

記者 ケニー、五味戦ではジャブを多用していましたが、今日はそうでもありませんでした。

フロリアン スピードやタイミングを考えてる。五味はサウスポーだったのであてやすかった。スタイルの違いだよ。

記者 10ヶ月前、ダナ・ホワイトからビッグマッチに弱いと指摘されていました。

フロリアン それはほめ言葉だと受け取って、モチベーションに変えていたよ。

記者 サム、UFC初のKO勝ちにほっとしましたか。

スタウト ほんとそうだよ。「石の拳」というニックネームなのに、5年間KOをしていなかったんだ。救われたよ。

記者 ジュニオール、グラウンドゲームが弱みだと見られていましたが、今日は素晴らしかったですね

JDS マイアやノゲイラのようには行かないけど、強くなってると思うよ。

記者 1Rの終わりに何かレフリーに言ってましたね

JDS レフリーに止めろよと言ってたんだ。実はあのとき、疲れてしまってね。ロイ・ネルソン戦ではガス欠を起こしてしまったからね。シェーンは良くディフェンスしていたし、レフリーは正しい判断だったと思うよ。

記者 ジュニオール、効かされたパンチはありましたか

JDS いや、それはなかった。でもあんなにヘビーなパンチを感じたことはない。




MMA Fighting のダナ・ホワイト・ビデオインタビュー。

Q ベラスケスの復帰は、ヒスパニック系のマーケットを考えても10月のヒューストン大会が最適だと思いますが、怪我の回復が遅れているとの情報もあります。

A その通りだ。怪我の回復状況次第で変わってくる。しかし5ヶ月以内には必ず試合をする。

Q ケニー・フロリアンが次期フェザー級コンテンダーの可能性がある言うコメントには驚きました。チャド・メンデスはどうなりますか。

A ケニーはずっと前からフェザー級でやっていたかのような、素晴らしいパフォーマンスを見せた。問題は、タイトルマッチになると、奴は突然おかしなゲームプランを持ち出してきて、いつもとは違う試合をしてしまう。次にはそうならないことを祈る。ただ、次の挑戦者はフロリアンと決まったわけではないよ。

Q 小見川は連敗となりました。

小見川には金を払うし、勝者として扱うことになる。



>このビデオインタビューで気になったのは、インタビュアーが2度、「(ストライクフォース買収後)アンチトラストで政府機関の捜査を受けた事実はあったのですか」と質問したのに対して、ホワイトが2度とも、まるで関係のない答えをしていることである。無いなら無いと答えれば済む質問だと思うのだが・・・質問自体は、最近ボクシング界からそのような批判が出ていることを受けて行われたものである。


ダレン・エルキンス、ケニー・フロリアンに30点をつけたジャッジ、Dave Hagen についてダナ・ホワイトがぶち切れ

一つだけ言っておきたい。何度も言ってることだがまた言うぞ。あの「30-27」の男はなんなんだ?真面目な話、あいつにだけは二度とジャッジして欲しくない。

あいつが一体何を見ていたのか、見当もつかない。



マーク・ムニョスに30点をつけたのはベテランのネルソン・ハミルトン。

1Rはマイアだろう。2Rはムニョス、3Rはどちらとも言えた。だから判定はどちらにも転びうるとは思ったが、30-27はありえないだろう。

ジャッジ問題は何とかしないと行けない。ひどすぎる。選手の生活を脅かすだけではなく、見ている人にとっても台無しなんだ。ジャッジの席にはテレビモニターも設置した。角度が良くなかったとか、見えなかったとか言えないぞ。



ジョー・シウバによると、小見川は桜庭和志のようにオクタゴンを離れようとしなかったそうだ。小見川はそこに居座ろうとしていた。ジョーが何とかお願いをして退場してもらったのだそうだ。

小見川には勝利者ボーナスを支払う。ジャッジがどう言おうと関係ない。小見川が勝った。ジャッジは却下だ。



レフリーのハーブ・ディーンのことは大絶賛。確かにこの人が裁いていると安心できる。

個人的には知り合いではない。つるんでもない。会えば挨拶はするがそれ以上はしゃべったこともない。でもハーブ・ディーンは世界最高のレフリーだ。

金網に入ると、レフリーだって臆病になったり、神経質になる。ブーイングされたくもない。でもレフリーがその場を取り仕切る。レフリーが判断をするんだ。

ドスサントスは「試合を止めろ」と言っていたが、私は止めて欲しくなかった。カーウィンは続けられると思った。ドスサントスは「疲れたから言った」と明かしている。そして試合はフルラウンドまで進んだ。明らかに、ディーンの判断は正しかった。






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