Strikeforce: Ovreem vs. Werdum レビュー

アリスター・オーフレイム def ファブリシオ・ベウドゥム

一言で言えばヴェウドゥムの「今成殺法」が不発に終わった試合。フェイクダウンも交えながら徹底的にグラウンドに誘うヴェウドゥムと、それにつきあわないアリスター。ヴェウドゥムは何度かアリスターを引き込むが、アリスターはガードの中でベタッと動かず、やがて立ち上がってしまう。結果的にアリスターがトップをキープして、休憩しながらポイントを稼いでいたかのように見える。しかしアリスターも、勝ち星に値するような攻撃はなにひとつ繰り出せず、スタンドでテイクダウン・ディフェンスに神経を使いすぎているのか、ろくにパンチを出せず、むしろヴェウドゥムのムエタイクリンチからのヒザの方がうんと目立っていた始末。打撃戦にもちこんでもヴェウドゥムに勝ち目があるようにすら見えた。試合のペースをコントロールしていたのはヴェウドゥムだったようにも見えるのだが、いかんせん両者何もしていない。こういう試合、DREAMでは今成の勝ちとなるが、こちらではアリスターのユナニマス勝ちとなった。

●試合前のアリスターのインタビューより、K1についてのコメント。MMA Fighting

Q まだK-1に出場することは出来るのですか

A 僕の契約では他団体で戦って良いことになってる。まだ新しい契約は結んでいない。

Q 新しい契約はいつ結ぶのですか

A さあね。この試合の後か、次の試合の後くらいじゃないの?



ジョシュ・バーネット def ブレット・ロジャーズ

ジョシュがいきなりテイクダウンして、肉布団で削り続ける展開。ジョシュが星を拾いに来たときにみせる典型的な保守的な試合運びだった。それにしてもジョシュのトップキープ力はすごいし、ホントに重たそうだ。フィニッシュの肩固めはマウントポジションから万力で締め上げていた。僕は今回はなんとなく拾った現地映像で見たので、日本のPPVでどんな解説があったのか知らないが、普段のDREAMなどでのTKの解説などから学んだ知識では、肩固めはサイドに回らないと決まらないとか言っていたと思うので、まあ、ものすごいパワーだったと言うことなのだろう。現地映像のプロレスアナウンサー、マウロ・レナーロは、これは肩固めではありません、サイドチョークですなどと、ジョシュの技をことごとくプロレス技名に変換して悪のり気味であった。


●試合前のオープン・ワークアウトでジョシュは、少数の記者の前でザ・ハンマーという選手とプロレスをやり、足四の字で勝利、パラパラと拍手をもらっていた。そのあと、プロレス流のプロモーションをカットして見せた。



 脇道におしやられて、他の選手が戦うのを見ていた。ジョシュ・バーネットにとってつらい時期だった。アスレティック・コミッションに悩まされていたら、みんなから「おまえがやった、おまえがわるい、おまえが諸悪の根源だ」とののしられた。辛い時期だった。家族にとっても、友達にとっても、自分にとっても辛い時期だった。ずっと試合が出来ない、辛い時期だった。会社にとっても辛い時期だった。ある朝目が覚めると、僕の会社が競争相手に買収されたという。これからどうなるのか、まるでわからなかった。自分の仕事はどうなるのか。自分のカネはどうなるのか。不安でいっぱいだった。またこうして試合が出来るなんて、誰も言ってくれなかった。辛い時期だった

おもむろに、巨大なブレット・ロジャーズを目の前に差し出された。タフな男だ。俺を使って名を挙げようとしている。だから自分は毎朝夜明けとともに起き、ランニングシューズを履くと、コンクリートの道を何マイルも走った。ヒザは悲鳴を上げ、体中が痛んだ。そして、このハンマーのような男に毎日殴られ続けた。身体はボロボロだし、心は焦るばかりだった。14年間の戦いの歴史のダメージだ。毎日そんな問題に悩まされた。辛い時期だった。

ブレット・ロジャーズには、この辛い時期に学んだ教訓を教えてやることにしよう。すべての怒り、すべての痛み、すべての経験、家族の苦労、コーチの苦労、それらすべてをおまえにぶつけてやる。辛い時期とはどんなものか、まざまざとみせつけてやる。おまえらそれを見たいか!おまえじゃない、ブレット・ロジャーズだ。おまえにはわかるまい。(MMA Junkie)



レスリング・オブザーバによると、プロレスをやり終えたジョシュがぶち始めた演説は、1985年のスターケイド、リック・フレア戦を前にしたダスティ・ローデスの俗称「ハードタイムス」プロモーションのパロディになっているのだそうだ。実際に聞いてみると、口調も台詞も結構違っているのだが、That's hard times と言った決めぜりふは確かに借り物となっている。




●訳出が間に合わなかった試合前のジョシュのインタビューより。MMA Fighting

Q 何故ヒゲを?

A 苦労してはやしたんだ。ベビーフェイスはもう卒業しようかと思ってね。それに、これが男って言うもんだよ。年を取ってヒゲを生やす。

Q ストライクフォース契約からデビューまでに、ずいぶん時間がかかりましたね。

A しらないよ。ストライクフォースがトーナメントを組んだりしていたからじゃないの?

Q テキサス州のライセンスでは何か問題があったのですか?

A 報道がおかしいんだよ。テキサスでは血液検査が30日前と決まっているんだ。それより早くは処理できないよ。そのあともコミッションの求めに応じて書類を提出したりしていた。報道もひどかったけど、チケットを買った友達や家族から「大丈夫なのか」と聞かれたりしたのは迷惑だった。

Q カリフォルニア州ではどうなっていますか?

A わからん。ライセンスを申し込むときに考えるよ。

Q アメリカで戦うことは好きですか。

A リングがある場所が僕のホームだよ。2時間半くらいのフライトで会場に来れるのはいいね。知り合いもたくさん見に来れるしね。

Q ダラスと言えばエリック兄弟の本拠地ですね。

A ああ、悲しい思い出がたくさんあるね。テリー・ファンクの牧場もあるだろ。

Q このトーナメントの取組表をみて思うことはありましたか。あなたに有利な取組表だとの意見もあります。

A 気にしないさ。誰が来ても変わりはない。でもブレット・ロジャーズを軽く見てはいけないね。

Q トム・アテンシオが、あなたがKOされるといいと言ってました。

A (食い気味に)しらん。気にしない。

Q 過去にはダナ・ホワイトとは敵対関係にありました。

A この移り変わりやすい業界で、Neverということはないからね。ダナのことはディナーにも誘っていないし、花束も贈ってないけどさ。誰だろうが、ボスを喜ばせるよ。自分のステイタスさえしっかりあげておけば、UFCはふつうにネクストステップだよ。






●ケイン・ベラスケス vs. ジュニオール・ドス・サントスのヘビー級タイトルマッチが11月19日に行われる見込みであると LA Times が報じた。場所はサンホセのHPパビリオン、ストライクフォース本拠地である。BloodyElbow はこの大会はおそらく UFC138になるだろうと読んでいる。

●懐かしやアントニオ・カルバーリョがUFCと契約、UFC134ブラジル大会で Yuri Alcantara と対戦する。

●7.16DREAM有明コロシアム大会のPPVライブ中継が決定。それにしても今回のカード決定の早さは異常。僕の妄想の中でのDREAMのマッチメークは、「背後でいろんな関係者の利害関係が絡み合い、いろんなことを言う人が現れ、マッチメークのコンセンサスがなかなかとれない」様子だったんだけど、こうもあっさり発表されてしまうと、「もう揉める必要もないのか・・・」「たしかにあんまり利害関係とか生じないもんな・・・」などと、こんどは何だか勝手に寂しくなってしまうから不思議である。

●6.25K-1 MaxはユーチューブやらUストやらで世界100億人に向けて放送されるそうだ。無料で垂れ流してもかまわないなら、どうしてサムライTV なんかを使って流すことができないのだろう。放映料ゼロ円でも良いわけでしょう?

●宣伝でブラジル出張の岡見さん。ご苦労様である。岡見さんのおかげもあってかいなか、売り出した1万4千枚のチケットは74分で完売したとのこと。最終的には16,500名程度の動員になるとみられているそうだ。








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