ニッポンのMMAは呑気なのか


たとえばDREAMのマッチメークが紛糾していたりするわけだが、そんなことよりも、どんよりと気になっていることがある。

たとえばGONKAKU最新号の藤原敏男インタビュー。UFCの試合を見てコメント。

日本の総合と随分違うな。ヒジが入ったことで試合の流れがもっと荒っぽい。乱暴なものになっている。きれいではないよな・・・攻防の緊張感は増すし、この中で戦うには瞬間的な判断力と相当な体力が必要になるだろうね・・・バカじゃ出来ないよ、この戦いは。



同じくGONKAKU最新号の長南インタビュー。

正直、マスコミも含めてニッポンはちょっと呑気なところがありますよね。アメリカの総合が今、どれだけ凄いスピードで深化しているか、皆わかんないじゃないですか



UFCの試合をここしばらく、ネット動画で細々と見てきて、だんだん見慣れてきて、選手のことも覚えて、ふと振り返って戦極やDREAMを見たときに、個人的にも、藤原会長や長南の言うことにひどく同感なのである。例によって技術論は僕にはわからない。ただ、日本の総合シーンが立ち止まっていた間に、アメリカにすっかり追い越されて差を付けられたなあ、と感じるのである。なんというか、どう猛さとか、ズル賢さとか、クソ体力とか、スピード、展開の早さ、欲や我の強さ、フィニッシュへの意志。色んな点で、迫力が違ってきてしまっていると思う。プロモーターも厳しくて、ディフェンシブな試合をすればアルロスキーでもあっと言う間に干される。勝てなければヒューズでも試合がない。シルビアもミルコも退出しても引き留められもしない。緊張していて力が出ませんでした、なんてことを言う余裕のある選手は生き残れない。

日本のMMAは、ビジネス的には一昨年・昨年と、すっかりアメリカに持って行かれた。お金の動きは人の動きより速い。これから、ビジネス同様の黒船が、ファイトのテクニックの世界にも来襲してもおかしくない。

僕はDREAMライト級GPはエディ・アルバレスがとってもおかしくないと思う。エディが傑出した選手だから、というより、もはや他の選手が時代遅れに見えるのだ。決勝戦の頃には、エディはさらに、他の選手より早く進化していると思う。アメリカ人から見れば、エディが優勝するトーナメントって・・・という話になる。

1年前には、UFCの選手はよく知らないし、なんか金網に押し込まれてモソモソ膠着しているし、おもしろくないなあ、PRIDEの方が全然強いよ、と、結構本気で思っていたけど、いまは逆に、日本の格闘技はかったるく見える場合が多い。日本のプロモーションには繁栄して欲しいけど、選手レベルでは、優秀で意識の高い選手のアメリカ流出は必然であり道理であり必要なことなのではないかと思う。青木などは義理立てして足踏みばかりしていないで、これからはさっさとアメリカに行って刺激を受けてくるべきではないか。仕事場がUFC以外なら、必要なときに帰ってこれるわけだし。世界レベルの強さの日本人スターを確保しておかないと、日本のプロモーターのビジネス的にも根本的にまずいんじゃないかと思う。茨城県の総合シーンの活性化、とか言っている場合では断じてない。そういう点ではGRABAKAって進んでるかも。

もちろん、アメリカの選手のビーフステーキのような強さばかりがはびこる、というのも、そんなに愉快なことでもないので、それとは異質な強さもあって良いのではないかと思うが、それが何なのかは分からない。今成のようなスペシャリストとしての道はありなのかもしれない。

ちなみに藤原会長は、「こういう場(UFC)で強いのはヒョードルだと俺は思うよ。ざっと見ても今、ココに出ている選手たちより荒っぽさではヒョードルが上だよ」と語っている。

*****

TV contract can help or hurt martial arts fighting (SignOn SanDiego.Com)

上の意見に反するようだが、カリフォルニア州アスレティック・コミッションの有名人アマンド・ガルシアの発言。アマチュアまで視界に入れると見え方は違うと言うことか。なら日本が強化すべきはそこかも。

この州でのMMAの選手層は、MMAが長く持続するほどには厚いとは言えない。MMA選手のライセンシングが難しいのは、ボクシングのようにアマチュアレベルで統括されていないことと、多くの選手が30代・40代で、その経歴も純粋とは限らないことだ。



*****

Former Pride Owners Sue Zuffa Holding Companies, Fertittas (Sherdog)

榊原氏がファティータ兄弟への訴えを、ネバダ州の裁判所で起こした。訴えによると、他にもっと高額のオファーがあったのに、PRIDEをファティータ兄弟に売却したのは、PRIDEを世界トップレベルのブランドとして維持するとの約束があったからこそである。他のオファーは、他のMMA団体、スポーツ関連の事業会社、エンターテインメント業界の投資家などがあった。

ファティータ兄弟は、この約束を守る意志がなかった。それどころか、その言動を考えると、PRIDEを消滅させ、最大の競争相手を排除するために買収したのではないかと信じることができる。

榊原氏はファティータ兄弟と2006年の10月23日に交渉を始めた。ファティータ兄弟は、向こう20~30年のMMA業界全体の健全な成長のためには、PRIDEとUFCが一つのオーナーの元にあって、コミッショナーのような立場で運営することが欠かせない。それではじめて、選手を守り、市場を拡大するのに必要な秩序とルールを作ることが出来る、と語った。

ファティータ兄弟の本当の意図は、ダナ・ホワイトやジェイミー・ポラックの数々のコメントで裏付けられる。また、次のような行為も、約束違反を裏付ける。すなわち、UFCが、PRIDEを象徴するような選手と、榊原氏の知らないうちに、次々に契約していたこと。ファティータ兄弟はPRIDE大会をただの一度も開こうとせず、2007年10月には社員全員を解雇したこと。

榊原氏の「バックグラウンド・チェック」については、買収契約書によると、確かに榊原氏は「妥当且つ必要性のある」バックグラウンド・チェックを受け、合格することが定められてはいるが、ネバダ州のゲーム産業委員会からは一度も提出を求められたことはない。本案件がMMAのみに関するものである以上、「妥当且つ必要性のある」のはネバダ州のアスレティック・コミッションによるチェックなのであるが、そのバックグラウンド・チェックは、すでに興業ライセンス取得時点で合格している。


どうもこの件も、もはや、いまさら感が強いですね。だからどうなるというものでもないし・・・。

*****

4月26日K-1アムステルダム大会のカードが出来上がっています
K-1、フジテレビ公式サイトにこの大会の放映情報はいまのところ掲載されていません。

ついでにK-1公式には、美濃輪、船木、柴田が参加した花見イベントのトークの模様がレポートされていました。

*****
桜井マッハ、2年9カ月ぶり凱旋! 世界ミドル級王座返り咲きも視野に=修斗(スポーツナビ)
佐藤ルミナ「若くて勢いのあるヤツと戦いたい」=5.3修斗JCBホール大会(スポーツナビ)

*****

今日のミニ知識:佐々木有生が患っているという「もやもや病」。
http://ja.wikipedia.org/wiki/もやもや病

スポンサーサイト

毎週更新!

Ad

Ad

MMA Update