UFC Live: Kongo vs.Barry レビュー


UFC on Versus 4大会のメインイベントに出場予定だったネイト・マーコートが、試合2日前になって突然UFCを解雇されるという異例の事態が発生した。マーコートは今回がウエルター転向の初戦だった(減量には成功していたそうだ)。

マーコートの対戦相手だったリック・ストーリーと対戦したのはチャーリー・ブレネマン。ブレネマンはもともと今大会プレリムでTJグラントと対戦予定だったが、グラントの欠場で試合がいったん中止になっていた。しかしブレネマンには、「体重を維持して待機していてほしい」とのお達しが出ていたという。大会のメインイベントには、「シーク・コンゴ vs パット・バリー」が昇格した。マーコートは生中継直前にVersus のインタビューを受けるという情報もあったが、実現しなかった。レスリング・オブザーバのWebサイトより(購読必要)。

レスリング・オブザーバ・ラジオではマーコートの件に絡めて、MMAのトップ選手の練習は危険すぎる、練習中にしゅっちゅうKOされたり落とされたりしている、怪我人が多すぎる、このことは大きな問題だという議論をしていた。

大会自体は逆転劇ありアップセットありの盛りだくさんな内容となり、ダナ・ホワイトも「過去最高の大会」と自画自賛するものとなった。スクランブル発進の選手が活躍すると、ホワイトはいつも相好を崩す。

チーク・コンゴ def パット・バリー (1R, KO)

バリーのいきなりのラリアート風の巨大なフックにコンゴが吹っ飛ぶ。追撃するバリー、コンゴは立とうとするが足がもつれて再び転倒。この辺で試合が止まってもおかしくなさそうに見えたが、もつれ合う刹那にコンゴ逆襲のカウンターがバリーのアゴを打ち抜くと、フルパワーで動いていたバリーが目をむいてバッタリ失神!バリー、フィニッシュ目前で油断があったか。漫画のような試合。おもろい。

チーク・コンゴ

バラバラにされたよ。エレベーターで上に下に運ばれているみたいだった。殴られたときには、「うわっ、はやくカムバックしないとまずいな」ってかんじだった。

タフな試合だった。バリーがどんなゲームプランを持ってきているのか、見当もつかなかった。

ラッキーだったと言えると思う。僕はディフェンスをしていただけだけど、結構強いアゴを持ってるなって自分でも思ったよ。(Sherdog)

(メインイベント昇格について)うれしいけど恐ろしいことだよ。ファンをがっかりさせられないからね。

この後の計画は自分でもわからない。サバイバルあるのみだよ。タフなスポーツだけど、スマイルを絶やさず、歯を大事にして、体調を維持する。そして勝利を得て、次のチャンスを待つ。それでいいさ。(MMA Junkie)



パット・バリー

KOされたのは初めてだったので妙な気分だよ。人生の2分間を失った。目が覚めたときには「自分が勝ったぞ」って思ったんだ。(Sherdog)

コンゴの2度目のダウンを見たとき、レフリーは僕の近くにいて、ほとんど僕の腕に触っていたと思う。だから一瞬、試合は終わったと思ったんだ (ESPN)。



チャーリー・ブレネマン def リック・ストーリー (ユナニマス判定)

前日オファーのスクランブル発進でメインカードに登場のブレネマンは地元出身のようで、やんやの歓声を浴びている。アウベスを破って上昇気流に乗るストーリーとは格が違うとも見えたが、1R、2Rはブレネマンがストーリーを塩漬けにする展開。レスリングが得意だとは知らなかった。3Rのストーリーの逆襲、これでもか、これでもかの関節地獄も見事だったが、結局ブレネマンも極めさせず、29-28のユナニマスでブレネマンがアップセット勝利を飾った。ローカルスター誕生に会場の空気も華やぐ。ストーリーにしても3週間前に試合をしたばかり、アンソニー・ジョンソンの代打としてショートノーティスの連戦を決めたのだったが、マーコートに挑む上を向いた試合から、ブレネマンに胸を貸す試合に変わってしまったわけだから、モチベーションの行き先については同情の余地もある。

ダナ・ホワイト

こいつらのおかげだな。今回はピッツバーグでの初めての大会、ファンは楽しみに見に来る。それでも問題は起きる。でもなんとかなる。彼らがすすんでチャンスをものにしてくれるからだ。

ブレネマンの試合はまるでロッキーだった。ホームタウンでホットな選手と対戦する。そして勝つ。これがスポーツだよ。(MMA Junkie)

ストーリーは素晴らしい連勝街道を走っていた。僕のひいきの選手だよ。リスペクトしかない。(USA Today)



ブレネマン

今週はジェットコースターみたいだった。プロとして、じっと待機する以外に出来ることはなかった。でもうまくいったよ。(MMA Junkie)



ストーリー

背の高いキックボクサーと戦うつもりで準備をしてきた。背の低いレスラーへの備えはなかった。この3週間、レスリングの練習はしていなかった。(USA Today)



チャールズ・オリベイラ def ニック・レンツ(2R一本)

1Rは「所 vs 中村」を彷彿とさせる回転体のサブミッションの応酬、見事なラウンド。どんな結末が待ち受けているのか、期待感が高まっていた2R早々、ヒザ立ち状態のレンツの顔面にオリベイラがヒザがヒット。これは反則。しかしレフリーが見落としたため試合続行。ぐったりしたレンツをオリベイラがすかさずリアネイキッド・チョークで締め落とした。しかしレフリー以外は全員が反則を見ていたため、オリベイラの勝ち名乗りには大ブーイング。ブーイングの中、レフリーが本部席となにやら盛んに話し合うなど、さながらヒールが疑惑の勝利を収めた後のプロレスのような光景が繰り広げられた。勝者インタビューでオリベイラはわざとじゃなかった、ごめんなさいと繰り返していた。試合が止まらないわけだから、オリベイラとしても続行するしかなかっただろう。素晴らしい試合だっただけに残念、再戦が見たい。ニック・レンツは退屈な試合をすることで有名な男で、連敗中のカットファイト、ここにきてのオリベイラ戦とは非常に厳しい扱いだったのだが、なぜか2試合連続で反則に救済され命拾いする格好となっている。もっとも今日のニックはこれまでとは完全に別人。

なお試合結果についてはおって検討し直すとコミッションが言明している。おそらくノーコンテスト裁定になるだろうとみられている。


ジョー・ローゾン def カート・ウォーバートン(1R一本)

フィニッシュのキムラは「青木 vs 廣田」「日沖 vs サンドロ」級の、胸が悪くなりそうな角度で極まっていた。


ダナ・ホワイトは Versus のプレファイト番組に出演、マーコート問題について次のように語った

ペンシルバニア州の法律で選手個人の医療情報は公開できない。しかし今回の件ではもうウンザリしている。マーコートは二度とUFCでは戦わない。

要するに、マーコートのやったことはそれくらい悪いことだと言うことだ。

人は間違いを犯す。人間である以上しかたない。問題は、それをどう処理するかということなんだ。ネイトはいい男で、正しいことをしゃべっていたが、「正しいことをする」のはまた別のことなんだ。

マーコートは男らしく出てきて、なぜメディカルに失格したかを説明すべきだ。そうすれば、UFCに解雇された理由も誰もが理解できるだろう



ペンシルバニア州アスレティック・コミッションの担当官は次のようにコメントしている。

今回の問題は1ヶ月半前からあった。本人もUFCも、みんなわかっていた。そして誰もが、マーコートが問題を解決できると思っていた。われわれもマーコートには何度もチャンスを与えた。いろんな選択肢も示した。でも彼は、基準を満たせなかったんだ。

個人情報保護のため詳しいことは話せない。ネイト自身の口から話すのは自由だ。

個人的には気の毒だと思う。努力はしていたが、大きなチャンスを逃した。

マーコートは新しい検査結果を持ってきてくれないと行けない。それが基準を満たしていれば、マーコートは戦える。しかしそれまでは出場停止となる。


*****

マルロン・サンドロ vs. ジャエール・ダ・シウバ(3Rスプリットディシジョン)【Bellator 46】

サンドロがほぼ3Rをつうじてプレッシャーをかけ続け、コントロールしていた試合に見えた。1Rにフラッシュダウンを奪い、その後リードを慎重に守り続け、3Rラスト30秒にはテイクダウンもとり、点取りゲームとしても念には念を入れていたかのように見えた。それでもダ・シウバにつけるジャッジもいた。ちょっと小見川の試合に似た感じで、サンドロの打撃はとても打率が高く、リーチの長いダ・シウバはバタバタしているようにみえたが、手数は少なくなかったのである。

それにしても、サンドロが15秒くらいで汗もかかずに撲殺勝利してくれるのではないかと期待していたが、やはり甘くはないようだ。ダ・シウバも1Rのフラッシュダウン後の追撃を巧みにかわしたあとは、結局大きなピンチも迎えなかった。サンドロは来月のBellator 47でナザレノ・マレガリエとのフェザー級トーナメント準決勝に進出する。

*****

DEEP54をサムライで観戦した。久々に長南がかっこうよかったし、大塚も積極的だった。中西のキックは危険だった。マットにもたれながら立ち上がろうとしている人の頭を蹴るというのは、別に反則ではないんだろうし、不用意に立ち上がる方が悪いのかもしれないが、何だかちょっとアッカが気の毒というか、中西はひどいことをするなあと思うほどであった。それくらい強烈なKOシーンだったということだ。

番組の最後に今後の予定を聞かれた青木が、「いまはちょっと疲れているので休みます。」とコメントしていた。それだけなら「ああ、そうですか」ということなのだが(次のドリームはない、ということですね、きっと)、そのあとで「実はおなかを壊しまして・・・」などと、聞かれてもいないことを説明しながら腹をさするような動作をしてみせるので、ちょうどカレーライスを食っていた僕の頭の中では一瞬にして、青木脱糞の疑惑がよみがえり、その観念にすっかり支配されてしまったのだった。やはりこの人はおなかが緩いのか・・・青木がとくに汚い言葉を使ったわけではないのだが、彼に言われると連想が広がってしまって厳しいものがあるし、自らこんなネタを振る必要もないだろう。カレーの消化にも良くないので勘弁して欲しい。






スポンサーサイト

毎週更新!

Ad

Ad

MMA Update