年内にUFC日本大会 / マーコート詳報


Dana White Says UFC Likely Headed to Japan Some Time This Year (MMA FIghting)

ダナ・ホワイト、UFC132の事前記者会見後の囲み会見にて。

「日本大会開催の噂は本当だ。近く実現する。今年だ。すでに仕掛けははじめている。海外は3、4カ国仕掛けているが、日本は1番ではないとしても2番目にはなってる。」




UFC on Versus 4 前日に解雇されたネート・マーコートが Ariel Halwani 記者のネット番組に出演し事の次第を明らかにした。マーコートは昨年8月からテストステロン値の低下によるうつ状態に悩まされ、注射でホルモンを増加させるホルモン補充療法(HRT)を受けることとなった。医療目的でのHRTによるホルモン剤の使用は、州コミッションの許可があれば合法である。3月にニュージャージー州でダン・ミラーと対戦した際、試合当日のテストステロン値が正常であったことから試合自体は行ったものの、ホルモン剤使用許可の事前申請手続きに不備があり、試合後に再検査が求められたという。再検査のためには、HRTを8週間中止し、治療の影響を取り除いてから、自然な状態で州が指定する内分泌の専門医などによる各種検査を受ける必要があった。8週間、HRT治療を行わなかったマーコートは、ますますひどいうつ状態に陥ったため、ニュージャージー州による検査が終了した後、担当医師が通常より多量のテストステロンをマーコートに投与したのだという。しかしそれは、Versus 4 大会のわずか3週間前のことであった。

結局、大会までにテストステロン値は通常範囲にまで下がることが無く、ペンシルベニア州コミッションは試合前の検査失格を申し渡したという経緯があったという。

MMA Junkie は、手続き的な間違いとして、試合3週間前のホルモン投与が、州指定の専門医ではなく、マーコートのパーソナル・ドクターの手によって行われたことが問題だったのではないかと分析している。

マーコートは1995年にもネバダ州でステロイド検査に失格し、5ヶ月の出場停止処分を受けている。その際マーコートは、店頭販売されているサプリメントに禁止薬物が混入していたと主張、その後多くのMMA選手が同様の主張をするようになった。

ネバダ州アスレティック・コミッションのキース・カイザーは、HRTの許可を受ける条件として、過去に増強剤等を使用したことがないことをあげている。

「人間の脳にはテストステロンの生成を司る箇所がある。しかしいったんステロイドを服用すると、自然なテストステロンの生成力が弱まる。だからテストステロン値の低い人は、かつて増強剤を使用した可能性があるということになる。」

カイザーはまた、同じくHRTを受けているチェール・ソネンとの類似性も指摘している。

「ソネンは戦歴30試合でパウロ・フィリヨに負け、HRTをはじめた。マーコートも同じ戦歴でソネンに負けてHRTが必要になった。疑いはもつ。」

レスリング・オブザーバによれば、テストステロンの正常値についてはまだ定説がないが、一般には250~900ナノグラムが正常と考えられている。2007年にクリス・ベノワが亡くなった際、血中テストステロン値は通常の5倍とも10倍とも報じられた。マーコートの試合前検査の結果は 1200ナノグラム(通常の2倍程度)だったという情報もあるそうだ。

今回の問題について医師が説明している記事もあった。

HRTは主に、10歳代の男子で、成長が遅れている者に対して行われる、大変珍しい治療である。エリートクラスの運動選手がHRTを利用するようになったのは、比較的最近のことであるが、曖昧な点が多い。

テストステロンの値は通常、年齢とともに低下する。診断は血液検査だけでは下すことが出来ず、複数の「主観的な」症状も考え合わせて行われる。

40歳代、50歳代の男性でこの治療を受けている人の多くは、若さを取り戻すことを目的にしている。製薬会社は大量の宣伝をうち、男性版更年期障害に悩むこの世代の男性に、ホルモン薬物を進めている。

しかし、年齢とともに低下するテストステロン値は、必ずしも治療すべき病気とはいえない。

(オリンピックのドラッグテストを担当する)USアンチドーピング協会のHRTに対するガイドラインはきわめて明快だ。どのような医師が、どのように診断を下し、どのような薬物を投与するかが厳格に定められている。ここを厳しくしないといけないのは、通常よりもうんと高レベルのテストステロンを投与してしまうと、増強剤を使ったことと同じことになってしまうからである。さらに、かりに選手が検査に失格しても、責任を医師に転嫁しやすいことも問題だ。

テストステロン値が低めの選手が、知り合いの医師に頼んで、反証出来ないような症状を並べ立て、HRTのお墨付きをもらう、というケースも特に珍しくない。

個人的にはHRTは、エリートクラスの運動選手に対しては禁じられるべきだと思う。ズルをするのがあまりにも簡単すぎるし、正しい治療を行われているかどうかを監視するのは大変すぎるからだ。

HRTはもともと、ごく少数の若者の医療目的のために開発された。健康な若者がチャンピオンになりたくて利用するものではないのだ。


>ネット番組に出演したマーコートは、涙ながらに事情を語っており、基本的にはコミッションや医師の指示に従ってきたこと、あらゆることはUFCにも報告・連絡をしてきた等と語っていた。ウソを言っているようには見えなかった。しかしそのような事情ならば、きちんと手続きをして、治療で正しい数値にして、また戦えばいいはずである。HRTを受けている選手はUFCには他にもいる。なぜマーコートだけがUFCを解雇までされなければならなかったのかは、いぜんとして不明である。2度目は即アウトということなのかもしれない。懲罰的な意味があるのかもしれない。

ちなみにマーコートは昨年11月、すでにホルモン治療をはじめた後で、コミッションの存在しないドイツでの大会で、岡見勇信と戦っている。岡見が勝ったからよかったものの、負けていたらちょっと合点がいかないことになるところであった。

それにしても、HRTはアメリカで男性の若返り策として市場規模が拡大しているみたいだし、僕がNHKスペシャルなどで見聞きした範囲だけでも、「遺伝子に働きかけて寿命を延ばす薬」「面接や発表会前に気軽に緊張をとるためのサプリメント」など、日本人的感覚では「それはしょうがないでしょ」と思うような事柄を、「治療すべき病気」と捉えて、操作可能にしていこうとする、このアメリカのフロンティア・スピリット、いろんな意味でやばい。長い目で見て、幸せなんだろうか・・・

(出所)
レスリング・オブザーバ7月4日号
Denial of therapeutic use exemption may have contributed to Marquardt's UFC exit (MMAJunkie)
Medical Beat: In MMA, testosterone-replacement therapy is too ripe for abuse (MMA Junkie)
Picture gets a little more clear on where Marquardt screwed up (CageWriter)




辞めるとなるとちょっと寂しい気もするティト・オーティスのコメント。MMA Weeklyより。

(マット・ハミル敗戦後に)ダナやロレンゾがやってきて、「そろそろ引退したらどうだ」と告げていった。僕はしばらく、言葉を失っていた。いま?本気で?っていう感じだった。

正直言って、100%へこんだよ。やる気を失った。しばらくはそんな感じだった。ジムに行くのが辛かった。その後ファンが、ツイッターやウェッブサイトで励ましてくれたし、トレイナーたちも尻を叩いてくれたので、いまではモチベーションを取り戻したよ。

・・・僕の将来のことをきめるのはダナであり、UFCだ。いまさら他に行くところもない。ストライクフォースもないし、PRIDEもないし、WECもない。ぜんぶUFCに買われてしまった。僕はUFCの初日からずっとやってきた。他の場所に行こうとは思っていないよ・・・



こちらは USA Today のロングインタビューよりごく一部を。

Q あなたはツイッターで奥さんをののしるなど、パーソナルライフも垣間見せていますね。

A 家族や友達が近くにいないとき、試合に負けたときなんかは、だれもそんな人とつるんでくれないからなあ。何人か親しい友達はいるけど、その人たちが働いているときなんかは、ツイッターで連絡を取ってしまうんだ。みんな、誰かとつながっていたいだろう?

でもたしかに間違いも犯したし、そこから学んでもいるよ。これからはツイッターは試合のプロモーションだけに使う。もちろんファンとの交流員も使う。自分の子供とのことなんかは、今後二度と公開しない。

Q あなたは昔はもっと強烈なトラッシュトーカーでしたが、最近は対戦相手にも丁寧ですね。

A まあ、大人になったと言うことだろうな。対戦相手は世界トップ級だし、僕の名前だけでも試合は売れるし、あんまり一生懸命やる必要もなくなったからね。

そんなことよりとにかく、勝利が欲しいんだ。連勝中にはいくらトラッシュトークをしても、試合で証明できた。でもいまは、口は閉じて、試合そのものに語らせるようにしたいんだ。

Q ところで、いまUFCで使用されているグローブはあなたが考えたそうですね。

A 僕が見本をつくって、UFCが製造した。商標登録もしないで見本を渡してしまったのは、ビジネス的には間違いだったね。

Q でも、指の部分がないナックルグローブは、ずっと前からありませんでしたっけ?たしかUFC9でダン・スバーンが着用したのが最初だったような・・・

A いや、UFC6のタンク・アボットが最初だよ。ハードフィンガー・グローブと言って、中指がカバーされていて、中央部にパッドが入っていた。タンクが自分で作ったんだ。タンクは僕のトレーニングパートナーだったんだよ。僕は中指部分を切り取って、指の

関節が外に出るようにして、手を使いやすくした。パッドも少し切り取った。それをダナ・ホワイトにあげたんだ。

MMA Fighting のビデオインタビューより。

Q 現役続行をダナ・ホワイトに頼み込んだと報じられていますが・・・

A というか、ファイトマネーカットの交渉があったんだよ。僕は受け入れた。強い意欲を示すため、大きな賃下げをのんだんだ。せっせと働いて、契約を元に戻してもらわないとね。






UFC初の軽量級PPVメインイベント、「フェイバー vs クルーズ」は腐れ縁。ESPNより

(2007年「フェイバー vs クルーズ」初戦前)
フェイバー:クルーズの第一印象はこうだ。チャリティ用のポスターにサインをしてたら、ヤツは僕の顔の上にサインをしていた。「だれだこいつ?僕はいつも、対戦した相手とは仲良くなるんだけど、これは妙だった。こいつはほんとのクソ男だと思ったよ。

クルーズ:エディ・ワインランドとはじめてあったとき、エディが僕をフェイバーに紹介してくれたんだ。ユライアは僕のことを「エディと一緒にいたヤツ」くらいにしか思わなかったのだろう。もう対戦することは極まっていたのに、僕を紹介されてもフェイバーはぴんと来ていないようだった。ポスターには僕の写真は載っていなかった。だから僕の顔がわかるわけ亡いんだ。ユライアは「ああ、君がそうなのか」なんて言ってた。上手く言えないけど、そのときだよ、ライバル関係が始まったのは。

(初戦対戦後)
クルーズ:この男とはまた戦うことになると思ったよ。試合後僕はバックステージにいて、まあ、がっかりしていたわけだ。何せ若かったし、初めての敗戦だった。これも勉強なんだと思ってた。そのときだ。これはけして忘れないと思うけど、ユライアが歩いてきたんだ。そしてちょっと立ち止まって、僕に一瞥をくれた。ヤツはこんなこと覚えてないだろうけど、あの一瞥は僕の頭にたたき込まれてる。やつは「したり顔」をしたんだ。戦うべきじゃなかったんじゃないの?という感じだった。ヤツは僕のことを、戦うに値しないパンク野郎だって決めつけたんだ。

フェイバー:カリフォルニアというのは、ことMMA業界でいえば狭い場所なんだ。だからヤツが失礼な発言をしていれば、それは聞こえてくるんだよ。僕のポスターに落書きしてるらしいとか、倒してやるとか言ってるらしいとか、いろいろあった。僕は、「この男は何なんだ?」と思ってた。試合前も試合後も失礼な男。気にするほどでもなかったけど、人から聞かされるんだよ。ティファナで友達の大会を手伝ったときにも、ヤツはポスターに落書きしていた。何がやりたいんだと思っていたよ。

クルーズ:そんなの普通のことだと思うよ。別にヤツの死を願っているわけじゃない。競争心の問題だよ。われわれは戦うんだからさ。これがあるべき姿なんじゃないの?近頃の試合では、プレッシャーを避けようとしているのか、試合前やラウンドのはじめにハグしあってるヤツらばかりだが、僕とフェイバーの間にはそんなことは起きないよ。僕らは相手を完全に叩きのめすためにやってるんだからね。

(クルーズ、フェイバーの弟分ジョセフ・ベナビデスに連勝)
クルーズ:ユライアはチームメイトに僕の倒し方を指導したんだろうけど、的を得ていなかった。かなり一生懸命やっていたと聞いてる。ユライアはチームメート想いだし、兄弟のようにかわいがっている。僕がヤツの友達を倒した門だから、ヤツはちょっとずつ、怒りをため込んでると思う。

(両者が今大会のプロモーション活動で遭遇)
クルーズ:打ち合わせが終わってエレベーターに乗ったらユライアと一緒になった。二人きりで顔を見合わせたら、吹き出してしまったよ。いろんなところにいったし、いろんなことをしてきたが、最後はこんなところで落ち着くなんてな。そしたら突然、女性が走り込んできたんだ。その場で殴り合いはじめると思ったらしい。

(ビデオ撮影中、クルーズが「僕がユライアの顔面を殴っているところを撮影したら良いんじゃないの?」というと、ユライアも「そうだね、痛いふりでもしてやるよ」と答える)
クルーズ:そんなやりとりがあった。笑うしかなかったけど、同時に本気だったんだ。

フェイバー:そのとき何かが沸騰した。もうちょっとでお互いに殴り合うところだった。ドミニクのそばにいるとモチベーションが上がるよ。ヤツの電話番号はゲットしたけどね。

クルーズ:僕とユライアがぶつかるのは、結局似たもの同士だからじゃないかと思う。老賢者のことばに、「きみが他人のある部分にいらつくのは、君にも同じ資質があるからだ」というのがあるよね。


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