ノックアウト・アナトミー

9・24『DREAM.17』第一弾カード、宇野薫vsリオン武が決定!!
今大会より試合時間が5分3R制に変更!! (DREAM公式)


ワンマッチは5分3R、タイトルマッチは5分5Rで行われる
判定基準はこれまでと変更はなし。ラウンド毎に採点を行うのではなく、試合を通じて採点しどちらかに優劣をつける形式


宇野vsリオンが発表された『DREAM.17』だが、笹原EPによると、8人参加のバンタム級世界トーナメント1回戦4試合も組まれる予定だ。また、笹原EPは、ワンマッチ参戦予定選手として桜庭和志、青木真也の名を挙げ、そして「これはまだ正式発表ではないのですが、ライト級の大物日本人選手……そう言えば多分、皆さんピンとくるのではないかと思うのですが、その大物日本人選手の参戦も近々発表できると思います」と大物日本人ライト級ファイターの参戦も示唆。前回の『DREAM JAPAN GP FINAL』でドリュー・フィケットに快勝した川尻達也も、参戦の可能性が高い模様だ。また、5月の『DREAM JAPAN GP』では難航した青木の対戦相手に関して、笹原EPは「完全合意には至っていないんですけど、ほぼ大丈夫な状況です。かなり強い選手です。格闘技ファンにはすごく響く選手だと思います」



長ったらしかった大会名もすっきりとナンバーシリーズに戻り、いよいよリスタート!という印象がしますね~




UFC132につづき133に出場するティト・オーティスが、先週末に自動車事故を起こした。愛車ロールズロイスは破損したものの、ティト自身は無傷で、試合には出場可能であるとMMA Weeklyが報じている。CagePotatoによるとティトは3ヶ月前にもトヨタの車で事故っていた

選手負傷欠場が相次いだ呪われたUFC133で、自動車事故まで起こしながら試合に出場する・・・期せずしてティトのにわかベビーフェイス度数をますますアップさせる不思議な出来事となった。CagePotatoは、本来なら負傷欠場となるはずのティトが生き残ったことで、UFC133からは他の誰かが出られなくなるに違いない等と予想している。




ダナ・ホワイトがWWE本社でビンス・マクマホンと会ったことを明らかにした件について、7月26日号の Figure Four Weekly は、どうやらWWE商品群でのブロック・レスナーの肖像権について話し合った程度の模様だと報じている。




Yahoo! Sports によると、75名の元NFLの選手が今週、脳震盪の悪影響について情報を隠蔽していたとして、米NFLに対する訴訟を起こした。NFLでは長年にわたり、脳震盪が負傷を悪化させたり、影響が蓄積することはないと主張していたが、昨年になって、認知症や記憶喪失などの症状につながりうることを認めていた。

米フットボール界にとっては「パンドラの箱」を明けてしまったと報じる向きもある。

もし原告に有利な判決が出れば、MMA選手にとっても無関係ではいられないものと思われる。




The Truth About Knockouts (MMA Fighting) 抄訳

イーブス・エドワーズは夢を見ていた。夢の中の彼は、UFC131バンクーバー大会でのサム・スタウト戦の前、ロッカールームに座って、コーチや妻と話をしていた。

妻がロッカールームにいる、という時点で、エドワーズはそれが夢であることに気づき始めた。何だか全体的にすこしずつおかしい。目の片隅で捕らえたときには,はっきりしていた写真が、じっと見てみるとどんどんぼやけてくるみたいだ。

そして、この後すぐに戦うはずのスタウトがロッカールームに入ってくる。一体何をしゃべったのかは記憶にないのだが、対戦相手と試合前にバックステージでしゃべるというのも、奇妙なことだった。こんなことは夢でしか起こらないだろう。

そうしてようやく、エドワーズは実際に目覚める。試合はとうに終わっている。彼は1RでKOされたのだ。

「ケージから出たことをまるで覚えていない。時間が無くなっている。試合の映像を見てみたが、それでも思い出せない」

まるで誰か他の人が出て行って、自分の代わりに負けてくれたみたいだった。負けたのは自分だと、頭では分かっている。でも記憶はない。やがて徐々に、部分的な記憶がよみがえってくる。そうだ、スタウトをテイクダウンしたんだ、全然簡単にできたから驚いたんだった、頭の中で、試合中いつでもまた、テイクダウンを取れると思っていた。左ストレートもあてた。ハイキックを蹴ろうとして滑って転んで、慌てて立ち上がった。

その後は何も覚えていない。

彼が覚えていないのは、彼が放った右、スタウトがカウンターであてた左フック。自分の身体がぐにゃりと曲がり、いったん前方にたわんだ後、後ろ向きにマットに倒れ、頭がキャンバスにバウンドして、ぞっとするようなドサッという音がアリーナに響き渡ったことは、もちろん覚えていない。

そのあと15分ばかりの出来事 ー 横たわったまま目覚めると医者がのぞき込んでいたこと、ケージを後にしたこと、アリーナでスタウトとかわした短い言葉、ロッカールームへの帰り道 ー これらのことは、起きていたはずだと頭で分かるだけで、実際には記憶に残っていない。まるで誰かが彼の脳を再起動させたみたいだった。

その誰か、というのは、もちろんスタウトだ。再起動ボタンはどこか、アゴのあたりにあるようだった。

・・・元IFLライト級チャンピオン、ライアン・シュルツはかつて、KOパンチをうつ感触を、「自分の拳を、バケツいっぱいのゼリーに打ち込むみたいだ」と語った。

UFCミドル級のティム・クレジュールは「バッグいっぱいの電球を打ち抜くような感じ」だと描写している。

パット・バリーは、どのパンチが相手の電気を消すマジックパンチだったのかは、ほとんどわからないと説明している。

「ノックアウトはかなりのサプライズなんだ。計画なんて出来ない。ラシャド・エバンスが右でチャック・リデルをKOしたときのことを覚えているかい?もしあの右でKOできると分かっていれば、そのあと大きな左フックを打つ必要はなかっただろ。ほとんどのKOパンチの後には、余計なパンチが続いてる。自分では分からないからなんだ。そうなると良いなとは思ってるが、いつそうなるのかはけしてわからない。」

なぜそうなるのか、ということも、実はなかなかに難しいのだと述べるのは、ESPNの番組「スポーツ・サイエンス」のホスト、John Brenkus だ。

「脳が揺れるかどうかという問題なんだ。ボタンを押すという表現があるが、これは脳を揺らすような骨の特定の場所があって、そこに力が加えられることを表している。」

脳が頭蓋骨にたたきつけられたとき、システムはシャットダウンするのだと Brenkus は語る。しかし、そのような反応は、加えられた力の大きさだけに関係しているのではない。力がいかに集中していたかにもよるのだという。Brenkus は、リョート・マチダが前蹴りでランディ・クートゥアをKOした場面について、「リョートの蹴りのコンタクトポイントの表面を分析すると、普通のパンチよりずっと小さな部分だったことがわかる。つま先のすぐ下のあたりで蹴っている」と分析している。まるでカナズチでピンポイントに殴るようである。

骨密度や四肢の柔軟性は人によって違い、なかにはボタンをとても押しにくい選手もいる。たとえばマーク・ハントのような選手は長年にわたってパンチを受け続ける超人的な能力を披露したが、おそらくは、脳が揺れにくいような特異な体格をしていることに理由がある。かと思えば、リデルやヴァンダレイ・シウバらのように、岩のように堅いアゴが、一気に危なっかしい壊れ物になってしまった選手もいる。これまでの常識(あるいは俗説)では、いったんボタンが押されると、その後はどんどん押しやすくなっていくというものだった。そのような理論を支持する証拠はない。おそらくもっと単純に、ヒザも肩も怪我を繰り返せばどんどん悪くなるように、パンチを受ける能力も衰えていくと言うことなのかもしれない。


パット・バリーはノックアウトについて、「むしろメンタルの問題だろう」と語っている。「一度KOされた選手が、何度も何度もKOされてしまうのは、KOを怖がっているからだと思う。アンドレイ・アルロフスキーを見ていると、KOされるのを待っているように見えてしまう。もはや戦おうとすらしていない。それがボディランゲージに出てしまっているんだ。ヤツはカウントダウンを待っているんだ」


WEC39のマイク・ブラウン戦で、始めてパンチを効かされる経験をしたレナード・ガルシアもメンタル面の壁を経験した。

「あんなことは初めてだった。耳の後ろを打たれて、平衡感覚をなくしたんだ。失神したわけではないし、そういう説明は後で受けたんだが、とにかく、他人が自分にあんなことが出来る、ということがわかっただけで、メンタル的にきつくなってしまった

それで僕は、自分の試合を変えていこうと思ったんだが、ちょっと考えすぎた。そして、試合に出て行って、やりたいように戦うということが出来にくくなった。これには苦しんだが、やっと落ち着きを取り戻したよ。誰かに殴り殺されるかもしれない、という事実を認めることが必要だったんだ。」


イーブス・エドワーズは語っている。

「向こう側から見れば、本当に恐ろしい光景だよ。ワイフは取り乱していた。友達がKO負けして、そのあと同じ言葉や質問を何度も繰り返すのをみていると、ほんとうに怖いよ。でもこちら側から見ると、向こうから見るほどにはひどい感じではないんだ。正直、KO云々よりも、負けたということの方がくやしい。

殴られるのは怖くはない。KO負けした後、これまでとは違う人になってしまった選手をさんざん見てきたが、自分はそうはならないような気がする。もちろん、今のところはそう思う、ということなんだ。5ヶ月後にケージに戻ったら、ああ、もう殴られるのは嫌だ、と思うかもしれない。そうならないといいんだけれど。」

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