「ダンヘン vs. ヒョードル」レビュー

ダン・ヘンダーソン def エミリャーエンコ・ヒョードル

ボクシングとは全く違う、不規則性と円運動のフォルムの、角を突き合わせるような、あるいは雷を落としあうようなスリリングな打撃戦。先に雷を落としたのはヒョードルに見えた。感電したかのように吹っ飛ばされたはずのダンヘンが、いつのまにかヒョードルの背後に潜り込んでアッパーカットを放つと、ヒョードルはうつぶせに潰れてしまった。

でも、レフリーが試合を止めたときにはヒョードルは、意味のある防御姿勢に移行しようとしていたようにも見えた。ストップが早いよ!

いや、スロー再生で何度も見せられると、それほど悪くないレフリングだったのかもしれない。ハーブ・ディーンはほとんどミスジャッジはしない。でもハーブ・ディーンでなければ、あの時点では止めなかったような気もする。

ただ、長年のファンの気持ちとしては、ヒョードルが負けるなら、完膚なきまでに負けて欲しかった。これでは終われない。ヴェウドゥム戦では一瞬の油断があったように見えた。ビッグフット戦では体格差がひどかった。そして今回も、どこかに諦めきれないエキスキューズが残ってしまうのだ。

もっとも、PRIDE時代のヒョードルなら、こういう展開でも間違いなく制していたように思う。ランデルマンに頭から落とされても、藤田に揺らされても、ヒョードルはその直後には、あっという間に怒りの逆襲勝利を収めたのだ。やはりまちがいなく衰えている・・・

それにしても犬死。勝ったダンヘンだって、これで別にどうなるわけでもないんだろうし・・・

正直言うと、それほど大きなショックでもなかったりする。どこかである程度、心の準備が出来ていたような気もする・・・

おそらくはM1-Globalとの最後のコ・プロモーションとなるこの大会、ダナ・ホワイトは観戦せず、ツイッターで「Rage Against the Machine」のコンサートに出かけたことを報告していた。皇帝崩御の瞬間、ホワイトは「ゲリラ・ラジオ」を聞いていたのかもしれない。

真夏の寒さにふさわしい、悲しくもすばらしい名勝負だった。そう、すごくいい試合だったのだ。


ダン・ヘンダーソン

ハーブ・ディーンに聞いてくれ。こっちはヒョードルを殴るので精一杯だったんだ。ヤツがかなりはっきりと落ちたのはわかった。パンチをうちながら自分も横にずり落ちてしまったからね。ハーブに押されたからかもしれないけど。ハーブはヒョードルが最初に落ちたときに止めに入ったよね。賛成する人も反対する人もいるだろう。僕はとてもいいストップだったと思うよ。



エミリャーエンコ・ヒョードル

私が若い頃から今に至るまでの人生で知っていることは、トレーニングすることと戦うことだけです。これからも是非続けたいと思うし、いまでもとても楽しんでいるし、これからも私の人生の大きな部分を占めるでしょう。ただ、今日現在の優先順位は、一番が私の信念、次いで家族なのです。仕事はその2つのあとにきます。今一番大事なことは、娘に会うこと。とても恋しいし、一緒にいたいのです。



出所 Yahoo! Sports

>それにしても、この大会の結果を眺めていると、なんだか全試合がアップセットに終わったかのように見えてしまう。そもそもストライクフォース大会というのは、スカッとしたKOや一本勝ちが多く、商売上勝つべき人が勝つように組まれていた(ように感じさせた)ものである。しかし今大会は判定連発、しかもおなじみのロビー・ローラーやポール・デイリーが、ウッドリーとかサフィジーヌとか言う選手に負けている。なんだかズッファのマッチメークは質が違うというのか、ズッファ時代に、昔の名前はもういらないということなのか・・・




スコット・スミスを完封したタレク・サフィジーヌはレバノン生まれのベルギー人。ベースは「シハイシンカイ」の空手だそうで、これにムエタイと柔術をブレンドしたスタイルだとのこと。目標はリョート・マチダだそうだ。




レスリング・オブザーバによると、ズッファに解雇されたアリスター・オーフレイムが保有していたベルトは剥奪されたとのこと。またズッファとゴールデングローリーとの対立原因の一つとしてオブザーバは、ストライクフォースやDREAMでは、ファイトマネーがマネジメントチームに支払われる契約になっていることが多いが、ズッファのポリシーでは直接選手に支払うことになっている、という点をあげている。このことは今回の解雇の理由としてはごく部分的な話ではあるが、ズッファとしては、この点が他の赤字プロモーションと自社とが違う一つのたいせつなポイントだと考えているとのことだ。ズッファのそのようなポリシーは、Dropkick での五味インタビューの内容とも合致する。ちなみにM1 Global はヒョードル戦に150万ドルを要求するが、実際ヒョードルの手に渡るのは30万ドル程度と見られている。




事務所で窃盗 今後は格闘家がガードマン(日刊スポーツ)
門番役に大阪人の前田吉朗が指名されているのは何故だろう・・・(笑)

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