ダナ・ホワイト ロングインタビュー(SI.comより)


 ストライクフォース大会後のスコット・コーカーの総評。MMA Fighting

金字塔のような試合だった。ストライクフォースの歴史を振り返ってみれば、初期の「フランク・シャムロック vs. カン・リー」や、今年の「ニック・ディアズ vs. ポール・デイリー」等が思い浮かぶが、今夜の試合はおそらくそれらを超えた。ストライクフォース史上、最高の試合の一つだ。

これほどまでに期待に応えてくれた、ヒョードルとヘンドには脱帽だ。ダン・ヘンダーソンに出来ないことなどあるのだろうか。何かあるなら知りたい。信じられない男だ。



>年齢的なこともあるので、ダンヘンは、UFCでもう一花咲かせるなら、このタイミングでさっと移っていかないと、時を逃してしまうような気がする。

ああ、それにしても、ヒョードルとアリスターとニック・ディアズのいないストライクフォース、その上ダンヘンまで一丁あがりとなると、一体何の団体なんだという話にはなってくる・・・




スポーツ・イラストレイティッドにダナ・ホワイトのロングインタビューがあった。かいつまんで紹介する。なかなか興味深い。


ダナ ここ9ヶ月ばかりは、ありとあらゆるディールがあって、時速百万キロで走ってきた感じだった。いくつかの件は落ち着いてきたし、このあたりでリールをまき直して、この先3、4ヶ月、いろんなことを変えていこうと思ってるんだ。

Q 具体的にはどういうことですか

ダナ まず、いくつかのことについて、満足していないことがある。社内の問題だよ。それを立て直していこうと思う。ああ、軌道修正したな、って、君らも見てればそのうち分かるだろう。会社が成長し、いろんな場所に拡大していき、同時にさまざまなビジネスディールに関わっていると、物事の制御がきかなくなってくる。次の3ヶ月で、自分がもっとコントロールを強めようと思ってる。自分の仕事全体も見直したい。実際の職場の社員や部署のことから、選手のことまでね。

(中略)

Q 毎月のPPVの数字や、テレビの視聴率が、最近ふるっていないように思われますが。

ダナ 景気が全然良くなってないだろ。むしろ悪くなってる。良くなってきたとか、上向いてきたと言っている人など誰もいない。いろんな会場で、コンサートなんかの状況を聞いてみればいい。チケットは全然売れてないし、コンサートのキャンセルはしょっちゅうだ。ツアー全部をキャンセルしてるんだぞ。デュラン・デュランは夏のツアーを計画していたが、全部キャンセルなんだ。それくらいクレイジーな状況なんだよ。景気がそんな状態なのに、われわれは元気よくやり続けてる。

テレビの視聴率が去年より落ちてるという声もある。正直に言えば、ブロックとドスサントスのアルティメットファイターは視聴者の期待に添えなかった。番組中で行われる試合もつまらなかった。それでも視聴者数110万人を下回ることはなかったぞ。テレビ業界で聞いてみろ。ケーブルでその数字は驚くべきものなんだ。

ケーブルの番組はみんな110万人集めたくて必死だ。われわれはよくやってるんだ。すべてはうまくいってる。いろんなファクターを見ないといけないよ。勢いを失っているなんてことは全然無い。もちろん、手直しが必要なことはある。社内で3ヶ月かけてやるべきこともある。いいか、メモしておけ。それが済んだら、自分が今言っていることが、ああ、これだったんだってわかるから。

Q 大会が多すぎるとは思いませんか。

ダナ とんでもない。まだ少ないんだよ。これからまだまだ増えるぞ。TUFを外国でやることになる。やがては、アメリカと、オーストラリアと、ドイツとで、同じ日に大会を開くようなことになっていく。3大会同時開催だ。

Q ハードコア・ファンの中には、UFC拡大策に否定的な向きもあるようです。

ダナ あのなあ、ハードコア・ファンからの否定的な声というのは、われわれがこの会社を買ったときからずっとあるんだよ。そんなアホどもの言うことをいちいち聞いていたら、今日のわれわれはなかったわけだろ。ハードコア・ファンというのは、実に小さなセグメントなんだ。そういう人たちの声は聞いてはいられないんだよ。

Q いい意見、悪い意見を、どのように見分けているのですか?

ダナ こいつらが言っていることをじっと聞いていると、ほとんどの話は意味をなさないんだ。だから自分はツイッターが好きなんだよ。ハードコア・ファンもツイッターに来てはいるけど、ホントに建設的で身のある批判と、ただUFCが嫌いなヤツらの区別はつくものだよ。大きな違いがあるからね。

(中略)

Q UFCにはファイト・ボーナスがありますし、あなたもしばしば、「この選手はファンの期待に沿わなかった」と言った発言をされています。あなたが選手の戦い方に言及するのは、このスポーツの正統性をむしばむことにはなりませんか?

ダナ どんな風にだ?

Q たとえば、アブダビでアンデウソン・シウバがダミアン・マイアの回りで踊っていた試合で、あなたは、次にあんなことがあればクビにすると言いました。

ダナ あの試合は別だ。自分が感情を爆発させたのはあの試合だけだろう。だって、あの試合のアンデウソンはまるで頭がおかしかった。自分では何もしないで、マイアを挑発ばかりしていた。

でも例えばジョン・フィッチのことを考えてみてくれ。フィッチのスタイルはファンから見れば楽しいものではないが、自分はフィッチをクビにしたこともないし、「戦い方を変えないとクビにするぞ」と言ったこともない。

Q しかしフィッチの場合、メインイベントから外されたり、もっとわかりやすいスタイルを持っている選手に比べて対戦相手に恵まれていないように思えるのですが。

ダナ それはどうかな。フィッチはタイトルに挑戦したこともある。それにフィッチは今怪我をしてるだろう。ケニー・フロリアンだって、今はいちからやり直している。いろんな要因があるんだよ。

とにかく自分は,そんなことがこのスポーツの正統性を揺るがすとは思わない。スタイルを変えないとクビにする、と言うことはないからだ。もしそんなことを言っていいなら、すでにたくさんの選手をクビにしてるよ。ただ、やはり選手はエキサイティングな試合をしてくれないといけないぞ。

Q なぜですか

ダナ じっと座って、クリチコのような試合を見ていたいか?そこがボクシングの問題点なんだよ。いいか、これは仕事なんだ。NFLやら、他のスポーツでも同じだ。舞台に出ていって、パフォーマンスできないなら、クビなんだよ。

Q どうして、格闘技の「エキサイティングなやりかた」の部分が「仕事」になるんですか?仕事は勝つことではないのですか?

ダナ そうだな。でもエキサイティングでなきゃダメだ。勝ち負けだけが問題なのだとしたら、レスラーはみんな塩漬けしかやらないだろ。それならできるというレスラーは山ほどいる。それでいいというなら、われわれがいま立てているビッグプランや、仕掛けようとしていることは一体何なんだという話になる。というか、質問自体がかなりアホだな。

Q でも,そういう疑問を持つ人が多いのです。

ダナ ふん、わかるけど、やっぱりアホだ。もし本気で聞いているヤツがいるなら、「おまえはアホか」と言ってやれ。本気だぞ。ホントにアホな質問だ。

Q どうアホなんでしょうか。具体的に教えて下さい。

ダナ 選手は何故エキサイティングな試合をしないといけないか。それはな、われわれがテレビとPPVのビジネスにいるからだ!。エキサイティングではない試合を多くの人が見てくれるのかね。

Q 議論のためにあえて反論します。これまでのビッグスター選手は、かならずしも,とてもエキサイティングな選手だとは言えませんでした。客観的に言って、ランディ・クートゥアは、これまでで最高にエキサイティングな選手とは言えません。

ダナ それはそうだな。で、あんたは俺が「ランディ、ファイトスタイルを変えなさい」と言ったのを聞いたことがあるか?あるいは、多くの人がGSPの試合に文句を言っている。でも自分がGSPを批判したことがあるか?アブダビでのアンデウソン・シウバと、これらの例とは全然違うことだぞ。

Q グレッグ・ジャクソンのキャンプへの批判もありました。

ダナ いいか、自分は格闘技ファンでもある。気に入らない試合を見たときには、気に入らなかったと感想を言うこともある。みんなと同じ格闘技ファンだからだ。自分は、「良い試合だったなあ、誰がなんと言おうと興奮したよ。すばらしい」なんてウソ八百を並べるような現実離れしたプロモーターじゃないんだ。

Q 今後6ヶ月程度で大きな変化があるというお話しでした。どんな変化ですか?

ダナ すべてが変わるよ。ぜんぶよくなる。思いつきで言ってるんじゃないぞ。いまそれをやっている最中なんだ。半年経ったらまた話そう。

Q どんなふうに進化していくのか、楽しみにしています。

ダナ われわれは毎年、新たなレベルに上っていってる。文字通り、毎年だ。「今年は何にも出来なかったなあ、停滞していたし、変化もなかった」なんていう年は一年もなかった。毎年毎年、格闘技を改革してきたんだ。そうは思わないのか?

Q 今年に関しては、ちょっと足踏みしているともいえまえせんか。否定的なことを言うつもりはないのですが・・・

ダナ いや、いいんだぞ。でも今年はまだ終わっていないし、あんたは間違ってる。あんたが間違っているだけでもない。われわれがまたレベルアップするだけでもない。今年は、過去最強の一年になるんだ。過去10年を振り返っても、今年ほど飛躍することになる年はないんだよ。

Q だとしたら、ちょっとスロースタートですよね・・・まだ起きていないことが多すぎる。でも自信がおありのようですね。

ダナ 年末にまた話そうや。君はきっとこういうぞ。「7月にお話ししたときには、ネガティブでアホなことをたくさん言ってしまいました。お詫びします」ってな。


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