ヒョードルで金儲けは出来ないよ【ストライクフォース元役員激白!】


 ズッファと犬猿の仲である、調理人労働組合ラスベガス支部が、連邦公正取引委員会に対し、ズッファの半競争的な商行為を調査するよう求めた

調理人組合が指摘している、ズッファの半競争的な商行為は次の3点である。

1 いわゆるチャンピオン条項など、契約が自動更新するという条項があること。選手がフリーになったり、より高いファイトマネーを交渉することを阻止している。

2 独占交渉期間やマッチング条項のように、契約終了後にも一定期間、選手がズッファとの交渉に拘束されること。これにより小規模プロモーションがトップ選手にオファーを出すことが事実上不可能になっている。

3 選手が肖像権等を永久に放棄しなければならないという、商標および付随権利の条項があること。このような長期契約は、選手が自ら収入を得る自由を奪い、ズッファに従属させるものである。

調理人労働組合は、ステーションカジノが職員の組合結成を許さないことをかねてから批判している。他方でズッファは、調理人労働組合がニューヨーク州でのMMA解禁を妨害していると批判している。最近ズッファが、アンチトラストに強い弁護士を雇ったとの報道があったが、もしかすると今回の件への対応と関係があるのかもしれない。




ストライクフォースの Director of Communications としてスコット・コーカーの右腕を務めた Mike Afromowitz 氏のインタビューが Sherdog に掲載されていた。ズッファによる買収、その後の解雇から時間も経過し、自然な真情が吐露されたとても読み応えのあるインタビュー記事である。端折って抄訳。端折った部分では、ニック・ディアズと仕事をするのはいかに大変かとか、ジナ・カラーノは復帰しなくても不思議はないとか、CBSがジェイソン・メイヘム・ミラーの乱入劇をいかに嫌ったかと言ったことについて触れていたりする。

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Q ズッファによる買収で解任されてしまいましたね。

A ウソはつけない。がっかりしている。自慢じゃないけど、自分はストライクフォースを育ててきたつもりだ。会社をスタートしたときには4人しかいなかった。ピーク時にも社員は12人しかいなかった。買収されたときには彼らは「辞めてもらうつもりはありません。このまま力を発揮して下さい」と言われていたのだが、事態は急変していった。買収されたときには良い気分はしなかった。でもある人から、広い心で話を聞いてみたら、と言われた。それでそんなつもりでミーティングに参加してみた。当初計画は、自分の目からみても、悪くないものだった。でも突然、トーンが変わり始め、ついには一人一人、解雇されてしまった。残ったのはスコットと,スコットの秘書だけだ。残念だ。ストライクフォースは自分の人生にとっても大きな存在だ。昼も夜も、土日もなく働いた。エキサイティングだった。仕事は好きだった。好きじゃなければ、あんなペースで仕事など出来るものではないよ。だから悔しかったし、傷ついた。彼らの立場に立てば、やるべきことをやっただけなんだろう。彼らの会社なんだから、こちらが経営方法を指図するわけにも行かない。とはいえ、もうちょっとリスペクトして欲しかった。

Q ズッファがストライクフォースを存続させるという楽観的な見通しを、あなたは持っていたのですか。

A 悪い予感はしていた。ブランドは1つで十分だろう。できれば早くストライクフォースを消し去って欲しいんだ。いまはもう、記憶の中にとどめたい。考えたくもないけど、彼らのとってもその方が良いと思う。僕にとっても、さっぱり消えてくれた方がいい。すでにニックはベルトを明け渡した。アリスターのベルトはこれからどうなるのか、自分は知らないけれど、とにかくUFCが2つのブランドを維持していることに意味はないと思う。なるようにしかならないさ。

Q M-1とのコ・プロモーション契約では、売り上げの50%をM-1に取られることになっていた。その反面、ショータイムの放映権料ではコストすらまかなえていなかったそうですね。

A 詳細を明らかにすることは出来ないが、あなたの理解はおおむね正しいよ。M-1との契約で利益を上げることはとても難しかった。ストライクフォースのブランドを育てるためには、ヒョードルの獲得はとても大きかったし、契約当時、それは取るべきリスクだった。ストライクフォースにとっても最大の選手獲得だったよ。おかげで、ストライクフォースの名前はお茶の間に行き渡ったと思う。当時はたしかに必要な投資だったんだ。

Q ブランド確立のために必要な投資だったと。しかし親会社のSVSEにとっては、大きすぎる出費だったようです。振り返ってみて、本当にM-1との契約はするべきだったのでしょうか。

A 最近も誰かに言われたよ。ヒョードルで金儲けは出来ないよ、って。その人はヒョードルのマネジメントのメンタリティを踏まえて言っているみたいだった。まあ、いろんな考え方はあるし、個人的には今思えば、間違っていたのかもしれないとは思う。でも当時は、皆が必要性を認めていたんだ。契約できたときにはとてもうれしかった。でも、あれが破滅の始まりだったのかもしれない。

Q ヒョードルの場合、UFCとの激しい交渉に決裂しています。UFCがコ・プロモーションを拒否したと見られています。結局のところ、コ・プロモーションというのは経済的には成り立たないものなのでしょうか。

A コ・プロモーションについてはこう思ってる。焦点を選手に当てるべきだ。団体に当てるべきではない。スコットもずっと、そう信じていたんだ。スコットは記者会見でも高みの見物をしているような所があるけど、それは、中心になるべきは選手であるという考え方によるんだ。ボクシング界はずっと、そうやって運営されてきた。もちろんボクシング界にも問題はある。しかしトップボクサーに関して言えば、トップMMAファイターよりもずっと多くの金を稼いでいるし、スター選手も輩出され続けている。それはちゃんと理由があってのことなんだ。

Q ヒョードルがヘビー級トーナメントから早い段階で脱落したとき、もうM-1と関わらなくていいという安心感はありましたか。

A もちろんだよ。ヒョードルの実績は素晴らしいけど、飲み込みにくい取引だったからね。ヒョードル連敗は、ビジネス的に言えば、いいことだった。コ・プロモーションは難しい。いろんな利害がありすぎる。自社大会をプロモートするだけでも大変なのに、パートナーがいるとなると、これはタフなビジネスになってしまうんだよ。

Q ストライクフォースは2009年にエリートXCから、ショータイム放送契約などの資産を買い取りました。サンホセで年に4回の大会を開催していたストライクフォースが、突如全国で年間16大会を行うようになりました。そのころのプレッシャーは大変なものだったのではないですか。

A そりゃそうだよ。エリート買収を発表したとき、自分はフロリダの親戚を訪ねていたんだが、途中のスターバックスに立ち寄って、ネットにつないで、公式発表をアップしたんだ。良い思い出がたくさんある。充実していたし、またあんな風になると良いなと思う。

Q コーカーとは最近会っていますか

A コーカーは自分の先生のような存在だ。チャンスをくれたことへの感謝はわすれない。でもこれからはどうなっていくかな。正直、最近はあまり話はしていないよ。彼も出張で忙しそうだしね。かつては毎日話をしていた。日に10回も話すこともあった。いつも連絡を取り合って、仕事を進めていた。それが終わってしまったなんて、悲しいよ。家族の一員くらいに思うようになっていたからね。これからハッピーエンドが来ると良いなと思うよ。




映画「ロッキー」のモデルとも言われ、70年代にはアントニオ猪木やアンドレ・ザ・ジャイアントと異種格闘技戦を行ったプロボクサーのチャック・ウェプナーを描いた映画「The Bleeder」が米国で来年公開されることとなった。10月には米ESPNでドキュメンタリー番組「The Real Rocky」も放映されるという。

ウェップナーは現在72歳。ナイトクラブや海軍でケンカ三昧の日々を過ごした後、モハメド・アリとも激闘を演じ、ドラッグ関係の罪で監獄生活も味わい、出所後にずっと夢見ていた女性を射止めて結婚・・・という波瀾万丈の一生をすごしてきた人物。

ちなみにウェップナーはかつて、勝手にロッキーとして利用されたとして、シルベスター・スタローンを訴えている。スタローンはかねてから、ロッキーのモデルはウェップナーであると公言していたので、和解に持ち込むしかなかったという。レスリング・オブザーバのデイリーアップデートより。

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