ディアズ戦線復帰も喜びは半ばなり



ここしばらくのUFCのニュース攻撃はすさまじかった。ファンとしてニュースを追いかけているだけで、まるでワンツーで追い込まれたり、カウンターをあてられたりして、ズタボロにされてしまっているようだった。UFC on FOXでの「ベラスケス vs JDS」(9月2日)を皮切りに、日本大会正式発表(9月6日)、「レスナー vs アリスター」(9月7日)、ニック・ディアズ欠場(9月8日)そして復帰(9月9日)を相次いでアナウンス。1週間でこれだけの騒ぎを起こして見せたわけである。

いまのところ、「ベラスケス vs JDS」を失った11月19日のPPV大会の代替メインイベントが未発表だ。セミファイナルの「フェイバー vs ボウルズ」をメインに昇格させても悪くはないと思うが、せっかくその前の週にFOXでの中継枠があって、そこで最高の宣伝が出来るわけだから、より説得力のあるカードが配置されても不思議はない。レスリング・オブザーバ最新号は「ダンヘン vs アンデウソン・シウバ」「ティト・オーティス vs リッチ・フランクリン」等の可能性を報じていたが、ここにきてリッチ・フランクリンに関しては、肩の負傷で2ヶ月ほど動けなくなったという報道があり、ティトは12月10日ノゲイラ弟との対戦が決まったとの報道があった

レスリング・オブザーバによると、「UFC134:シウバ vs. 岡見」のアメリカでのPPV販売件数は33万5千件程度であったとみられており、期待をかなり下回った。実は今年のUFCのPPVは一貫して26万件~33万件程度にとどまっており、好調とは言えないのが実態。怪我が多くてタイトルマッチが組めず、ドル箱スターのレスナーも欠場していた。これから年末にかけて、ビッグマッチで巻き返しを図らないとまずい、という面もあるのだろう。

ただしニック・ディアズの格下げ劇は、終わってみれば、ちょっと鼻白むような後味もあるかな。だまされた!気持ちいい!と手放しでは喜べない感じがある。ダナ・ホワイトは、オーティスやランページといった選手も使いこなし、庇ってきたプロモーターだ。なんだかんだいって、ディアズのような選手にはやさしいんだろうなと思う。

なお、今回の件に対するGSPの超ベビーフェイスな、清くて美しすぎるコメントの数々をうけて、一部米MMAサイトがGSPのことを「コーポレイト・ファイター」(企業戦士、サラリーマン選手)だと揶揄し始めていたりする。こういう茶化し方は個人的には好きなんだけど、これはなによりまさに、ディアズと対極のキャラクター設定ということになる。こうなってくると、やはり見たいのは「GSP vs ディアズ」だ。「ペン vs ディアズ」「GSP vs コンジット」も本来は凄いカードなんだけど、いまとなってはもうひとつ、隔靴掻痒な感覚が残って物足りない。

なお「UFC137:GSP vs コンジット」は、チケット設定が高額であったにもかかわらず、すでにソルドアウトとなったそうだ。記録的なゲート収入が見込まれる。人気大会と見たカジノが、大量のチケットを買い上げているとのことだ。




ジョシュ・バーネット、キャッチレスリングを語る

MMAに関わり始めた頃、僕はBJJは基本的には柔道と同じものなんだろうと思っていたんだ。違いがよく分からなかった。僕はちょっとだけ、柔道をかじっていた。でも僕のルーツはレスリングだし、レスリングを捨てるわけにはいかないとも思っていたんだ。いろんなことが出来ないといけないとは思うけど、レスリングは捨てない。僕はプロレスも好きで、アメリカやカナダや日本のプロレスをずっと観てきて、テクニック的には同じ血統を感じていたんだ。キャッチレスリングには特に深い血統があって、最初に入ったジムのひとたちもキャッチの経験ががあったんで、僕にはぴったりだったし、柔術に比べてもずっとアグレッシブでバイオレントなことに思えた。正直、当時の柔術は、柔術をしらない人に対して、あるいはブラジル人でない人に対して、とても傲慢だった。いまでは柔術の指導者も増えたし、アメリカで生まれたような流派もあるから、そんなことはないけれど、94~95年のころには、「僕はレスリングをやっています、サブミッションも出来ます」というと、「帯は何色?センセイは誰?」と必ず聞かれて、「いや、帯とかはないんです」というと、それっきり放って置かれたりしたものさ。

(キャッチレスリングとルタ・リーブレは似ているのですか)そうだよ。ルタ・リーブレはキャッチレスリングとプロレスに起源を持つ。BJJは柔道家に起源を持っている。その一人の前田光世は柔道家であったと同時に、キャッチレスラーでもあったし、プロレスラーでもあったんだよ。ブラジルの格闘技史は、プロレスが基軸なんだ。プロレスラーたちが世界をツアーして、そこから物事が始まって、そうして1つの格闘様式を作り上げていったんだ。






MMAを題材にした米映画「Warrior」が金曜日に公開された。16名参加のMMAミドル級トーナメントに出場する、学校教師ブレンダンと、その弟で精神を病んでいるトミーの成長物語である。主人公のブレンダンはリッチ・フランクリンを彷彿とさせ、弟トミーはブライアン・スタンとキンボ・スライスを混ぜたようなキャラ設定なのだそうだ。不敗神話を持つ謎の格闘マシーン、ロシア人のコバがトーナメント参戦を決めたことで、トーナメントは史上最大のスポーツイベントへと盛り上がっていく。(まるでヒョードルのようなコバを演じるのはカート・アングル)。


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自分たちの教師がMMAファイターであることを喜び、応援する生徒と、そんな野蛮なことは認めないという校長との葛藤物語も挟み込まれている。しかしトーナメントが進むにつれて、ついには校長も夢中になってしまい、最後は学校全体でブレンダンを応援することになるのだという。

ラストシーンの優勝決定戦はドラマチックな展開となるが、その結末は、MMAファンでない人が見れば、MMAのことをポジティブなスポーツだとは思えないかもしれないようなものになっているという。

レフリーのジョシュ・ローゼンタール、ファイターではアンソニー・ジョンソン、ネイト・マーコート、イーブス・エドワーズらが出演。ラシャド・エバンスとステファン・ボナーは本人役で出演している。

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