史上最高の勝利者インタビュー【UFC136】

"Anderson Silva, you absolutely suck,"
"Super Bowl weekend, the biggest rematch in the history of the business. I'm calling you out, Silva, but we're upping the stakes. I beat you, you leave the division. You beat me, I will leave the UFC forever."



アンデウソン・シウバ、このクソ野郎!スーパーボール・ウィークエンドに、史上最大のリマッチだ!いいか良く聞け、シウバ。掛け金を積み上げてやろう。俺が勝ったら、おまえはこの階級から去れ。おまえが勝ったら、俺はUFCから永遠に去る。




チェール・ソネンが目を疑うような圧倒的な強さでブライアン・スタンを切り捨てた瞬間、会場にはシウバコールが自然発生した。軍人スタンは常にスーパーベビーであるので、おそらくはアンデウソンにスタンの敵を討って欲しいという意味のコールだったのだろう。それがどんな意味のコールだったにせよ、ここで観客からアンデウソンの名前が出る時点で、「アンデウソン・シウバ vs チェール・ソネン」戦はとっくに出来上がっている。

その沸騰している湯に、チェールがアンデウソンの名前を直球で放り込んだものだから、会場は笛や太鼓の大騒ぎとなり、チェールはたった一言でベビーターンを果たした。どんだけ客を手のひらに載せてるんだ!

MMA初の、と言いきって良いのかどうかは分からないが、少なくともこんな大舞台では初めての「ルーザー・リーブタウン・マッチ」のプロモーションである。ソネンは自らの選手生命を賭けて見せた。アンデウソンの掛け金の方が低いので、アンデウソンは断りようもない。ダナ・ホワイトは次期挑戦者にダンヘンの名前を挙げたりもしていたが、もうそんなものはどうでもよくなった(そもそも、ショーグンには勝てないと思うけどね)。こうなるとソネン戦を組まないとファンからアホだと思われるだろう。

MMA Planet によると、退場中のソネンに襲いかかろうとするファンがいたのだという。ファンも本気だ!

レスリング・オブザーバ・ラジオによると、複数のプロレスラーが、「あれはわれわれより上」とカブトをすっかり脱ぐ始末。

ソネン最高。試合も強すぎ。スーパーボールは2012年2月5日。これをブラジルでやったら凄いよなあ。


ナム・ファン def レナード・ガルシア

ガルシアこそ、MMA版アルツロ・ガッティの称号にもっともふさわしいのではないかなと思う。UFC中継の第1試合にもぴったりだ。ワイルドで、手数が多くて、しかし打撃がほとんどヒットしていなくて、それでも前に出続ける。

おそらくはその手数の多さが、奇妙にジャッジ受けも良く、ひいきにされすぎなんじゃないかというくらい判定を拾ってきていたガルシアだったので、この試合の判定結果を聞いたときには驚いてしまった。29-28でファン、というのは、ごくまともなスコアだと思うが、まともなスコアが出たことに驚いたのである。

個人的には、ガルシアの試合は、あのコリアン・ゾンビとの1回目が頂点で、それ以降はエキサイティングではあっても、ゾンビ戦の劣化版にしか見えなくて、もうちょっとパフォーマンスに進化が欲しいところだ。耳ざわりはいいが、いささか甘すぎるポップソングのような物足りなさがある。

一方、戦極ファイターということもあり、われわれにとっても親しみを持ちやすいナム・ファンにとっても、マイク・ブラウン戦しかり、ここから勝ち進んで行くには、もうちょっと決定力が欲しいところだ。


ジョセ・アルド def ケニー・フロリアン

どうしてもアルドには、WEC時代の、鮮やかなまでにアンタッチャブルな秒殺王のイメージが強いので、判定勝ちという結果は物足りなく映ってしまうのだが、UFCでの2戦目を見て、ちょっとイメージが変わってきた。要するに、嘗めてかかれる相手には時間の無駄遣いはしないけれども、強敵と戦うときには自分勝手なくらいにディフェンシブになるという、ゲンキンなブラジル人気質をたっぷり持った、老獪でアクの強い選手に見えてきたのである。

フロリアンはこれまでのタイトル戦のように、緊張して様子がおかしいという感じではなかったけれども、ラウンドが進むにつれて、次第にやることがなくなってきてしまったようだった。5R終了後、判定結果は聞かないうちから、フロリアンのひどく落ち込んだ表情が印象的だった。


フランキー・エドガー def グレイ・メイナード

1Rにメイナードの大虐殺があり、Frankie と綴りフランクと呼ばれるエドガーが命からがら生き延びる。物静かな2Rを経て、3R以降はエドガーが巻き返すという、前回同様の展開。2度やって2度ともこういう展開になると言うことは、何か明確な理由があるんだろうなあ。ただ前回と違い、4Rにエドガーがきっちり仕留めて見せ、因縁の対決にケリを付けた。

エドガーはこの2年間、BJペンとグレイ・メイナードとばかり戦っていた。今後、ギルバート・メレンデスを含む新鮮な挑戦者を迎えての防衛戦が楽しみである。


ポストファイト ダナ・ホワイト

自分は映画ロッキーのファンなんだが、ロッキーを見ていても、あれだけやられた後でカムバックして勝ってしまうなんてあり得ないよ、と思うものだ。エドガーはMMA版アルツロ・ガッティだ。そして今ここではっきり言う。賛成しないヤツは間違ってる。この男は世界2位のP4Pだ。

世界1位になれないのは、アンデウソン・シウバが2006年から一度も負けていないからだ。エドガーがP4P王でない唯一の理由がそれだ。



>エドガーの売り出しをしているのだとは思うが、GSPより上に位置づけているのは印象深い。


あんなことを言われて、アンデウソンにも火がついているみたいだな。ダンヘンがショーグンに勝ったら、という議論もあるが、いまとなってはファンもアンデウソンもこの試合を見たいだろう。




ダナ・ホワイト、MMA Fighting のインタビューでコメント

(ソネンの勝利者インタビューについて)いつからWWEになったんですかとか言われるのには閉口するな。チェールはあのまんまの男だよ。WWEの真似をしてるんじゃない。

マッチメイクについてはどうなるか、ちょっと考えてみよう。チェールがアンデウソンを憎んでいることはよく分かった。ただし、アンデウソンもチェールのことを憎んでいる。おもしろいな。組まないとアホだという人もいた。

(スーパーボウル・ウィークエンドに試合を組むのですか)日付は俺は言ってないぞ。まあ、悪いアイデアではないけれどな。



ポストファイト、チェール・ソネン

どこかのパラレルワールドでは、相手を300発も殴っても、クビに8秒間だけ足を巻き付けられたらそいつを勝者と呼ぶらしい。オレゴン州ウエストリンのストリートには、そんなルールはない。ミドル級チャンピオンは俺なんだ。今日は最初の防衛戦だった。そして次回はアンデウソンにチャンスをやろう。本物のベルト、ピープルズ・ベルトを掛けようじゃないか。



(出所)
Plenty of size in Edgar’s fight (Kevin Iole, Yahoo! Sports)

Sonnen dares Silva to win or go home (Kevin Iole, Yahoo! Sports)

Dana White UFC 136 Post-Fight Interview (MMA Fighting)




●客席にはチャンピオンが勢揃いだった。カメラで抜かれたときの歓声の大きさの順で言うと、

フォレスト・グリフィン>チャック・リデル>アンデウソン・シウバ>ジョン・ジョーンズ>ラシャド・エバンス>ドミニク・クルーズ

といったところか。エバンスとクルーズにはブーイングである。先週勝ったばかりのクルーズが、なかなか浸透しない感じだけど、たしかにこの人はヒールの魅力だと思うんだよなあ・・・イラッとするしね・・・

●UFC136はUFC史上最長時間興行になったそうだ。11試合で、158分32秒。5R戦が2つあったことが影響しているらしい。たかだか158分くらいで最長なのか・・・

●WOWOW中継のスタジオ担当の女子アナが変更になっていた。ふとおもむろに、その昔のWOWOWボクシング中継などで、この場所に座っていた安江さんという女子アナのことを思い出した。たしかRINGSで勝利者インタビューを担当したりもしていたと思う。安江さん、美人でしたねえ・・・・いずこへ・・・



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