スポーツビジネス経営学



まもなくUFC83、モントリオール大会。米MMAサイトは、直前の煽り記事、インタビュー、勝敗予想等の記事のラッシュで大変なことになっています。カナダ入りしたダナ・ホワイトにまでファンが群がっているとか。ファンクラブ先行発売だけでほとんどソルドアウトし、わずかな残席もUFC自身がオークションに掛けて値段をつり上げたというこの大会、熱気と求心力はすでに出来上がっているようです!

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FEDOR ANNOUNCES FIGHT WITH SYLVIA IS OFFICIAL (MMA Weekly)

ヒョードルが金曜日に自らの個人サイトで、7月19日アメリカでティム・シルビアと戦う契約を済ませた、と明かしました。どの大会で戦うのかは特定されていませんが、Afflictionであると見られています。

ヒョードルはまた、10月と12月の試合のサインもした、としていますが、大会や対戦相手については触れていません。12月は日本の大会になるのではないかと見られています。

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ZST 所英男、5カ月間貯金生活の裏事情(内外タイムス)

ここに書いてあるとおりならいいんだけど・・・新団体に張り切って馳せ参じよう!という積極性があんまり感じられないんですよね・・・所選手の場合はあらゆる積極性が余り感じられないし、それでOKな人ではあるんだけど。ただ確かにウエイト的にはライト級でもきつくて、KIDもいることだし、何とかしないといけません。

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先日まで、読売新聞のスポーツ面に、大リーグのビジネス構造についてのレポートが載っていました。選手の年俸が高騰しすぎて、球団経営はすでに、チケット売り上げだけでは立ちゆかなくなっている。そこでビジネス構造が大きく変わってきている、という報告でした。

これって、格闘技でも同じコトですよね。興行収入だけではスター選手を呼べなくなっている。で、格闘技では、それでもなんとかやっていくために、スポンサーとかテレビ局が命綱になっているのが現状かと思いますが、大リーグではどうしているのでしょうか。

ボストン・レッドソックスの場合、実は状況はもっと厳しくて、まずチケットは既に完全に売れていて、成長余地がない。テレビについても、たとえば松坂を獲得しても、日本のテレビ局の放映権料は、大リーグの事務局に入るのであって、チームにはいるわけではない。

レッドソックスは2002年に金満投資家によって800億円で買収されています。この投資家は、「ニューイングランド・スポーツ・ベンチャーズ」という持ち株会社を作り、その傘下に、「レッドソックス」「フェンウエイ・パーク」「フェンウエイ・スポーツ・グループ(FSG)」「ニューイングランド・スポーツ・ネットワーク(NESN)」という4社を100%子会社としてぶら下げています。

FSGはインターネットを活用したファンサービスやファンのコミュニティ化、スポーツ大会の運営支援、スポーツビジネスのコンサルティングなどを行っています。NESNというのはボストン地区のローカルケーブルテレビ局で、レッドソックスの試合を年150試合放映しています。

つまりは、レッドソックス球団だけではペイしなくても、そのブランド価値を活用し尽くし、メディアビジネスやコンサルティングで儲ける、レッドソックスが勝てば勝つほど、ブランドや認知度がアップして、テレビのサブスクライバーが増え、いろんな関連する仕事が飛び込んでくる、という構造が取られているわけです。

ヒョードルやクートゥアを呼んで興業をうつなら、日本の格闘技界もこんなようなことでもしないと、仕方ないのかもしれませんよ。どこかで見た記憶があるんだけど、新日本プロレスがかつて、上場するとかしないとか言っていた頃に、似たような計画を持っていたのではないかな。だからといって急に映画を作ったって仕方ないとは思うけど、たとえばFEGが、選手やタレントの芸能活動のマネジメント(もうやってるのかもしれないけど)、格闘技以外のイベントのプロデュース(たとえばプロ野球やサッカーに大会ノウハウをコンサルティングするとか、五輪中継の煽り映像をつくってやるとかね)、アパレル業や出版やゲーム、思い切ってパチンコメーカーを傘下に持っちゃうとか、カジノが合法化されたら常設会場を買っちゃってベッティングの胴元になるとか、とにかく多角化して、ブランド価値を吸い尽くして、シナジーを取るようにすれば、K-1やDREAMの大会だけでは赤字となっても、大風呂敷を広げる余地が出てくるのではないかな。

もちろん、多角化というのは簡単にできることではない。それぞれの事業に多大なリスクはあるし、一朝一夕にはいかないし、経営者を揃えるのも大変だ。K-1やDREAMにそこまでのブランド価値があるのか、という疑問もあります。テレビ事情の違いもあるから、レッドソックス流を直輸入するわけにも行かない。出来ない理由はたくさんあって、暴論も良いところだけど、でも大リーグは現になんとかして赤字球団を抱えたまま、グループ企業として儲けているわけだし、ヒョードルの他の使い道、というのを考えて合わせ技で招聘しないと、大晦日に「ヒョードル vs ミルコ」なんて言ってみても、首を絞める一方の空手形になってしまいますよね。そうすると、それを魔法のように解決するためには、裏勢力とかが幅をきかせることになってしまう。

レッドソックスだけじゃなくて、EliteXCもAfflictionもAdrenalinもHDNetFightも、いまやみんなメディア企業の傘下ですよ(FEGの株主構成って、どうなってるのかな、そういえば)。

読売新聞は読み捨ててしまって、いま手元にないので、検索で見つけた、とてもよく似た内容の日経ビジネスの関連記事を参考にしました。

松坂に120億円を払えたのはなぜ? (上)レッドソックスに見る、飽くなき収益拡大戦略 (NB Online)

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