UFC141 / 元気ですか2011 レビュー


あけましておめでとうございます。

【UFC141: Lesnar vs. Ovreem】

ジョニー・ヘンドリックス def ジョン・フィッチ
本来であればフィッチほどの慎重で難攻不落の男を一発で仕留めたヘンドリックスをリスペクトするべきなんだろうけれど、試合前に、フィッチが大ボスにこき下ろされているのを見ていると、そりゃ磁場も狂うだろうなあと、ちょっと同情する。打ち合ってやろうとの意識が、頭の片隅にあったのではないのだろうか・・・GSP不在の今、GSPに代わってウエルター級を背負ってもおかしくない人材が、またしてもタイトル戦線から大きく後退した・・・


ネイト・ディアズ def ドナルド・カウボーイ・セラーニ
すさまじい中指立てとハイスパートで始まったこの試合、落ち着いてくるとネイトのパンチがボコボコと当たり始める。そういえば前回の五味も、全くこんな感じでもろに顔でパンチを受け続け、「嘘だろ・・・」という表情をしていたものだ。やがてセラーニは、ムエタイの足払いや崩しのような格好でネイトを突き飛ばすという反撃を始めるが、突き飛ばしたからと言って、追撃したりグラウンドゲームに移行するわけでもない。結局セラーニがネイトというパズルを3Rの間に解ききれないまま、ネイトのディアズ兄弟っぽいレイジーなボクシングにやられてしまった。


アリスター・オーフレイム def ブロック・レスナー
レスナー、Enter Sandmanではない曲で入場。両者がオクタゴンに足を踏み入れると、なんとオクタゴンが狭いことよ!なんじゃこの試合はぁ!馬鹿馬鹿しいぞ!やばい、わくわくする!ブルース・バッファーのコールのせいで、「元K1/DREAM/Strikeforce王者」と「元UFC王者」の対決であることがくっきりと浮かび上がる。

振り返ってみれば、引退を胸に秘めたレスナーは、慎重になっていたのだろうと思う。ベラスケスの肩胛骨を外したあのスピアーや、ヒーリングを金網まで吹き飛ばしたあのメガトンパンチを見てみたかった。そりゃあ、アリスターにスピアーを放つのはリスキーだろう。結果論ではあるが、どうせ負けるなら、ガツンと一発かましてほしかった・・・

突然すぎるレスナー引退は、なんだか現実の事とも思えない。同時に、レスナーのような人が言うからこそ、堅く心に決めたことにも見えた。ということは、4月のレッスルマニアには顔を出すのかもしれない・・・


【元気ですか!!大晦日!!2011】

ユサップ・サーデュラエフ def 所英男
俗に言う、受け身の取れないかんぬきスープレクスのような投げ技をくらった所が動けなくなる。勝ったロシア人、まるで猪木に勝ってしまったホーガンのように、なぜかリング上をおろおろ。なんとも波乱のスタート。


川尻 def 宮田
この人はどうして、オリンピックメダリストレスラーを塩漬けに出来るのだろう・・・空恐ろしいような強さではないだろうか。もちろん、申し分ないトップコンテンダーになった。


藤井 def カルラ・ベニテス
所にせよ、野杁にせよ、アピールタイムに近い機会をフイにしたと思うのだが、藤井だけは期待通りに速攻一本勝ちを決めてみせた。藤井恵37才、本当に実力が図抜けているということなのだろうなと思う。


菊野 def 長島
K1ルールのラウンドでも、菊野は自演乙と堂々と打ち合うだけでなく、むしろ押せ押せである。どうしたって、去年の青木と比べて、立派な人に見える。自演乙もハートを見せたし、スイングしていて意外におもしろかった。


ビビアーノ・フェルナンデス def アントニオ・バヌエロス
安定した強さで当たり前のように優勝してしまうのは立派である。こんなことを言うと身もふたもないが、ビビアーノはどうして今時、日本にこだわっているのだろう?UFCなりベラトールなりでは、どんなランキングポジションに該当するのだろう。DREAMのベルトを手みやげに、アメリカに高値で買われてしまったりするのかもしれないなと思ったりする。


IGFプロレス
ジョシュの試合はちょっと見損ねたんだけど、「レバンナ def シルビア」「藤田 def アーツ」の2試合は、MMAの試合と並べてみても、何というか、意外に違和感がなかった。ふつうMMAとプロレスを並べるというのは、プロレスにとってまずいと思うのだが、なぜか普段のIGFよりも、どことなくよりビリーバブルに見えたのが不思議だ。
桜庭のタッグマッチの試合は、これはもう、春風のような試合で、これはこれでよい。


高谷 def リオン
茶の間で過ごしているだけだとはいえ、一日格闘技を見ていると、こういう展開の25分間の試合をじっくりと楽しむのは、こちらとしてももはや体力気力の限界であった。熱戦だったのだろうと思う。眺めてはいたのだ・・・


青木 def 北岡
ランキング的に考えれば青木がふつうに勝つんだろうなとは思うんだけど、青木は大晦日には「やらかす」ことになっていることに、友人対決という微妙な背景が加味されて、またなにかとち狂ったことが起きるのではないかとハラハラしたり期待したり。彼らが入場してきただけですっかり目が覚めた。

青木はショートスパッツで登場。1~3R、あまりたくさんのことは起きないが、ポジションは一貫して青木が先んじて制している。展開のキワの北岡の打撃が鋭いように見える。4R、鼻血を出した北岡の呼吸が荒い。青木にバックを許し何度もチョークに溺れそうになる。残酷ショーになってきた。5R、北岡が窮鼠猫を噛むかのようにカムバックしてくる。あるいは青木が流しているのかもしれない。終了際、青木の頭に北岡のヒザ連打が炸裂、マッハ戦惨敗の絵がフラッシュバックする。北岡! 


ヒョードル def 石井
落ち着き払ったヒョードルが、ねらい澄ました芸術的なコンビネーションで、石井の鼻を折り、耳の後ろを掻ききり、もはや追撃すらしなかった。まだこんなに差があったとは・・そして、時間まで測ったようなヒョードルの勝利後、直ちに猪木による年越しカウントダウンがスタート!敗者石井のことは一瞬で忘れ去られ、負けの余韻すら与えられなかった。


スポンサーサイト

毎週更新!

Ad

Ad

MMA Update