ブル中野引退興行「女帝」レビュー


UFC on FX1大会後のダナ・ホワイトのビデオインタビューより

Q チェール・ソネンが、アンデウソン・シウバとの試合はもう無理だと語っています。

ここで100%保証してやろう。もしチェールが次戦に勝てば、アンデウソン・シウバとチェール・ソネンはこの夏に戦うことになる。

Q ソネンがブラジルに行くのは危険なのではないかとの声もあります。

みんなそれを言うが、ソネンは「アンデウソン vs. 岡見」戦の時にも、岡見のヘルプで実はブラジルに行っていたんだぞ。ブラジル人の中にはソネンを憎んでいる人もいるが、ソネンを好きな人もたくさんいるんだ。

Q 「ラシャド・エバンス vs. フィル・デイビス」でラシャドが勝てば、ジョン・ジョーンズへの挑戦は決定ですか?

そうだ。怪我がなければ決定だ。

Q フィル・デイビスが勝ってもそうならないのはなぜですか。

というか、ラシャドはもうずっと待っているだろう。最初はアホな判断をしたが、そのあとはついていないこともたくさんあった。そろそろ挑戦権を与えても良い。

Q ダン・ヘンダーソンが試合を断ったなどと報じられていますが、ダンヘンのいまのポジションは?

ラシャドが怪我でもすれば、おそらくダンヘンがジョーンズと戦うことになろう。

Q フィル・デイビスが勝ってもですか?

たぶんな。

Q 「UFC143:ディアズ vs. コンジット」戦のプロモーション番組「Countdown」の放映がまもなくですが、もうごらんになりましたよね。

視聴者がどう思うか知りたいよ。すばらしい番組だ。ニックのことは嫌いな人も好きな人もたくさんいるだろう。この業界にもう19年もいるが、ニック・ディアズのような分からない男は初めてだよ。

Q テレビカメラの前で彼はうまくやりましたか?

いや、うまくやれているとはいえない。撮影とかインタビューにニックがどう反応してくるか、みんな心構えはあったので、リラックスさせるように努力をして、ひとつひとつ、心を開いてもらうように、撮影を進めていったんだ。それでもヤツは完成品を見て、怒り出すかも知れないけどな。

Q 去年の記者会見欠席騒動のときから、ニックは成長したと思いますか。

成長とかそういうことではなくて、ニックはああいう男なんだよ。

Q 「ディアズ vs. コンジット」の勝者がGSPと戦うまでに、もう一試合くらい挟むことになるでしょうか。

GSPのリハビリはすごく順調だ。キックの練習をしている写真なんかをしょっちゅう送ってくれる。そして、毎晩寝る前には、ニック・ディアズの勝利を祈っていると言うんだ。自分はGSPが人を憎んでいるのを初めて見た。ディアズを戦い、倒したくて仕方ないんだ。医者の予想よりも早く復帰してくれると思うよ。

Q 夏頃には?

そうだね。

Q じゃあ、ぜひモントリオールでやってくださいよ。

モントリオールの件がおおごとになっているがな、われわれは年間予定を色々考えてはいるが、まだ何も固まってはいないんだよ。FOX大会はある、海外大会はあるというなかで、いろんな要素を動かして検討しているんだ。モントリオールだってキャンセルした訳じゃあないんだよ。



>ジョーンズ本人は、次は4月のUFC145に参戦するみたいだよと語っているそうだ。「ジョーンズ vs.ラシャド」「アンデウソン vs. ソネン」はともに強力に楽しみなカードだし、1月28日のFOX地上波大会でそれぞれコンテンダーがかっこうよく勝てば、この上ない舞台が整うのだが、逆に言えば、負ければビッグマッチも吹っ飛ぶし、そのダメージたるや洒落にならない。ラシャドとソネンにとっては、なかなかに胃が痛くなるような、勝利を義務づけられた、大きな賭けになる。

*****

いよいよ今週末、UFC on FOX 2の大会前記者会見より。

ラシャド「いいか、カネなんか関係なく、戦う人がいる。俺はその1人だ。でもフィルは違う。」

デイビス「それはそのとおりだ。カネをもらえないなら、事務仕事でもするよ。でも今回はカネをもらえるわけだから。」

ラシャド「心構えの違いを見せてやる。今は何とでもいえるだろうが、ケージにはいったあとで、おまえにも分かるだろう」

デイビス「おまえの上に乗って、パンチを落とすたびに、その言葉を思い出させてやるよ。」 (MMA Fighting) 



ソネン

保証しよう。アンデウソン・シウバと自分とが拳を交えることはない。ヤツが自分とリングに上がることはないんだ。自分はヤツを公の場で挑発した。挑発されたら戦うのがブラジル人のカルチャーのはずだ。でもヤツは自分とは戦わない。これは個人的な意見だが。

じっさいヤツはすでにもう4回も試合を断ってきている。UFCは誠実にやってくれているし、この試合を組めると思っているのだろうが、舞台裏ではもう4回も、ヤツはNOといっているんだ。ロレンゾ・フェルティータに直接、NOといったんだぞ。自分はトップコンテンダーだから、ビスピンを倒したら、ダナ・ホワイトと相談して、GSPかジョン・ジョーンズと戦うことにするよ。アンデウソン戦があるという幻想は持っていない。

それにヤツは怪我をしてるんだろう。信じるよ。本人が言っているんだから仕方ない。とはいえ、怪我をしているといっている人が、ヴァンダレイ・シウバとスパーリングしている映像を見るのは妙なことだけどな。友人のキング・モーも、マチダのところに練習に行ったら、アンデウソンも練習していたと言っていた。おかしな話だと思うけどな。 (MMA Junkie, MMA Mania)



*****



ブル中野引退興行「女帝」 2012年1月8日(日)東京ドームシティホール

これほどまでに綿密に、プロフェッショナルに作り込まれた引退大会を見たことがない。こういうシアトリカルなイベントは、テレビで1人で見ているのと、会場で見ているのとでは、どうしても温度差が出てきてしまうもので、正直テレビでは「ちょっとベタだな~」というくらいの案配に見えた面はあったけれども、それくらいのわかりやすさが、会場では号泣につながったりするものだ。

試合をするわけでもないのに、人前に姿を現すだけのために、新婚なのに体重を100キロに戻して見せたブルは、確かに、自らの若い頃の映像と直接比べられても、より貫禄こそあれ、けして見劣りしていなかった。もっとも、当時と見劣りしなかったのはブルだけではなくて、ジャガー横田や豊田真奈美のリング上での姿も、志生野アナウンサーの実況も、ぞっとするくらいに当時と変わっていなかった。

ブル中野が、マッスルと見まがうような、手の込んだイベントをプロデュースするような人だというのは、ちょっと自分の中では意外なイメージではあった。もっとストロングスタイル的なこだわりの強い人なのかと思っていたからだ。でも今回のイベントを見て、スタイルとかイズムではなくて、ああ、この人は要するに、何でも過剰に全力でやる人なんだな、と気持ちよく腑に落ちるような感覚を持てた。

ひとつだけ不足感があったとすれば、ほんの少しでも良いから、ブル中野自身がコントロールしない時間、ブルが一瞬でも素で喜んだり感激したりするシーンを、まわりの誰かが作ってあげられなかったのかな・・・との思いは残った。引退大会なのだから、客ばかりではなく、ブル自身にも泣く権利があると思うからだ。

10カウントゴングも鳴らし、ウエディングドレスも着て、すべてがこれで終わりましたよと言うことを表現してはいたのだが、僕にはこれが何かの終わりであるようには、とうてい見えなかった。何かの始まりにしか見えないのだ。すっきり引退した以上、逆にこれからは、体重が100キロ無くても、髪を染めて立てなくても、プロレス会場で人前に現れてもいいということになりはしないかと思う。これから何かで失敗しても、輝かしい現役生活の晩節を汚したことにもならないと思う。マッチメークのほうも現代的で実力主義で良かったと思うので、作り手、仕掛け人、まとめ役としての、第二のプロレス人生の可能性を期待してしまう。

それにしても、旦那様を舞台上に上げてしまうだなんて、よほど自慢の旦那様なのだろう。ほほえましい事だと思う。もっとも、ブル中野を嫁に取るほどの男、それだけでたいしたものであるのだが。



スポンサーサイト

毎週更新!

Ad

Ad

MMA Update