UFC on FOX 2レビュー


クリス・ワイドマン def ダミアン・マイア

グラップラー同士の退屈な打撃戦になってしまった。画面で見ている分には、何もしていない両者がどんどんフラフラになっていっている様な感じで、3Rには両者とも見たこともないくらいに、スローモーでだらしない動きになってしまっていた。場内からもブーイング。ワイドマンのスタミナ不足には、減量の影響もあったかもしれない。地上波MMAの第1試合のあるべき姿として、ミノワマンを参考にして研究してほしい。マイアのこの仕事ぶりはまずい。


チェール・ソネン def マイケル・ビスピン

例によって電車道でひょいっとテイクダウンを試みるソネンであるが、ビスピンがすぐに立ち上がり、なかなか塩漬けにされない。それどころか、ビスピンの方が、クリンチゲームで金網に押し込んでソネンを削っている!。打撃はワイルドなソネンに対し、ビスピンが小さく鋭くヒットさせているように見えた。判定はユナニマスだったが、両者にそれほど差はなく、どちらに転んでもおかしくなかった。ソネン自身も試合後インタビューで、最初の2R はビスピンがとったと判定されても仕方なかった、ビスピンの打撃は効いていたと明かしている。ソネンの冷や汗ものの勝利、これではアンデウソン戦が楽しみだとまではいえない。他方、負けてもオーストラリア版TUFの仕事が入るはずの売れっ子ビスピンが、ソネン相手にこの仕事ぶりと言うことで、株を上げたかのような印象だ。


ラシャド・エバンス def フィル・デイビス

両者とも、身体はバキバキ、動きはファンキーで素早く、コンディションの良さでは遜色なさそうだった。見ていて印象的だったのは、距離が詰まって、火花が飛ぶような打撃の攻防をしているときに、デイビスはときにはあらぬ方向を向いてしまったり、万歳のような姿勢になってしまう瞬間があるのだが、エバンスはつねにじっと、座った目で相手を見据えて、攻防を把握しているように見えた。落ち着き払ったエバンスが全般をコントロールしての完勝だったと思う。これほど差があるなら、メインイベンターとして豪快なフィニッシュシーンを見せてほしかったような気もする。


前回、第1回目のFOX地上波中継は、1時間番組で試合がたった1分という有様だったが、今回は2時間枠で3試合とも判定決着になったことになる。正直言ってこの3試合、長いばかりで、あまりおもしろくはなかった。このところUFCは、神のようにおもしろいイベントを連発しているのが現実なのに、この地上波大会に限って、こんなに眠たい試合が続いたというのは皮肉なものである。「ソネン vs アンデウソン」「ラシャド vs ジョン・ジョーンズ」の2大PPVマッチはどうにか無事に行われそうだが、たまたま今日の試合を地上波で見たライト層が、頭を三角にしてこれらのPPVを買いに走るかと言えば、そこまでの熱は産めなかったのではないかと思う。

試合の出来不出来は時の運もあるので仕方ないとしても、笛や太鼓で大騒ぎだったUFC on FOX 1に比べ、そこまでの派手なプロモーションもなく、タイトルマッチも組まれなかった今大会が、どんな視聴率を残したのか、という点はUFCにとってもFOXにとっても、大きなポイントになるだろう。明日以降の報道が楽しみだ。




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