UFC143レビュー

カルロス・コンジット def ニック・ディアズ

WOWOWで観戦していたので、放送席にも引っ張られてしまい、判定結果にはびっくりした。とくにディアズが醸し出す「喧嘩なら圧勝だろ」という雰囲気に酔うように観戦していたため、この試合は僕には「ニックの喧嘩」にしか見えておらず、多彩で手数も多いコンジットの攻撃は、目にしているのに見ていないような感じになってしまっていたのかもしれない(だって、そうでも思ってみてないと退屈でさあ)。判定結果を聞いたときには、何を言っているのかさっぱり分からないような感覚に陥った。エドガーがBJに勝ったときみたいな気分だった。冷静に思い返せば、コンジットは3R以降大いに持ち直していたし、それに対してニックが何か有効な手を出していたかと言えばそうでもなかったのかもしれない。

ジャッジの判定は49-46が2名、48-47が1名だった。ダナ・ホワイトも48-47でコンジットだったらしい。

この試合にスポンサーからの勝利者賞として提供されたハーレーデビッドソンのオートバイは、コンジットがゲットした。

ニックの試合後インタビュー「もうMMAはおしまいだ。もうこんなクソはいらない。こんなゲームにつきあう気はない」

コンジット、大会後記者会見で、試合中にニックに何を言われていたのかについて「今度はスピニングシット(回転うんこ)でも出し合うか?、っていうのには笑ったよ」


FightMetricによるこの試合の統計。ローキックを除くとほぼ互角に見えるというか、差はそこしかないというか。コンジットがヒットさせたローキックの数は68発で、これは1試合でヒットした数としては過去最高らしい


コンジットと、担当コーチのChris Luttrellの、試合前のインタビューより。

コンジット 「ニックの試合映像を見た。すごくエキサイティングなファイターだし、近年どんどんよくなっているね。技術的に欠けているところも、圧倒的なペースや粘り強さでカバーしてる。そのへんは僕と似ているよ。」

Luttrell 「ディアズ兄弟がマッチョ主義で乱打戦に持ち込もうとするのにだまされてはいけない。感情的な試合に持ち込むことで、正面で打ち合ってあごの強さを競いたくなるようにさせる。そんなことは自分に言わせればばかげた話だ。MMAは正面から打ち合うだけじゃないんだ。コンジットにはいろんな武器を多面的に使わせる。」

チェール・ソネン、試合前に英The Telegraphのインタビューに答えて、コンジット勝利を予想していた!

予想は難しいけど、どちらかといえばコンジットかな。ディアズには神秘的なところもあって、多くの人を引きつけているね。ディアズはインサイダーよりはファンからの評判がいいみたいだ。ロッカールームでは、「まあ、ディアズも長年負けていないけど、コンジットの技術が勝つんじゃないかな」なんて話をしている。ただ、この予想は、判定決着になった場合の話だ。もしタフな耐久戦になったら、コンジットはけして後に引かない男だ。疲れることもない。だからコンジットが判定で勝つと思う。




ファブリシオ・ヴェウドゥム def ロイ・ネルソン

あんなに美しくロックオンされた首相撲はあまり見たことがない。2Rにはネルソンが根性で押し戻したような印象もあって、これで逆転勝ちしたらプロレスだよなと期待したのだが、結局ヴェウドゥムの完勝に終わった。ヴェウドゥムの打撃がすばらしかった。アリスターがレスナーに勝ち、ヴェウドゥムがネルソンに勝つと言うことだと、あのストライクフォース「ヘビー級GP」はやはり、レベルの高い大会だったんだなと思う。

ちなみに、ヴェウドゥムとニックがストライクフォース出身、コンジットがWEC、ロイ・ネルソンはもともとIFLでチャンピオンになって名をなした選手だ。いろんな道を通ってきた人たちが集まっているなあ、UFCはうまくパーツを集めてきて大会を組み立てるなあ、などという印象も持った。大会内容は全体的には今ひとつ。コスチェックなどは、格落ちの対戦相手に、明らかにモチベーション低そうで、勝つために最低のことしかやらない感じだったし、ものすごい決定力でぶん殴りまくって勝ち上がってきたバラオンも今回は、慎重に勝ちに徹してしまっていた。

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ダナ・ホワイト、UFC143大会前記者会見の囲み取材で。BloodyElbow.


(日本大会について)自分の知っている限り、すべてはうまくいっている。どんなにうまくいくかは行って見てみてくれ。この大会は、日本だけじゃなく、中国やその他の市場を含め、アジアへの参入の点からとても重要なんだ。

(「BJペン vs. ギルバート・メレンデス」の噂があることについて)それは違う。絶対にない。ただ、BJとは先週、話をしたよ。前回の試合以来だった。今は休んでいて、今後のことを考えていると言うことだった。メレンデスのこともちゃんと考えてる。



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No Holds Barred: Tadashi Tanaka on the Decline of MMA in Japan




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