「ニック vs コンジット」再検証


3連勝を賭けてジェイク・エレンバーガー戦直前、例によってどこかエネルギー過剰なディエゴ・サンチェスのインタビューがMMA Fightingに。

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サンチェスはインターネット上で出会った女性に、その女性の子供の父親はあなただとだまされた。子供はサンチェスに驚くほど似ていたので、サンチェスはDNAテストもしないまま、自分の子供と同じように育て始めた。

やがてサンチェスが別の女性と結婚すると、子供の母親はサンチェスを子供に会わせなくなってしまった。

養育権を獲得しようとする過程で、サンチェスは弁護士を雇い、ついにDNA検査を実施、血のつながりがなかったことが判明した。

「参ったよ。あの子が僕の子じゃないなんて・・・女性はこのことを知っていながら、僕をだましていたんだ。カネをだまし取る計画だったんだろう。ディエゴ・サンチェスの息子なんだと自慢したかったのかも知れない・・・」

このような経験を経て、サンチェスは宗教に没頭するようになった。MMAから引退したら、サンチェスはフルタイムで牧師になろうと考えている。

「僕は本当に、自分の人生をイエスキリストに捧げようと思っている。その前に、僕は今でも、自分がチャンピオンになることが運命だと思っている。結果は神のみぞ知る。僕は自分に出来る部分でベストを尽くすよ」

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PRIDEファイター、「テキサス・クレイジーホース」ヒース・ヒーリング(33)の近況。MMA Weekly.

最近はほとんど、ポーカーのトーナメントをサーキットしているよ。半分は楽しんでいるが、半分は金にもなるんだよ。

身体が大きいとか強いとか、そういうことと関係がないことというのはおもしろいよ。頭で勝たないといけないし、運もある。格闘技を長くやったあと、別のことが出来るというのは楽しいよ。

格闘技の練習は全然していない。太ったわけじゃないし、トレッドミルくらいはするけど、試合の予定は全くない・・・昔を懐かしむほど年を取ってはいないけど、PRIDEで戦っていたのはそんなに昔の事じゃないような気がする。5,6年前のことだろ?時がたつのは早いよな。



ヒーリングはまた、UFC解説者ジョー・ローガンと共同で、サプリメントの会社を所有しているとのことだ。

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ジナ・カラーノが映画「In the Blood」に出演することが決まったとのこと。撮影は春から開始される。MMA復帰は当面なさそう。


【UFC144】UFC JAPAN、2月13日版試合順&カード発表(MMA Planet)

北岡悟ら他のファイターにも出場打診はあったよう・・・
145ポンドのファイターとして、仲介者を通し宮田和幸、パンクラス同級王者のタクミ、金原正徳、ガイ・デルモ、美木航、そして出場が決まった田村一聖らの名前が出場候補に挙げられていた・・・



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とりまとめがすっかり遅くなってしまったが、世界的に論争を巻き起こした「カルロス・コンジット vs. ニック・ディアズ」について、両選手のコーチの試合後インタビューを中心に
ふりかえっておきたい。


グレッグ・ジャクソン、MMA Fightingより。

批判の多くは、カルロスが走って逃げていたと言うことだと理解している。カルロスは走ってオクタゴン中央に戻って、ニックを殴っていたんだ。カルロスの方がたくさん殴っていた以上、逃げていたというのはおかしい。だからその理屈は意味がわからない。

今回はちょっとヘンだよ。だってこんなの簡単なことじゃないか。手数も、ヒットした数も、こちらが上回っている。数字を見れば、カルロスの完勝だ。相手を殴り、相手からは殴られず、動きでも上回っている。どうすればディアズの勝ちだという判定になりうるのかね。




グレッグ・ジャクソン、USA Todayより。


Q ニックの動きを止めなくてはいけないとおっしゃっていました。

その通りだ。ニックの強さはこういうことなんだ。つまり、彼は前進してきて、相手をケージに下がらせてから捕まえる。そこで空いている場所を作っては、実に美しいコンビネーションを打ち込むんだよ。あの戦いぶりは大好きだ。頭からボディへ、スイッチもうまい。ちょっとしたヘッドムーブメントも秀逸だ。相手をケージに詰めたときの彼はとてもすばらしい。ちょっとボクシングっぽいんだ。ボクサーの中には、相手をロープに追い詰めてから、本領を発揮する選手がいるだろう。

だから、そういう相手と戦うときには、ロープから離れないとダメなんだ。そして、走ってケージ中央に戻るんだ。

Q ニック支持派の言い分に、今の判定基準が、つまらない行為を誘発しているというものがあります。

そうかねえ。ではそんな人たちは、そもそもどんなものを見たいんだ?

2人の男が正面から顔を殴り合うようなものをみたいのかね?それならタフマン選手権やら、ああいう低俗なものがたくさんあるだろう。そんなものがおもしろいなら、それでもいいだろう。それも立派なスポーツだ。

でももしキミが、効果的な打撃や、うまい防ぎ方、試合の微妙な要素のコントロール、自分のペースを守り相手のゲームにあわせないこと、そういうことをみたいなら、MMAを見ればいい。なぜならMMAでは、相手よりもたくさんのパワーショットをたたき込めば、前向きに歩こうが後ろ向きに歩こうが、おそらく勝つことが出来ることになっている。

とくに、攻防がいつどこでおきるのかをコントロールしているときには、「ペースを握っている」とか「オクタゴン・コントロール」といって、勝利の要因になるんだ。

でも、そんなMMAが全員の気に入るとは思わない。たくさんの人が、相手を半殺しにしたり、そこからカムバックしてくるようなものを見たがるんだろう。それはそれでいいんだ。

でもときには、技術的な傑作もあるんだ。こんなに美しくて、技術の高い試合が嫌いなら、キミはきっと格闘技ファンじゃないんだと思うよ。自動車事故とか、そういうのを見ていたらどうだい?

2人とも好きな選手なので、どちらかが負けなくちゃいけないことは残念だけど、あの日はカルロスの日だったよ。



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シーザー・グレイシー、とくに1Rの判定がおかしくないかと炎上。MMA Fighting

一方の選手が他方の選手を追い詰め、強烈なパンチをたたき込み、逃げる相手を追いかけ、戦いを恐れて避けようとする相手と戦おうとする。それでどうして負けになるんだ?私はニックに、どんなアドバイスをしてやればいいのかね?試合をするには2人に人間が必要なんだよ。一方が戦いを避けるなら、ポイントを引くべきだろう。

審判がニックのことを嫌いなんだと思う。ニックは試合中にしゃべるし、走って逃げるカルロスにビンタを食らわして「逃げるなコラ」などとも言った。われわれはドッグファイトをやるためにリングに上がっている。カルロスも、ファンにドッグファイトを見せたいと言っていた。でもあれはドッグファイトではなかった。2人でやらないとドッグファイトには成らない。

審判は何を見ていたのかは分からない。ラスベガスでニックは好かれたことがない。BJペン戦以外で、判定でニックが取ったことがない。ニックの態度の悪さのせいなんだろう。リスペクトが足りないと思われているんだろう。ニックはあの州では公正なジャッジをしてもらえない。

相手の目の前に立って、パンチやキックをよけたり、捕まえにくいようにディフェンスすることと、背を向けて逃げることとは全然違うことなんだ。あんな戦い方を選手に教えてはいけない。みっともないことだ。前にも言ったが、私はグレッグ・ジャクソンのチームが嫌いだ。

とにかく判定基準がひどすぎる。審判は誰にも説明しなくていいし、誰からも評価されない。あきらかに無能な審判でも、クビになることはない。まるで最高裁判所だ。終身雇用制だよ。なんでもできるし、気に入らなければ誰にでも「ファックオフ」と毒づいていればいい。全能だ。あいつらのアホらしい決定がこのスポーツをダメにしていく。とんでもない話だ。




シーザー・グレイシー、ニック自身も陽性反応に驚いていたと明かす。MMA Fighting

ニックが医療上の目的でマリファナを吸っていることはみんな知っているだろう。ニックはカリフォルニア州ではマリファナを吸う法的権利を持っているんだ。

ニックは検査で陽性になったことにとても驚いていた。ニックはここ5年、試合前にはいつも同じやり方で薬を抜いていた。前もって吸うのをやめて、いっぱい練習をして、水を飲んで、体内を浄化していたんだ。



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BloodyElbowが、試合中のニック陣営の会話を全部書き取るという、手の込んだ記事を掲載している。試合中なのでそれほど深い話はしていないし、非常に口語的で訳しにくいのだが、ごく一部を紹介してみる。


1R終了後のインターバル:
リチャード・ペレス:ヤツをサークルさせるな。いいか、ケージに追い詰めたら、ニック、ヤツの正面で踏ん張れ。わかるか。そしてどうするかといえば、ジャブをぶちこむんだ。
ニック:水をくれ
ペレス:それからボディを打って、また顔を打つんだぞ。ヘッド・ボディだ。がら空きだ。あたるぞ。
ネイト・ディアズ:あいつは追いかけさせようとしてる。5R追いかけさせようとしてる。うまくカットするんだ。

2R終了後:
(不明):追いかけていたのではKOできないぞ。でもよくやってる。アッパーもつかえ。
ネイト:この調子で大丈夫だよ。
(不明):そう、よくやってる。ヤツを走らせてる。あれではヤツはガス欠になる。デモおまえは、そんなに追い回さなくていい。やってもいいけど、しなくていい。「かかってこい、マザファッカ」という感じで見下してやれ。ここまでは勝ってるぞ。もっと相手を来させろ。ヤツは何にもしていないぞ。
ネイト:フェイントも使うんだよ。パンチを撃たせろ。よくやっているよ、お兄ちゃん。


3R終了後:
ニック:俺、打たれてるか?
ネイト:いいや、カットもしてないし。
ペレス:ヤツも手詰まりになってる。わかるか、真ん中をねらえ。ボディ打ちだ。ただ、ヤツの正面には立つな。打たれてはいかん。
ネイト:ヤツの方から来させるんだ。ヤツは逃げてるだけだから。追いかけないで。「こいよ、マザファッカ」ってやればいい。わかるよね。試合じゅう、ずっとそうしてればいい。


4R終了後:
ネイト:レフリー!レフリー!向こうはずっと身体を湿らせてる。水をぶっかけるから滑るんだよ!
レフリー:わかったわかった。
不明:どうだったかな、ニックが取ったと思うけど。
ネイト:何いってんだよ!ニックが全部のラウンドを取ってるよ。
不明:ニックが、嘘つくなって言ってるぞ。
ネイト:4R目は向こうが取ったかも知れないが、それだけだ。それ以外はこっちが取ってる。3対1だよ。さあ、あと10秒、これ飲んで。


試合終了後:
係員:私が許可するまで中に入ってこないでくださいよ。
セコンド:わかりました!
ネイト:わかったよファック!シャツをくれ。シャツをニックに。勝ったよ、ニック。
・・・・
係員:ではどうぞ。
ネイト:シャツを寄こせよ。
ダナ・ホワイト:グッドジョブ!
ネイト:4対1で間違いないですよね?
ニック:そうなのか?取ったのか?
ネイト:そうだよ。取ったよ。
ニック:ずっとヤツを下がらせたからな。
ネイト:こっちは汗をかいただけだよ。ほら、このシャツを着な。4対1で問題ないよ。
ニック(リプレイ映像を見ながら):向こうのクソみたいなシーンばかり流してるな。
ネイト:そうそう、あれは最終ラウンドだね。
ニック:アームロックがもう少しで決まってたよな。
ネイト(グレッグ・ジャクソンと握手しながら):ナイスファイト!
ネイト(カルロス・コンジットと握手しながら):グッドファイトだった、カルロス!
ニック:逃げすぎだよ。
ネイト:ああ。
ニック(ロレンゾ・フェルティータに向かって):あなたが試合をしろと言うから僕は戦いました。ちょっと体が重かった。カロリーの問題なのか、スパーリングの問題なのか・・・
(判定結果の読み上げへ)




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