決闘を制し新世界王者ロンダ・ラウジー誕生!


90年代に全日本プロレスの常連だったダグ・ファーナス氏が睡眠中に逝去した。50歳だった。

ファーナスはテネシー大学でフットボールをしたあと、活躍の場をパワーリフティングに移し、数多くの世界記録を打ち立てた。その後、ケビン・サリバンのブッキングでテネシー州でプロレスラーに転じている。WCW、WWFでも活躍したが、なんといってもダニー・クロファットとの名タッグで、全日本プロレスで人気を博した

ファーナス氏は長年、パーキンソン病を患い、プロレス界からは身を引いていた。レスリング・オブザーバ


1992年5月25日 - 小橋建太、菊池毅 vs. ダニー・クロファット、ダグ・ファーナス

Watch 1992.05.25 - Kenta Kobashi & Tsuyoshi Kikuchi vs. Danny Kroffat & Doug Furnas in スポーツ  |  View More Free Videos Online at Veoh.com
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ストライクフォース「テイト vs ラウジー」を観戦した。

三崎和雄 def ポール・デイリー

結果をちょっと見てしまってから、試合映像をみた。個人的には、ポール・デイリーのようなUFCレベルの選手と戦う日本人選手は、まずはおおむね負けるものと思って観戦することに慣れてしまっているので、三崎が勝ったと言われると、逆に違和感を感じるほどなのであって、試合映像も、なぜ三崎は勝てるのか、どこがほかの日本人選手と違うのかという観点から、お茶の間評論家なりにじっくりと眺めてみた。

(1)反応が早い
三崎ほどのベテラン選手で、10年持つ身体が5年でだめになるような、身を削る試合をしてきた選手がアメリカのケージに立つと、おおむね、イザと言うときの反応のスピードの差で、若くて無名の外人選手にやられてしまっているような印象を受ける。KIDだって攻撃してるときのスピードはいいのだが、ディフェンスの反応が後手後手な感じがしてしまうのである。

しかし三崎の反応は早い。まるで野生動物のようである。黒人のデイリーと向き合っても、動きがよりファンキーなのはむしろ三崎の方だ。デイリーの強烈なパンチも三崎はヌメリとかわしてしまう。もっといえば、肌の色の濃さだって勝るとも劣らない。ネイチャーを身にまとった者だけに許される特権的な動きのように見える。

(2)話が通じない
ふつうなら、どうしたって空気を読んでしまう日本人にとって、アメリカという慣れない環境で仕事をすることはそれだけで、気後れしたり、緊張で力を出し切れなかったりする面が出ると思うのだ。もっと極端に言えば、日本人たるもの、ガイジンと対峙しただけで、さして正当な理由なく、萎縮してしまうことだってある。

しかし三崎をみよ。そういう感じがまるでしないのである。戦う両者の表情を見ていると、むしろ萎縮しているのはデイリーの方だったりする。ニック・ディアズとあれほど打ち合ったデイリーが、三崎には攻め込むことが出来ない。レフリーに英語で何を言われようが、それを理解しようがしまいが、三崎の心にはさざ波ひとつ、立っていない。アメリカなんかどこ吹く風、日本男児が見ている世界は、アメリカとかケージとか、そんな陳腐な現象面ではないのであろう。デイリーのような男、試合中にずるい罠をまいたり、トリックを仕掛けたりしてきていたはずであるが、そんなことは、お見通しなのか気がつかないのかは別として、三崎には関係ない。ヤマトダマシイを身にまとった者だけに許される、達観したKYな世界認識が、対戦相手に不可解な恐怖を与えているのだ、おそらく。


ロンダ・ラウジー def ミーシャ・テイト

どひゃあ、これはこれまでのところ、個人的には今年のファイトオブザイヤーかも。

ラウジーのプロモーションは、もちろん現時点ではジナ・カラーノのような遠心力はもたないけれども、それよりうんと強い求心力で、すでにMMAファンである人を目一杯惹きつけていたように思う。そして、自らの大口を有言実行してくれた。まるで荒野の決闘のような殺伐とした試合。女子格には珍しい、たしかな「殺し」がそこにはあった。相手に勝つだけでなく女子格を背負うためには折るまでやるという志も見て取れた。

元王者テイトもさすがであった。試合開始早々、どうなっても知らんというワイルドフックを振り回してオラオラと突進、これをいなしたラウジーはいつものように、試合開始後40秒程度でセットアップ完了からアームバー敢行。いつもならここでラウジーの一本勝ちに終わるのだが、テイトもさる者、このアームバー地獄から生還してみせる。生還した選手はテイトが初めてだ。すごい。この時点でラウジーは、自身のキャリア最長試合時間を強いられる。しかしラウジーはあわてず騒がずガス欠も起こさず、2度目のアームバーががっちりと決まると、あわれテイトの細腕はいけない方向にねじ曲げられ、正視に耐えないフィニッシュとなったのである。

女の大喧嘩と、技術と、リーダーシップと、すべてが詰まった事件的な名勝負であったと思う。感服だ。そしてこれからは「ラウジー vs サイボーグ」が米女子格の北極星になる。

Kevin Iole記者 @KevinI
センセーショナルな試合!なんというパフォーマンス。おそるべし。

Ariel Helwani記者‏ @arielhelwani
コーカーにベルトを巻いてもらうラウジー、感極まってる。勝利を今は亡き父親に捧げてる。テイトの腕についてはどうでもいいわと。

E. Casey Leydon @ekc
ストライクフォースはラウジーを、スティーブン・ソダーバーグから隠せ!

Bryan Alvarez @bryanalvarez
まあ、ちょっとは痛いわね ー テイト



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ずいぶん古いニュースなんだけど、紹介する時間がなかったもの。2月15日開催のUFC on Fuel大会のプレリミナリーに出場予定だったショーン・ロフラー(Sean Loeffler)の「ついてない話」。

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オマハ・シビック・オーディトリアムのロッカールームでウォームアップをしながら、ショーン・ロフラーはこれまでにない体調の良さに満足していた。UFCのイベントコーディネーターがローファーに、入場5分前ですと告げた。格闘技歴12年のロフラーが、業界最高峰のステージで、まさにキャリアのクライマックスにさしかかる寸前だった。通路の先にはUFCデビューが待っているのだ。

ロフラーは試合前のいつもの動きの一環で、飛び上がって、空中でヒザを胸に近づけるという、単純だがダイナミックなジャンプを5回繰り返そうとした。しかしその1回目のジャンプの着地が、ひどくおかしかった。右脚がマットのすきまでツイストしていて、空気を切り裂くような破裂音が二度鳴った。部屋の誰もが、ロフラーが足を痛めたことを悟った。ただ、どれほど痛めたのかがわからなかった。ロフラー自身は、はやく入場したくて、バレバレのその出来事に気がついていないふりを決め込もうとした。

「たった20秒後には、足首はもうソフトボール大に腫れ上がっていたよ」とロフラーは振り返っている。

ロフラーによると、彼の人生ではこれまでも、このような厳しい失敗の連続だったのだという。撃たれたこともある。刺されたこともある。牢屋に入ったこともある。だまされて娘の親権を失ったこともある。コーチの1人は殺された。それでもロフラーは、前向きだ。MRI検査の結果、前距腓靭帯の完全断裂、そのほかの2つも靱帯にも部分断裂が認められた。それでも彼は、半年以内の復帰を目指すという。

バックステージのドクターは、ロフラーの脛骨(けいこつ)と腓(ひ)骨が骨折したと見たのだが、ロフラーはどこも痛くないと嘘をついた。彼は立ち上がったが、痛めた足を地につけていなかった。これでは試合中、パワーが出ない。

「連れて行ってくれよ、俺は戦いたいんだ」とロフラーは言った。

しかしそのあと、水のボトルに手を伸ばそうとしたロフラーは、前のめりに倒れ込んでしまった。ドクターとコーチ、UFC係員はその場で試合のキャンセルを決定した。オクタゴンに行くはずだったロフラーは、救急車に乗って病院に運ばれた。

驚いたことに、こういう大事なときの怪我はこれが始めてではないという。2008年にはじめてテレビ放送されることになっていた試合で、開始35秒、テイクダウンにいったところ、複雑骨折してしまい、TKO負けを喫したのである。

しかし今回はUFCが舞台だったということもあり、ロフラーの落胆は大きかった。ロッカールームでも、ホテルの部屋でも、ロフラーはずっと泣いていたという。骨折騒ぎの最中にも、現実のこととは思えなかったという。

「2つのことを考えていたよ」とロフラーは語る。「一つは、アドレナリンが下がり始めると、隠されていた痛みがどんどん出てくるんだ。あれは思い知らされたよ。本当に痛かった。そしてもう一つは、ああ、そろそろ起きなくちゃ、ということを考え続けた。ほら、水曜日だ、オマハの朝は寒いなあ、でもそろそろ起きなくちゃ、なんて怖い夢だったんだろう、なんて考えようとしてたんだな」


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