「シウバ vs. ソネンII」はラスベガス開催へ


ネバダ州アスレティック・コミッションが、アリスター・オーフレイムのファイターライセンス申請を却下した。アリスターは9か月間、再申請を行うことができない。9ヶ月間のカウントは、検査に失格した3月27日からスタートするので、今年の12月26日以降は再申請が可能となる。前例などから、1年間は再申請ができなくなるのではないかと見られていた。この9ヶ月間、アリスターは他州や外国でも試合を行わないことが付帯条件となっている。

コミッションミーティングの前日にアリスターは、長い沈黙を破って、次のような声明を発表した

友人の皆さん、ファンの皆さんへ

大変悲しいお知らせですが、今日4月20日、私は5月26日の大会を欠場することを謹んで発表させていただきます。これにより、ネバダ州コミッションとの問題が解決するまで、罪状認否の延期を申請することが出来るようになります。

コミッションのみなさん、ジュニオール・ドスサントス選手、ファンのみなさん、UFCの役職員のみなさん、友人知人、この件でご迷惑をかけることになるみなさまに、深くお詫びします。

私は断じて、パフォーマンス増強剤を信じておりませんし、使ってもおりません。自分がクリーンであることを証明するためには、何でもするつもりです。

3月の記者会見の前に、私は古傷の左わき腹の怪我を悪化させてしまいました。ドクターが処方した抗炎症剤のなかに、テストステロンが含まれていたのです。私はそのことに、全く気がつきませんでした。気がつかなかったとはいえ、それに気がつくのが、本来私の仕事であります。

・・・友人の皆さん、ファンの皆さん、この問題を解決するまで、どうかお待ちください。ご支援をよろしくお願いします。早期にオクタゴンに復帰することをお約束します。



レスリング・オブザーバの指摘によると、この声明の内容は、UFCのスタッフがアリスターから聞いた3種類目のものだったそうだ。

ミーティング冒頭、コミッショナーのキース・カイザーが語ったところによると、アリスターら複数選手に抜き打ちテストを行った3月のUFCの記者会見の際、アリスターは会場のMGMグランドから文字通り逃げ出したのだそうだ。戻ってきて検査を受けないと、失格と見なすと通知したところ、かろうじて戻ってきたのだという。

アリスターが提出した45日~60日間のミーティングの延期申請は却下された。

コミッションミーティングには、アリスターにテストステロン入りの抗炎症剤を処方したという、テキサス州の医師、Hector Molinaも出席したが、処方した薬品について、アリスターにどういう説明をしたかは覚えていないと曖昧な証言をするにとどまった。Molina医師は、インターネットで薬品を違法販売し罰金刑に処せられた前科のある人物である。

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ダナ・ホワイト、アンデウソン・シウバ、チェール・ソネンが出席したUFCの記者会見がブラジルで行われ、6月のUFCリオ大会で予定されていた「アンデウソン・シウバ vs チェール・ソネン」が、7月7日UFC148ラスベガス大会にスライドすることが正式に発表された。6月のブラジル大会は行われるが、今のところ期日・会場とも未定であるとしている。

6月のブラジル大会は、TUFブラジル・フィナーレ大会「ヴィトー・ベウフォート vs. ヴァンダレイ・シウバ」がメインとなり、もともと7月のカルガリー大会で予定されていたジョセ・アルドのフェザー級タイトル戦(対戦相手tba)も行われるという。

席上ソネンは、自分こそが本物のピープルズ・チャンピオンであり、アンデウソンがフェイクベルトを持ち歩いていることは失敬かつ馬鹿馬鹿しいことであるという、お得意のネタを流ちょうに披露した。笑いながら聞いていたダナ・ホワイトも、「憎むならUFCではなくソネンを憎んでくれ」とわざわざ念を押していた。

この試合が史上最大のビッグマッチだと思うかと問われたアンデウソンは、およそ考え得る史上最大のビッグマッチは、自分と自分のクローンの試合だろうと回答、このときソネンは目を閉じてイビキをかいてみせるという、漫画的な傲慢アメリカンヒールを演じていた。またアンデウソンがソネンに、「おまえ、負けたら引退すると言ってたよな」と指摘したところ、ソネンは「それは大昔の話だ。どんなオファーにも期限というものがある」と煙に巻いた。

この記者会見でホワイトは、「ジョン・ジョーンズ vs ダン・ヘンダーソン」を7月のカルガリー大会で行うことができないかと考えていると明かしている。これとは別に、ホワイトはTwitterで、カルガリー大会で「シーク・コンゴ vs. アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ」が行われる事が明らかにしている。

ネバダ州コミッションのキース・カイザーはMMA Junkieの取材に答えて、チェール・ソネンがネバダ州で選手ライセンスを支給することに問題がないことを明らかにした。

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松原隆一郎
『ゴング格闘技』増田俊也インタビュー。一般に評価されている武徳会や高専柔道、フランス柔道や空道とのかかわりは私が『武道を生きる』で書いているし、木村政彦の汚名を晴らすという当初の目標も無理筋。しかし力道山・木村に「赦し」を見るという別の境地には、私はたどり着けなかった。感動した。


松原隆一郎
増田俊也『なぜ木村政彦は・・』の魅力は、調べたデータに仮説が負け、著者が成長していくところ。「木村は負けていない」と主張しようとして逆の証拠に突き当たり、2人の諍いを諫める「赦し」の境地に著者自身が到達する。私ら学者は対象ばかり切り刻むが、著者自身を変える文というのは稀有である。



ゴン格で再び木村政彦特集。増田俊也が「彼は負けなかった」から「負けは悪くない」に変わるまで。(見えない道場本舗)


僕も基本的には松原氏と同様、この本の元々のテーマは無理筋、見るべきものがあるとすれば、それは著者自身の成長だと理解した。で、そうなのだとしたら、僕の感想は、あえて乱暴なまでに単純化すれば、「増田さんという書き手の成長にそんなに興味ないよ!」ということになる。木村政彦ストーリーだと思って読んでいたら、実はよく知らないおじさんの成長物語だったということになる。だから僕にとっては、この本が大宅賞を受賞したということが逆に衝撃であった。ほとんどの人が、この本に素直に感動できるのだとしたら、感動できない自分には何か欠陥があるのではないかと落ち着かなくなるのだ(そりゃまあ、欠陥はあるのだけれども)。

もちろん、いくらノンフィクションとはいえ、書き手が透明になることはありえないことはわかる。それに、取材執筆を通じて、書き手が成長すると言うことも、現実問題としてあるのだろうと思うし、むしろそういう本こそがいい本になるのだろうなという原理もわかる。ただこの本の場合、そこを読み取っているのは読者の力量にすぎないのであって、著者自身は比較的、無芸・無自覚である、と見えてならない。だって、リンク先のゴン格掲載の本人のコメントで、いまだに「負け」とか「仲裁」とか「呪い」とか言ってるのである。成長したとはいっても、初心者の「マーク」が上級者「マーク」になった程度のことではないのか、と思えてしまう。

これが格闘技ではなくて、同じ手法で他分野のことを扱っていたなら、ひょっとしたら僕も素直に感動していたかもしれないなとは思う。「マーク」などと言い出している時点で、ちょっと僕の方も、磁場が狂っているのかもしれない事を自覚する。そして、この本の成功を何故こんなに疑問視したくなるのかは、それこそ僕自身の成長に関係があるのかもしれないと、うすうす思ったりもする。

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IT'S SHOWTIME が、谷川氏がマッチメークを邪魔していると批判している件について思うのだけれど、谷川氏がすでに、余資につけ悪しきにつけ、K-1 Global/It's Showtime陣営とは袂を分かった、自分は新しい格闘技をやる、と声明を出している以上、舞台裏で選手を取り合うのは、普通のビジネスなのではないのかと思うのだが、違うのだろうか。邪魔されたくないのなら、選手に好条件をオファーするしかないだろう。それが競争である。そうなっていかないと、選手も困るだろう。


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ネバダ州アスレティック・コミッションが、アリスター・オーフレイムのファイターライセンス申請を却下した。アリスターは9か月間、再申請を行うことができない。9ヶ月間のカウントは、検査に失格した3月27日からスタートするので、今年の12月26日以降は再申請が可能とな?...

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