バーネット・コーミエ鼎談


まもなく、ストライクフォース・ヘビー級GP決勝で激突するジョシュ・バーネットとダニエル・コーミエが、記者会見座談会をおこなった。これから戦う二人とは思えないほど、リラックスしてあれこれ語っている。そこから一部を紹介。USA Today

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Q ジョシュ、今回は「五輪レスラー vs プロレスラー」対決という構図になりますね。

ジョシュ プロモーションとか、ロープから飛び降りたりするのは自分の方が有利だろうな。

コーミエ ジョシュはプロレスラーじゃなくて、レスラーそのものだよ。キャッチレスラーでもないとおもう。ジョシュの巧みなグラウンドゲームの前には、必ずテイクダウンがある。だからジョシュは第一にレスラーなんだ。

Q でもジョシュは自分で自分のことをプロレスラーだと言っていますが。

コーミエ だって、ニードロップとかしないだろ。

ジョシュ 無理無理。

コーミエ 僕もプロレスは見てるんだぜ。レッスルマニアも見たばかりなんだ。

ジョシュ プロレスラーというのは、ファンを楽しませるために戦う。僕もそうしてる。僕が自分をプロレスラーだと言うとき、それは本来の意味で言っているんだ。アマレスでトップをとったら、次に何をする?プロになるだろう!

キャッチスタイルを覚えたり、サブミッションを学ぶ。柔道家や柔術家と戦う。ブラジルやヨーロッパにも遠征して、いろんな選手と戦う。

プロレスには2つの面があると思ってる。ひとつはストライクフォースのようなシューティング、もう一つはWWEのようなワーキングだ。両者はいつの間にか、まるで別物になってしまったけれど、どちらにもすごく高いスキルが必要だ。似ている点もあるし、違う点もある。

とにかく、プロレスラーならその両面を知っておくべきだと思う。ファンの心をつかんで、試合に投資してもらうためには、ワークであると言うことを忘れてしまうくらいの試合をしないといけない。そのためには、リアルファイトを知っていなければならない。

映画の特撮を見て、あれはフェイクだと怒り出す人はいない。みんな、映画に引き込まれているだろ。ファンは、どこか別の場所に連れて行ってほしいと思っているんだよ。

Q ジョシュはどうしてプロレスも続けているんですか

ジョシュ プロレスが大好きだからだよ。歴史があるのがいい。

レスラーとMMAファイターの違いはそこなんだ。レスリングやプロレスでは、どんなに嫌なヤツでも、出会って握手をしながら、誰に習ったのか、どこから来たのか、どんな相手と戦ったのかという話をすれば、リスペクトしあえる。なんだか血筋のようなものを感じるんだ。

でもMMAでは、何にも知らないキッドばかりだ。パンクラスのことも知らない。ディック・フライやヴォルク・ハンのことも知りやしない。

そんな早すぎた先人たちのことを、別に崇拝しろとは言わないけれど、過去についてはもっと知っておくべきなんだ。

レスリングでもおなじことだよ。誰しも、ダニー・ホッジのことはしっているだろう?ダニエルと僕は、ホッジがどれほどバッドアスだったかとか、全盛期にはボクシングのチャンピオンと戦ったらどうなったかとか、ありとあらゆる話をしたものさ。

でもMMAは歴史も浅いし、MMAのキッドたちには、ルーツに興味を持ったりしないカルチャーがあるんだ。

(中略)

Q アメリカのトップクラスのアマレス選手のMMA進出は増えていくと思いますか。

コーミエ Shawn Bunch がMMAに来ることは聞いてるよ。3回もNCAA全米王者になった、すごい才能の持ち主だ。でも、どんどん増えていくという感じではないかな。誰にでもむいている訳じゃないしね。レスラーにとって、殴られるというのはね・・・

ただ、ハイレベルなレスラーの転向が増えてきているように思う。これまでだと、4回NCAA全米王者になったジョシュ・コスチェックが最高レベルのレスラーだったけど、今ではジョニー・ヘンドリックスやベン・アスクレンといったナショナルチャンピオンクラスの選手、そして僕のような五輪選手もMMAに転向してきている。

Q MMAがアマレスに影響を与えていると言うことはありますか?Jordan Burroughs選手のように、MMAファイターになるために、まずは金メダルを2個取る、などと宣言しているレスラーも出てきています。

コーミエ Burroughs選手のことは、ちょっとMMAから隔離しておいた方がいいな。イベントに呼んだりしちゃダメだ。実は3月のストライクフォース大会に招待してやったら、あまりにも目がランランとしていたので、「こりゃまずい」と思ったよ(笑)。レスリングに必要な人材なんだ!あの子はすごいからね!

ジェイク・ロショルトやジョニー・ヘンドリックスと言った五輪クラスの選手を何人か失ってしまったけれど、まあ、前回の五輪でメダルを取れそうだったのはその2人くらいだから、大きな悪影響というほどでもないかな。

僕とかキング・モーはレスリングをほとんど引退してから転向してきたからね。さいごまで夢を見させてもらったよ。

MMAはアマレスに及ぼしているいい影響は、アマレスに取り組む人の数がとても増えたことだ。MMAの人気が出てからというもの、草の根レベルでのレスラー数はすごく増えているんだ。いつもみんなに言ってることなんだが、僕はいいときに引退したと思ってるんだよ。だって、いまのキッドたちは7歳から、レスリングとボクシングをやってるんだよ。10年後にこんな子たちと対戦するなんてまっぴらご免だからね!

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BloodyElbowが、カルガリー大学医学部のドクターが発表した「首血管圧迫における意識喪失のメカニズム」という論文を紹介している。

この研究では、24人の健康な警察官に対し、「警察公認インストラクター」がリアネイキッドチョークを掛け、その結果を分析している。

チョークはタップ、失神、20秒経過のいずれかまで持続された。失神は、レフリーが動かす指を視線が終えなくなることをもって判定された。

結果、16人が失神、平均所要時間は9.5秒、最短は1.6秒だった。またタップしたのは4人で、その平均は11秒、最短は0.7秒だった。残りの4人は、失神もタップもしなかった。

失神またはタップした人の頸動脈の血流は両側で80%減少したが、失神もタップもし無かった4人については右側で70%、左側で40%の減少にとどまった(チョークの掛け手は右利き)。

チョークの効き具合が人によって違っている理由は判明していないが、観察によれば、首の太い人ほど早く失神するようであった。窒息による失神、反射による失神はみとめられなかった。

論文はこう結論づけている。

(チョークを極められると)眼球の静止に続いて、ごく短期間のミオクローヌス性発作が起きることが多かった。一部被験者では、眼球が上向きに裏返った。多くの被験者が、視野が狭まったり、色が変わったり、夢のような状態におちいったと報告している。さらに重要なことに、チョークを解くと被験者の意識は直ちに回復し、その後の副作用は認められなかった。

この研究の範囲で言えば、チョークホールドは、警察が犯人を眠らせる際に非常に安全な方法であると言える。


非常に安全だと言うことなので、プロレスを公然とバカにする人がいた場合には、リアネイキッドチョークで眠らせてこらしめるくらいがちょうどよし、ということになるだろう。

(出典)Mitchell J. R. et al, Departments of Cardiac Sciences, Medicine and Physiology and Pharmacology at the University of Calgary, "Mechanism of Loss of Consciousness During Vascular Neck Restraint", The Journal of Applied Physiology, November 17, 2011.

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デジタルマーケティング会社comScoreの調査によると、米大統領バラク・オバマの Facebook のファンになっている支援者は、そうではない一般の支援者にくらべ、寄付金の額が少ないことが明らかになったそうだ。一般個人支援者によるオバマへの献金額の平均は28ドル、Facebookファンの献金額の平均は18ドルだった。この原因について調査会社は、ソーシャルメディアのファン層が比較的若年であることをあげているが、他方で、少額献金を大勢のひとから集めるためには、Facebookは非常に効率がいいメディアであると分析評価している。

アナロジーで言えば、UFCや新日本プロレスがソーシャルメディアの活用を推進しているが、期待するほどには売上には結びつかないかもしれない、しかし使い方次第では、小銭がたくさん入ってくるようになるかもしれない、などと連想した。

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レスナー8年ぶり復帰戦で黒星/WWE(日刊スポーツ)

普段のWWEは追いかけていないのでうかつなことは言えないが、レスナーのような最強最悪キャラを大金で雇っておいて、いきなり黒星をつけて値打ちを下げてしまうというのは、かなり意外な展開であるといえるだろう。古ぼけた脳みそで、プロレス的に解釈するとすれば、次のような邪推が成り立つように思う。

1)レスナーとWWEとの間には、1年では終わらない、思ったよりも長期的な関係が約束されているのかもしれない。(まず黒星というのはその予兆である)
2)急いでシナの格を上げる必要がよほどあったのかもしれない。
3)UFCのチャンピオンなんて所詮こんなもの、とどうしても言いたかったのかもしれない。

レスナー復帰後もRAWの視聴率はあまり上がっていないとの報道もあるが、Extreme Rules PPVはB級大会としては異例の売れ行きになっているらしいから、リング上での星取とは別に、レスナー復帰はすでに成功しているといえるのかもしれない。

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「何をやってもダメ」で離婚危機の元格闘家・坂田亘 妻・小池栄子に近づく実業家の影も……(日刊サイゾー)

「少し前まで絶賛だったのに」ボクシング専門誌が“亀田バッシング”を解禁した裏事情とは(日刊サイゾー)

Best-paid athletes in 31 sports (ESPN)
ESPNが主要31スポーツでもっとも稼いだ選手をリストアップ。相撲(最高給は白鳳)はあるのに、なぜかMMAは含まれず。Major League Eatingというのはどういうスポーツなんだろう?




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まとめtyaiました【バーネット・コーミエ鼎談】

まもなく、ストライクフォース・ヘビー級GP決勝で激突するジョシュ・バーネットとダニエル・コーミエが、記者会見座談会をおこなった。これから戦う二人とは思えないほど、

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