モヒカン男の逆襲【ダン・ハーディ4連敗中】

飲酒運転逮捕から釈放されたジョン・ジョーンズが自らのFacebookで、近しい支援者に対して不祥事を詫びると同時に、このような機会を捉えて自分をおとしめようとする人たちがいるのはウンザリだと逆ギレしてみせた。ジョーンズはすでにこのエントリを削除しているが、ネット上では非難囂々となっている。ジョーンズは、ここ3年ほどFacebookを放置していたので、不特定多数から攻撃されずにすんでよかったとも書いていた。

UFCファイターで飲酒運転で事故を起こしたのはジョーンズが初めてではなく、そのこと自体で罰を受けた選手もいない。ただほかの選手とは違ってジョーンズの場合には、一般世間でおかしな騒がれ方をすると損失が大きい。起こしてしまった事故は仕方ないとしても、事後処理・ダメージコントロール面でのこういう脇の甘さには、かなり不安が残る。大人がもっと介入すべきなのかもしれない。

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「ロンダ・ラウジー vs サラ・カフマン」ストライクフォース女子バンタム級タイトルマッチが、ストライクフォース8月大会で行われることが明らかになった

ツイッターでカフマン。「短距離走をやって、ウエイトをやって、パッドもやって、BJJもすませて、まだ1時45分!今日の練習はここまでは順調。ロンダ・ラウジー、今のうちにベルトを楽しんでおきなさい」

ラウジー、インタビューに答えて。「ほほぉー、ツイッター戦争をやりたいの?私は強いんですけど。この間「クリエイティブ賞」をもらったばかりだし・・・短距離走は続けなさい。たぶんあんたに必要なのはそれだけ」

ちなみに、一枚物のチラシのような状態になっていたストライクフォース公式サイト(英語)が、それらしい感じ、しかるべき感じに復活している。UFCのサイトにとてもよく似ている。

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パッキャオを吊し上げたメディアの暴走 (Newsweek日本語版)

NOSAWA論外&紫雷イオ 大麻密輸容疑で現行犯逮捕 (スポニチ)

レスリング・オブザーバのデイリーアップデートは、この報道をこのように報じている。

カズシゲノザワとそのガールフレンド、マサミオダテ(レスラー・イオシライ)が今日成田空港で・・・これに伴い、今年のベストオブザスーパーJrトーナメントでのブラックタイガーの欠場が明らかになった・・・



麻薬捜査の人も、よくもこういう絵の裏側まで調べたものだ・・・

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今週末のUFCはヘビー級祭りだが、アンダーカードでも、前回の試合がダナ・ホワイトの不興をかい、わずか1敗で解雇まで匂わされたジェイソン・メイヘム・ミラー、そして、すでにUFC4連敗中と秋山並みの徳俵に立たされているダン・ハーディと、気になる選手が登場する。ハーディについては米MMAメディアに好記事が多く、少林寺に入門して学んだというストイックな食生活についての記事もとてもおもしろかったのだが、今回は昨年末にMMA FIghtingに掲載された、4連敗中の心境を語った記事を掘り起こして抄訳する。
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自分が自分でないみたいだよ。ほかの選手が自分を見ているような気がするんだ「どうしてあいつは、まだUFCにいるんだ?」ってね。そんな目で見ないでほしいよ。

試合とか練習に関係ない内容のツイッターとかするだろ。映画を見たとか、おもしろい写真が撮れたとか。そしたら必ず、「そんなことより、あなたはレスリングの練習をするべきでは?」と書いてよこすアホがいるんだよ・・・もう毎回だ。うんざりする。


どうしてこうなってしまったのだろう。ずっと勝っていた選手が、続けざまに負けてしまう。ハーディの場合その答えは、「毎回少しづつ変化していき、気がついたらずっと前からこうだった様に感じられる」のであった。

2010年3月、ハーディはウエルター級のトップコンテンダーだった。7連勝でGSPへの挑戦権を得たのだ。すでにこれだけでも、ほとんどの選手が到達できない高みである。そこでハーディは負けた。おかしなことに、最初の負けが一番納得がいくものだった。だって、GSPにやられたのだ。

GSPからは5Rにわたって、グラップリングを教え込まれたようなものだった。次々に押し寄せる関節技を、ハーディは耐えきり、判定まで持ち込むことで、若干のメンツは保った。のちにGSPは、ハーディは思っていたよりずっと強かった、みんなが思っているよりずっと強い選手だと言って回った。耳ざわりは悪くなかったが、「あなたなら、いつかきっといい人に会えるわよ」と言われて女に捨てられたような気分もした。

7ヶ月後、ハーディは母国イギリスでカルロス・コンジットとお得意のスタンド戦を戦い、KOされる。

勝てるはずだった。何の疑いもなかった。気がつくと、ドクターが僕の上に立っていた。ああ、ついにこんな時が来たのか、と思ったよ。

試合を見てると、KOされた選手がすっくと立ち上がって、何があった?俺は勝ったのか?とか言ってる。だから俺はいつも思ってた。俺が目を覚まして、ドクターが隣にいたら、負けたって理解できるはずだろって。だからあのときは、ああ、自分の番か、と思ったんだよ。



次にオファーがあったのは、友達のアンソニー・ジョンソン戦だった。ハーディは、すくなくとも打撃戦になるだろうと踏んでいた。

ど派手な打撃戦になると思い込んでいた。練習中からアンソニーとはメールを交換していて、二人とも、これはすごい殴り合いになるよな、メインを食うような試合をしようぜって言ってたんだ。だまされた。すっかりだまされた。



3Rにわたってジョンソンはレスリングでハーディを削った。落胆してコーナーに戻ったハーディは、判定結果を待つことすらイヤだった。これで終わった。3連敗だ・・・

試合直後にアンソニーがやってきて、俺をハグしながら、ごめんよ、おまえのことは兄弟のように愛しているぜと言った。騙しやがって、クソ野郎。練習中からずっとそのつもりだったんだろう。ひっかけあがって。



ハーディは解雇されると覚悟した。解雇が妥当だとすら思った。UFCでは選手の解雇に関して、明文化されたルールがあるわけではないのだが、ハーディの見たところ、3ストライクでアウトになるというやり方が、ほぼ一貫して適用されていた。だから解雇宣告が出ないとわかったときには、逆にいや違うだろと思ったのだった。

船は沈んで、みんなが溺れているのに、自分だけ生き残った感じだ。なんでこうなるの?一番にクビにすべきでしょ、と思った。



ハーディはクビになるどころか、次の試合はファイトナイト大会のメインイベント、クリス・ライトル戦だった。

何でこんなチャンスがもらえるんだろうと、理解が出来なかった。でもとにかくオファーは受けた。やってみよう。チャンスをつかもうと思ったんだ。



惨めな連敗のなかでも、ハーディはこの試合だけはまだ見ることが出来ていない。見ようと努力はした。見たことのあるような髪型の、自分っぽい男が画面には映っているのだが、なんだか失神しているときの自分を見ているような、奇妙な断絶感がぬぐえないのだ。殴ったりしているのは確かに自分なのに、自分の映像に見えてこないのである。

ひどい試合だ。見るに堪えない。



4連敗。もうこれでおしまい。それでもツイッターはまたしても風変わりなニュースを伝えてきた。今回はロレンゾ・フェルティータからだった。「ハーディはカットしない。戦う男が好きなんだ!」

連絡はこれが全てだった。

ロレンゾのツイートを見たとき思ったんだ。これは挽回しないと。もし挽回しなかったら、ロレンゾをがっかりさせてしまう。UFCの評判も落とすことになってしまう。だってUFCには、最高の選手しか雇わないんだから。



会社でするようなふつうの仕事でも、いろいろと大変なことはあるだろう。でも夜になって家に帰れば忘れられるし、週末にも放っておける。しかしハーディにとって、仕事はいまやハーディそのものになってしまった。モヒカン狩りで相手をぶったおすプロファイターがいまでは、モヒカン狩りのただの男だ。

仕事にここまでいれこむと、すべてに影響が出るよね。個人的な人間関係にも支障が出る。僕が怒りっぽくなってしまっているからだ。親しい人との関係が傷つくのは本当につらい。それに、悪いことが重なっていくような気もする。車も故障してしまった。連勝中なら笑い飛ばしていただろうが、いまなそんなことも積み重なっていって、きついんだ。



ハーディはしばらくケージから離れることにした。時間をかけて、選手として、人として、成長するのだ。一歩引いて、自分に起きた出来事を整理し、どうするかを考える。復帰は春頃になるだろうか。復帰するにはいい時期かもしれない。変わらなきゃいけない。

次の試合の後は、ロレンゾの所に行って、解雇しないでいてくれてありがとう、でも正解だったでしょ?って言いたいんだ。



(出所)The Outlaw and The Losing Streak (MMA Fighting)

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「ビーストはMMA売春婦?」激論!朝までボブ・サップ!!/北米通信『MMA UNLEASHED』更新




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まとめtyaiました【モヒカン男の逆襲【ダン・ハーディ4連敗中】】

飲酒運転逮捕から釈放されたジョン・ジョーンズが自らのFacebookで、近しい支援者に対して不祥事を詫びると同時に、このような機会を捉えて自分をおとしめようとする人たち

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