ブロック・レスナーはいま何をしているのか

7月21日UFC149カルガリー大会でシーク・コンゴと対戦予定だったアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの欠場が発表された。フランク・ミアに折られた腕の回復が思ったより遅れているというから心配だ。ノゲイラの代役はShaun Jordanという選手。

もともとは秋山成勲も出場予定だったUFC149のメインカードは、このノゲイラ欠場により、当初発表の全カードが完全に破壊されてしまった。UFC146ヘビー級祭りも、当初発表カードが完全破壊されたが、ところてん式のカード変更が多かったため、出場選手の顔ぶれ自体はまだかなり原形をとどめていた。しかしUFC149の場合、原形をとどめているのはもはやシーク・コンゴの存在だけとなった。こうなるとなんだかコンゴが馬鹿正直人間もしくは流行遅れに見えてくる。比べてみれば、さすがにカードの劣化が著しい。寝っ転がってWOWOWで眺めてる分には、劣化カードでもかまわないが、チケットを買った人にとってはまことに気の毒な話だし、主催者だって大変だ。そもそも、あと1か月なのに、カードの枚数からして足りていない。なんだったらもう、無理に開催しないで、この大会はパスしたらどうかと、人ごとながら心配に思う。

(当初カード、発表分・噂分を含む)
 ジョセ・アルドJr. vs. エリック・コッチ - フェザー級王座戦
 マウリシオ・ショーグン vs. チアゴ・シウバ
 マイケル・ビスピン vs. ティム・ブッシュ
 シーク・コンゴ vs. アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
 秋山成勲 vs. チアゴ・アウベス

(現在判明しているカード)
 ヘナン・バラォン vs. ユライア・フェイバー - バンタム級暫定タイトル戦
 シーク・コンゴ vs. Shaun Jordan(これがメインカードに入るのかどうかは不明)
 シアー・バハドゥルザダ vs. Chris Clements

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先月、ベラトールおよびTNAレスリングと並行契約を結んだキング・モーのインタビューがMMA Fightingに。


(2004年にWWEのトライアウトを受験した際の話)WWEトライアウトを受験したときには、ろくに他人に挨拶もしなかったんだ。僕はフリースタイルのアマチュアレスラーだったから、アマレス大会では人に会っても気楽に挨拶なんかしないからね。握手しなくちゃいけない場合には握りつぶすようなハードな握手をするんだよ。

WWEトライアウトで握りつぶすような握手をしたら、みんなめちゃくちゃ怒ってさあ。「このシュート野郎め、ここに来たら、みんなにちゃんと挨拶をして、誰とでもおしゃべりをしろ。握手するときはそんなに強くするな。スティッフじゃないこと、仕事を知っていることを示せ」って教えられたよ。

今のプロレスのトレンドは、ハイフライではないんだ。リアル指向のチェーンレスリングで、ストーリーを大事にする。だから僕がファイブスター・スプラッシュやらバックフリップをするとは思わないでほしい。僕はカレッジレスラーであり、MMAファイターであり、五輪アスリートなんだ。グラップリングのことなら知ってる。自分の出来ることにこだわる。つまりMMAスタイルだ。



モーは10月まで、9ヶ月の出場停止期間中。ヒザ手術後のリハビリ中でもある。とりあえず、まもなくOVWでプロレスの訓練を受ける予定になっているほか、ベラトールのテレビ中継で放送席に座る予定なのだそうだ。ベラトールでのデビュー戦は、来年1月スタートのライトヘビー級トーナメントになる見込み。ベラトールは来年1月から、TNAと同じスパイクTVにチャンネルを移して放送されることになっている。

インタビューを受けるキング・ハルク・モーに、ダニエル・アルティメットウォリア・コーミエが襲いかかる!恐ろしい!



レスリング・オブザーバによると、ニュース番組Inside MMAに出演したコーミエは、こうなったらフォーホースマンを復活させようじゃないか、モーはアーン・アンダーソン、自分はリック・フレア役だなどとご機嫌に語ったそうだ。これに対しモーはコーミエに、あんたにはせいぜいオレイ・アンダーソンがお似合いだと決めつけていたそうだ。

ベラトールとTNAで好条件のクロスプロモーションをうけるキング・モー、ダナ・ホワイトとビンス・マクマホンを天秤にかけるブロック・レスナーなどがうらやましいのか、ロイ・ネルソンに続いて、フランク・ミアまでもがプロレスに色気を出している

自分はMMAの試合を分析したり、解説したりするのが好きなんだ。引退後はそういうことをたくさんやれるといいと思ってる。とはいえ、プロレス転向というアイデアもまんざらじゃないね。ただし、バックフリップは出来ないけどね。



なぜアメリカのMMAファイターは口をそろえて、バックフリップを高い参入障壁だと考えるのかは不明である。ちなみに個人的には、UFCからカットされて腐っている最中、上のビデオにもちらっと登場するジェイソン・メイヘム・ミラーこそ、プロレスとMMAのクロスプロモーションに最適の人材ではないかと思う。

とはいえ、プロレスとMMAのクロスプロモーションは、日本ではすでに試されて終わっている話題で、小川直也がPRIDEでハッスルポーズをしたときにジーンときた以外には、たいしていいアイデアも成果を出なかったように思う。結局のところ、「なんちゃてUFC」「バトルロワイヤル」的なことになるだけのような気がしてならない。逆に言えばだからこそ、こんなことがうまくこなせるのであれば、盟主UFCには手の出せない、ベラトールならではの強みになるのではないかと思う。

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6月12日号Figure Four Weeklyトップ記事、最初の一段落だけ抄訳で紹介。

今週、UFCとWWEで話題の中心だったのは、またしてもブロック・レスナーだった。レスナーが5月26日のUFC会場でダナ・ホワイトと会って以来、今週のRawに至るまで、WWEのテレビ番組でレスナーの名前が触れられることはなかった。ホワイトは最近になって、あのときのレスナーとのミーティングは「過去最低のものだった。それ以来話はしていない」と語っている。しかし、UFCおよびWWEからの内部情報筋は、ホワイトのコメントは事実とは違うのではないかと強く疑っている。ただし、レスナーが年末までにUFCで試合をしたがっている、との噂についての見解は、UFCとWWE筋では正反対だ。WWE筋は、レスナーとWWEとの契約は鉄のように堅く、来年のレッスルマニアの翌日に契約が終了するまで、UFCで戦えるわけがないとしている。UFC側では、WWEとの契約は独占契約ではなく(複数のUFC筋は、「レスナーをWWEに貸している」と表現している)、ホワイトとのミーティングでは試合について話し合いがもたれたとしている。ただUFC内部筋も、レスナーが本当に戦うと思っている人ばかりではない。かりに契約上は問題がなかったとしても、レスナーにはもうMMAで戦う気などなく、今回の件はすべて、レスナーがWWEに対して交渉力を増すための筋書きなのだと見る人もいる。WWE内部にはレスナーに対して怒り心頭な向きもある。先週の段階では、サマースラムでの「レスナー vs. HHH」の予定に変更はない。レスナーはWWEとの1年契約で24日間しか拘束されておらず、サマースラムの後は来年のロイヤルランブル前後まで、ほとんど登場しなくなるものと見られている。



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シュウ・ヒラタ氏が、エディ・アルバレス、ビビアーノ・フェルナンデスといった非UFC団体エース級選手がファイトマネー下落を恐れてUFC入りを躊躇していることについて、臨時ボーナスやスポンサーマネーを含めると、UFC以上に稼げる舞台はない、家族のために稼ぎたいFamily Manであるなら、そして自分の腕に自信があるなら、UFCで働くべきだとアジテートしている。こういう文を読む際には、ヒラタ氏の立場は、どこからどこに移ろうが、とにかく選手が動けば儲かるという人であるということはわすれてはならないが、それにしても「自分に自信があるならば・・・」という挑発はちょっと鼻につく。

もはや主要選手はUFCで戦ってくれないと、日本やアジアで勝った負けたと言ってみても、はっきりいえば意味がよくわからないのは確かではある。個人的には、ビビアーノにしても、UFCで戦ってほしいなあとは思う。とはいえ、今後の進路について意味深なツイートをしているという青木真也がUFCに行かない理由も、Family Manだったと思う。そこまでわかっているなら、ヒラタ氏が下がった分のファイトマネーはスポンサーマネーで穴埋めしてやるなどと、保障してやればいいのではないだろうか。そうすれば、青木もビビアーノも安心してUFCにいけるのではないだろうか。こういう立ち位置の選手がUFCに移ると、少なくとも当初はファイトマネーがダウンしてしまう、というのは構造的な問題であって、選手個人にできることはほとんどなく、解決のためにはヒラタ氏のようなミドルマンが特別にがんばるしかないと思うのだ。青木なんて、けして悪い商材ではないだろう。リスクをとらない選手を挑発している場合ではない。ファンのためにもがんばってくれるとありがたい。もっとも、ヒラタ氏がスポンサー獲得などのエージェントとしての腕に自信があるならば、ではあるが・・・



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[格闘技][海外総合][UFC]青木真也、OneFCとUFC両方のオファーとも良かったが…難しいこの決断

http://kakutolog.cocolog-nifty.com/kakuto/2012/07/post-eb0b.html 7月3日にOneFCと契約した青木真也が経緯についてカミノゲ携帯サイトで明かしている。 「UFCからの返事は思っていたよりもずっと好条件で

まとめtyaiました【ブロック・レスナーはいま何をしているのか】

7月21日UFC149カルガリー大会でシーク・コンゴと対戦予定だったアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラの欠場が発表された。フランク・ミアに折られた腕の回復が思ったより遅れて

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