クレイジーロシアンどもの夢の跡


レスリング・オブザーバ最新号が、エミリャーエンコ・ヒョードルの引退に寄せた特集記事を組んでいた。そこからごく一部を紹介する。

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ヒョードルはRINGSでキャリアをスタートさせた。ヒョードルのせいではないが、RINGSはほどなく崩壊した。ヒョードルがRINGSヘビー級チャンピオンになった頃には、RINGSのプロレススタイルはすでに時代遅れになっており、経営的にもリアルファイトを標榜していたPRIDEに立ち向かうことが出来なかった。

ヒョードルのマネジメントは、PRIDE崩壊の呼び水ともなった。もちろん、諸事情を勘案すると、PRIDEはどのみち崩壊することになっただろうが、PRIDEを殺したきっかけは、2003年にヒョードルが猪木ボンバイエに出場したことに関するヤクザの暗躍ということになる。

2007年にヒョードルはモスクワでのBodog大会に出場。しかしアメリカで実施したPPVは1万3千件しか売れず、大赤字となり、Bodogはあっという間にMMAから撤退した。もっとも、カルビン・エアはMMAプロモーションについて何も知らないまま手を出していたし、本業のギャンブルビジネスでもすでに破綻していた。

その後、複数のアメリカ人投資家がM-1というプロモーションを立ち上げた。現在のM-1 Globalとは別である。そのM-1は多額を投じてヒョードルを獲得したが、大会を開催することなく崩壊した。

次にはアフリクションが、3度の大会で崩壊した。そしてストライクフォース。ヒョードルが来るまでは財務面でも堅調だったこのプロモーションも、結局UFCに買収されてしまう。最後はDREAMで、昨年の大晦日の「ヒョードル vs 石井」戦に地上波獲得の一縷の望みを託したものの、結局その投資にリターンはなく、DREAMはそれ以来、大会を開催できていない。

・・・ほんの2年前には、ヒョードルラストマッチがアメリカでこれほどまでに関心を持たれず、ヒョードルの引退がこれほどまでに話題に上らない、などということは考えられもしなかった。もちろん、ファイターの引退というのは歴史的に見ても、あくまで次のビッグチャンスが来るまでの一時的なものであったりはする。大会数が多くメインイベントの用意が間に合っていないUFCにとっては、今のヒョードルであれば、比較的リーゾナブルなお値段で、そこそこのオーラを手に入れるチャンスではあるだろう。ヒョードル本人のやる気、ハンドラーの選択肢の多さにもよるが、何事も不可能と言うことはない。とはいえ、本当に大きなチャンスは、すでに去ってしまったことも確かである。

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レスリング・オブザーバ最新号の「グレイ・メイナード vs クレイ・グイダ」レビュー記事より。

対決は試合後に持ち越された。両者はバックステージで出くわし、そこでひと論争が巻き起こったのだ。自分の判定勝ちを信じて疑っていなかったグイダは、判定負けの宣告にショックを受けていた。実際のところ両陣営とも、自軍が打撃の数で圧倒的に勝り、試合をコントロールしていたはずだと信じ込んでいたのである。グイダはメイナードに、パンチでは俺の勝ちだっただろうと言い、顔面に残るダメージを比べてみろと指摘した。メイナードは、俺は戦いに来たんだがおまえは走りに来たのかと応戦した。その直後の記者会見では、グイダが180度態度を変え、メイナードがいかに強かったかを褒め称え、パンチを食らうリスクを避ける戦術をとっていたのだと語ったのだった。



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ショウタイム会長が非難、K-1またも報酬未払い
グローリーへの売却譲渡について公式声明(スポーツナビ)


【Glory】It's Showtimeを売却したサイモン・ルッツが、心情を吐露 (MMA Planet)

@SadaharuTany      

新生K-1のキム会長もそうだが、あとはグローリーの投資家TSAとバスたち業界内の人がどこまで理解しあい、うまくやれるのか。TSAのマーカスはバスとサイモンをバランスよく対応できるのかな? キム会長に業界の人がいないのも心配。



本日の一部報道について(K-1 Global)

目玉が飛び出るほどの大ニュースが連打されているのだとは思うのだけれど、なんだかこう、興業戦争につきものの明るさとかハチャメチャさが足りない気がする。こういう事態というのは、すごくダイナミックでおもしろいものになる可能性もあると思うのだけれど、どうせ遠い欧州での出来事に過ぎないという気がするし、なんだか気が滅入ってくる。おそらく、もったいないことなのだろうと思う。

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双璧の孤高の王者ジョルジュ・サンピエールがアンデウソン・シウバを評論。Bloody Elbow

ソネンはアンデウソン・シウバの頭の中に入り込もうと努力をし、成功した。これはソネンの思うつぼだ。感情的に戦うと、スマートに戦えないからだ。

観客も喜ぶだろうし、シウバもクレイジーに戦うだろうが、その場合ミスを犯す可能性が高い。大きなミスを犯す。

そもそもシウバは何故チャンピオンなのか。それは、スマートに戦ってきたから、そしてほかの選手より技術が高かったからだ。シウバは自分の得意な領域で戦う。けしてクレイジーなことはしない。

そしてそれこそが、ソネンがやりたいことなんだ。



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MMA関連の統計をせっせと数えているUFC公式統計屋のFight Metricが、これまでに蓄積した統計を分析集計し、MATUAと呼ばれるシミュレーションモデルを開発したそうだ。リンク先には、このモデルを使って、「ジュニオール・ドスサントス vs. フランク・ミア」戦のシミュレーションを1万回行った結果が掲載されているが、これによると、ドスサントスの1R、KO/TKO勝ちの確率が最も高いこととなっている(実際にはドスサントスの2R、TKO勝ちであった)。

この統計モデルを開発した John CandidoさんのインタビューがMMA Fighting に掲載されていた。

僕が知りたかったのは、試合で本当に決定的なことは何なのだろうか、ということなんだ。そこで統計にアクセスし、いろいろな分析をして、試合というのはどんな風に展開するものなのか、アルゴリズムを組んでみた。試合の仕組みを調べてみたかったんだ。
このモデルを使えば、試合がどんな風になるのかをシミュレーションすることが出来る。何ラウンド目にどんな風に決着がつくのかを、パーセンテージで語れるようになる。
まあ、ドスサントスのKO勝ちというのは、過去の彼の試合を見ていれば、予想できる人も多かっただろう。われわれのモデルを使えば、それを統計的に表現できるんだ。直感に頼っていた試合予想に、サイエンスを導入できるんだよ。
このアルゴリズムから言えることに、MMAにおけるレスリングの重要性と言うことがある。レスリングがこれほどまでに大きなファクターであるとは、数字を見るまではわからなかったよ。



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<プロレス>観戦中に負傷の女性 団体に損賠提訴(毎日新聞)


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レスリング・オブザーバ最新号が、エミリャーエンコ・ヒョードルの引退に寄せた特集記事を組んでいた。そこからごく一部を紹介する。♪♪ヒョードルはRINGSでキャリアをスタ

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