インド興業事情【スーパーファイトリーグ奮闘中!】


インドのMMA団体、スーパーファイトリーグ(SFL)のプロモーター、ケン・パビアのインタビューがMMA Maniaに掲載された。抄訳。

Q SFLのサイトから、大会予定の記述が抹消されていますね。

A 実はインドでリアリティショー「SFLチャレンジャーズ」を放送することになって、秋以降のスケジュールの事情が変わってきている。大会はリアリティショーに沿って予定を組み直したいと思っている。大会数や日程などは現在調整中だ。

Q リアリティショーを制作放映する意図は?

A MMAの人間的な面を強調したり、選手のキャラクターを浸透させるためだ。まだインドではMMAには「ブラッドスポーツ」のイメージがある。だからまずは、MMAが本物のスポーツであると言うこと、選手もちゃんとした人間なのだと言うことをわかってもらいたい。啓発活動の一環だよ。

Q ハードルは結構高いのではないですか?インド人の中には、MMAがフェイクだと思っている人も少なくないようです。

A インドでまだまだ目新しいスポーツだからなんだと思うよ。だれもMMAをまだあまり見たことがないんだ。これから露出を高めて啓蒙していく。外国選手を招聘しても、日本やアメリカのような反応は得られていない。殺し合っているわけではない、チェスのように戦略的なゲームなんだと言うことを、本当に草の根レベルでアピールしていかないと。本格的なビッグイベントはそのあとで展開していくことになるね。

Q インドでプロモーションを成功させるには、ボリウッドとの関係が欠かせないようですね。

A そうなんだよ。アメリカのファンにはぴんと来ないだろうけど、現実的にはインドでは、そういうファン層を掘り起こさないといけない。だからうちのモットーは、「コンサートを見に来て、試合にくぎづけになる」なんだ。ボリウッドの芸能スターや歌手のファンを呼び込んで、試合まで見て楽しんでくれれば、また見に来てくれるんじゃないかな。今後も大物歌手のコンサートを予定しているよ。それが動員力になるんだ。

Q 第1回大会は、YouTube中継の視聴者数も非常に好調でしたが、その後は数字を大きく落としています。

A いまのところ、プロモーション活動はインド国内に専念しているからね・・・インドでの動員数は少しづつ増えているんだよ。屋内会場の方が人気が高いとか、インド人ファンがどんなことを好きなのかなどを学び始めている。第3回大会には12,500人が来場したんだよ。だけど海外からの視聴者数まで手が回っていないのが現状だ。

Q その第3回大会も、ほとんどのチケットが無料で配布されたと聞いています。

A SFLのビジネスモデルは、北米のMMAプロモーションとはちょっと違うんだ。ここではスポンサーとテレビ局が主体になる。そしてスポンサーもテレビも、満員の客席を見たがるんだよ。インドでは昔から、ほかのスポーツでも、入場料収入はあてにされてはいないんだ。4万人がクリケットを見に来ても、入場料収入はアメリカの小さなMMA大会と同じくらいにすぎない。

ちなみにインドでは、スポーツはクリケットが圧倒的な人気だけれど、ほかにこれといって人気のスポーツが存在しない。サッカーのプレミアリーグは人気があるけど、あれば海外のリーグだし、だからインド国内では企業スポンサーシップの空白地帯があるんだよ。われわれはそこに大きな波紋を起こしたいと思っているんだよ。



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スポーツ衣料品のナイキ社が、ジョン・ジョーンズと、ワールドワイドのスポンサーシップ契約を締結した。契約は複数年、ジョーンズは当分の間、ナイキ社のギアを着用することになる。世界各地での広告にジョーンズが登場することになるほか、ジョン・ジョーンズブランドの製品も発売される。

過去にはアンデウソン・シウバや秋山成勲もナイキとスポンサーシップ契約をしたことがあるが、それぞれの国の現地法人との契約であった。

>そういえばDREAMもそのむかし、ナイキとスポンサー契約をしていたのではなかったか・・・

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レスリング・オブザーバ(Web)によると、昨年までときおりUFCを中継していたアメリカのケーブルチャンネルVersusは、現在はNBC Sportsと改名しているが、女子サッカー中継などで超高視聴率を獲得、チャンネルの知名度を大いにあげているのだそうだ。

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レスリング・オブザーバ最新号。

新日本プロレスはじめてのインターネットPPVの試みが8月5日大阪でのG1トーナメント大会で行われ、大成功を収めたものとみられている。販売件数はプロレスのインターネットPPVとしては史上最大の21,615、売上額は494,229ドルであったというから、これは立派なビジネスである。
・・・アメリカでは通常のPPVが普及しているため、インターネットPPVは普及していない。UFC100は世界で12,000件を、昨年のWWE レッスルマニアは世界で9,100件を販売したものとみられており、新日本は今回、ほんの数日前に発表しただけで、日本国内でしか買えないのに、これらの記録を大きく破ったことになる。



>ニコ動PPVの単価は前売り1800円、当日2000円であった。かりに1件あたりの平均単価を1900円、円ドルレートを80円とおくと、

1900円 X 21615件 / 80円 = 513,356ドル

となり、記事にある49万ドルと十分に近いので、計算は一応あっている。この記事を信じるなら、21,000件はやはり実売件数ということになる。

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小原日登美の金メダルは、まるで藤波辰巳がハルク・ホーガンあたりから逆転勝利の金星を挙げたかのような突然の華やかさと求心力で会場を一体化させていた。彼のロンドンの地でオ・バ・ラ!とプロレス流のコールまで起きていたのだからたまらない。そのあと満を持して登場した伊調馨は、アントニオ猪木が納得の試合運びを全世界に見せつけるかのような、貫禄と遠心力に満ちあふれていた。勝ち名乗りを受けているときには、ダーッ!とか言ってくれないかなと期待してしまうほどだった。このセミとメインの贅沢さ、一つの興業パッケージとしても素晴らしくウキウキ楽しめるもので、まるで全盛期の新日本を見ているようであった。

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数学と論理の格闘技――グレッグ・ジャクソンのゲーム理論/北米通信『MMA UNLEASHED』更新

個人的には、格闘技の技術論にはそこまで興味を持てないんだけど、意外に論じられていないのが、こういう戦略・戦術論なのではないかと思う。こういうことは、仕事や人生のいろんな分野とクロスしてくるから、意外に誰しも何かしら楽しめるものだ。ちょうど、野村ID野球の本が経営者に読まれるのと同じだ。格闘技の戦略論はほかにもいろいろあるのだと思う。もっと広く論じられるといいなと思う。



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