UFC152レビュー


ジョン・ジョーンズ def ヴィトー・ベウフォート

ジョーンズが相変わらず強いことは言うまでもないけど、今回ばかりはヴィトーの健闘を称えたい気分になった。ヴィトーといえば、強いときはモーレツに強く、弱いときはあっさりとあきらめ、いずれにしても気分に見切りをつけるのが早くて、長い試合はしない人という印象が強かったのだけれど、怪物ジョーンズと対峙して、どうにかこうにかやりくりしながら4Rまで踏ん張ったというのは、さすが自称「オールドライオン」である。下からのアームバーでまさかの一瞬も演出してしっかり傷跡も残した。ショーグン、マチダ、ランページの試合後のボロボロぶりと比べれば、一抹の威厳のある負け姿であった。

負けてもともと、失うものは何もないという状況に飛びつく狡猾さも、さすがオールドライオンだなあとは思うのだけれど。

・ジョン・ジョーンズの入場曲はボブ・マーリーの「Could You Be Loved」という曲だったのだそうだ。愛されているのかいないのか、中途半端なブーイングを受ける立場のジョーンズが選ぶ曲としては誠に微妙で、ややイラッとする。ついでにいえば、中途半端なブーイングというのももったいない話である。カナダ大会なので悪役人気もちょっと薄まっていたのだろうか。


・今回から決めぜりふをお得意の「It’s Time」に戻していたブルース・バッファーは、メインイベントのフィニッシュホールドを「アメリカーナ」とコールしていた。ずいぶんと聞き慣れない呼び方である。キムラと報じる記者も多かったけど、まあ、あのフォルムを見てパッと浮かぶ名前はむしろV1アームロックである。

Josh Gross記者
ヴィトー・ベウフォートが前回あんな風に自分から寝たのは桜庭戦だった。あの日のヴィトーも完全に混乱していたが、今日も同じだ。




デミトリアス・ジョンソン def ジョセフ・ベナビデス

ダナ・ホワイトは大会後会見で、「フライ級の試合が好きじゃないなら、お願いだ、見ないでくれ。PPVも買わなくていい。そんな人のカネはいらない。フライ級の試合へのブーイングにはゾッとした。」とコメントしたそうだ

確かに、ブーイングを浴びせるべき試合ではない。アスレティックで立派なパフォーマンスであった。でもねえ、ブーイングの気持ちもわからんでもなかったかなあ・・・マイティマウスもベナビデスも、フィニッシャータイプではなさそうだということはあるんだけど、もっといえば、何回やってもこんな試合になるような気もしないでもない。フライ級に通常サイズのオクタゴンは、ちょっと広すぎるような気がするのである。なにせフライ級はWECにすら存在しなかった小ささなのだし、そのWECのケージですら、UFCのPPVバージョンに比べてそもそもウンと小さいのである。だからケージの人口密度が見たこともないくらいに低く見えるのだ。それと、「ビスピン vs スタン」というガッチリ体型の選手を見た直後のフライ級ファイターは、いつもより数倍増しで小さく見えてしまって、そればかりが気になって気が散った。

*****

@takada_nobuhiko
キビちゃん、お疲れ様。次の【KAMlNOGE】はもっと深く掘り提げて語ろうぜ。一冊すべて私でいかないと伝わらんだろ。強さを追求しないプロレスイベントなんて単に身体の大きなやつらの仮面ライダーごっこ以下だよ。ごっこだよ。



昨今はいろんなところで、プロレスを熱く語るのはうっとうしい40代のおっさんだけだと熱く揶揄されていて、最初は「そうか、気をつけないとな」等と思ってもいたのだが、最近では「悪かったな、40代で」という気分になっているので、気分的にはこんな高田に全然乗れる。前世代の記憶がいちいち消去されるべきだと考えているような、半径ゼロメートルのイカくさい議論はもうウンザリである。年寄りにひどい人もたくさんいるが、若い側にだって、対話意図を持ってるヤツなんてまるっきり見られないのであるから、これはもうあきらめるよりほかにない。世代が違うと言われるなら、単に同じ言葉をお返しして話を終わらせよう。

しかし、高田には何か計画があるのかな。




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高橋テツヤ

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