地に足をつけ星に手を伸ばし、リングの案配を気にかける、プロレス・格闘技のリーダーズ・ダイジェスト!

戦極が極めるもの

大晦日大会を間近に控え、格闘技の報道量は結構あるんだけど、直前の煽りというのは概してつまらないんで、別の所に目を付ける。

ワールド・ビクトリー・ロード 木下社長(Kamipro118号)

(格闘技プロモーターの社会的信用については)まあ、ヘンな誤解を持っている人もいますし、選手が可愛そうですよね(中略)結局、選手を利用している周りの運営会社に多少問題はある気がするんですよ。なので、選手を食い物にしない、ファンを食い物にしない運営会社が必要だと言うことは、ずっと感じていました

地上波に関してはやりたくないと言うよりも、いずれはいいかな、というくらいです。



ドンキホーテ 安田会長(GONKAKU 2008年2月号)

(WVRは)単なる興業団体では駄目だと思いますね。折角福田さんのルートもあるんですから、日本および世界各国から、身体能力に優れた選手を集めていけばいい。そこでレスリングの強い選手にしっかりと総合格闘技を学んでもらう。そういうレールを敷いていきたいですね。

(興業と競技性の両立について)総合格闘技の選手生活はそんなに長く続けられるものではありませんから、時には華やかなスポットライトが当たる部分がないと選手生活も厳しい。また、そういう夢の部分がないと底辺も育たない。出も、今のように華やかな部分で得られた収益をスターに独占的に配分するシステムには問題があると思うんです。むしろそこで得た資源をアマチュアの育成大会などに再配分する必要がある(中略)適切なファイトマネーにして、儲からない大会でも地道に開いて、その中で選手を育成し(中略)そういう環境を将来的に作るべきだと思っています。



吉田秀彦(Kamipro118号)

一番困るのって、そういうところ(=私利私欲で事業を行う企業)に出てた選手たちですからね。いかに安定して試合をやるか、それで食っていけるかっていう問題が出てくるんで。

そこは企業(=ワールド・ビクトリー・ロード)の人たちがきっちりバックアップして、ホントに好きでやってくれている人たちばかりなんで。「お金は出します、口は出しません」っていうような感じなんで。

(吉田さんは「戦極」を、選手としての立場だけではなくて、大会自体にも何らかの形で関わっていくのか)やっぱりね、僕はどっちかっていうと、年齢的にはね、あんまり出来ないと思うんで。何か下に残してあげられるものを作って行かなきゃいけないなって。




吉田のように企業経営を「私利私欲」といわれると身も蓋もないわけだし、それのどこが悪いんだと開き直りたくもなるが、DSEの失策で多くの選手やファンをがっかりさせたのもまた事実。

どうやら戦極は、強烈な求心力で熱気よ再び、というよりは、選手層ピラミッドのインフラを作ること、持続的に総合格闘技を支えていくことをミッションとするようである。ということは、マット上の風景は、案外と地味でニュース性には乏しいものになるということになる。というか、これでド派手なカードが出てきたらヤバイだろう。

個人的には、PRIDEやUFCのような私利私欲な環境でサバイバルし、また生き残っていくからこそ、スター選手が生まれるのではないかと思うし、アメリカに行ってもケージに入ってもやっぱり強いという、スター選手のとんでもない人間力を見たいところではある。で、そんな選手は億万長者になっても良いと思うし、また、高額のファイトマネー無しには、そんな選手を獲得することも引き留めることも出来ないという現実もあるのではないかと思う。良いとか悪いとかいう問題ではないだろうと思う。

ただ、戦極の考え方も理解できる。喜ぶ人はたくさんいると思うし、世の中のためになるだろう。

どうか、「私利私欲は悪いことだ」「選手が安定して試合数を確保できるのは良いことだ」といった単純な議論にはしていただきたくない。私利私欲にも良いものと悪いものがある。あるいは、試合数確保は結構だけれども、つまらない試合をする選手にまで安定した試合数を確保されては、見せられる側がたまらない。

吉田は柔道の大先生なんだろうし、この手のアマチュア感覚溢れる発言は今に始まったことでもないので、特段驚かないが、ちょっと気になったのは、今回の背広組は「金は出すけど口は出さない」から良い、といった吉田の受け取り方である。世の中にそんなにうまい話はあり得ない。現に安田会長は、大きな大会で得た収益を小さな大会に回す、といっているのである。つまり、吉田のファイトマネーは、若手育成に回されると言うことである。吉田はおそらく「やれんのか」に出た方がギャラは高いはずで、実際には会長は「金は出すが口も出す」のである。

「口を出さない」ように思えるのは、現時点で吉田と出資者たちの考え方が一致しているからであろう。で、その「一枚岩な考え方」というのが、存外につまらない気がする。やはり、興業性と競技性を両立させるには、フロントのビジネス論理と、現場の論理がぶつかり合うことが必須なのではないかと思うのである。

マッチメークについても吉田は、知っている人とはやりたくないとか、団体戦がおもしろいとか、柔道感覚丸出しの退屈な発言をしている。そんななかで滝本がいち早く、吉田と戦いたいと発言しているのは頼もしい。吉田的な感覚とは正反対であり、どういうつもりで言ったのか、あるいは言わされたのか、その辺は定かではないけれど、上司に真っ向から逆らうような爽快感がある。そもそも滝本自身に、上司に逆らうようなキャラがあるわけだし。吉田自らも認めるとおり、年齢的なことを考えれば、早晩滝本エース路線を敷かないことには戦極に明るい未来は見えないし、エースになるわかりやすい方法は吉田を倒すことである。この滝本発言、いまのところ投げっぱなしで、吉田や団体幹部からのリアクションは聞かれない。このストーリーをちゃんと転がせるかどうかが、戦極の本気度合いの指標になりうる気がする。まずは滝本は、ケチがつかないように、ブスタマンチあたりには圧勝しておくことが前提条件となる。

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Finding Fedor (Sherdog)

Sherdog にヒョードルのインタビューがあります。UFCとの契約に関するヒョードルの発言を抄訳。

 僕はダナには一度も会っていないし、電話でも話していないし、メールももらっていない。でも、インターネットでダナが僕たちのことをどういっているかはさんざん読んだ。ダナがワジムに送ったメールも読んだ。彼からの通信物はどれもこれも、頭に来るものだった。UFCが示してきた契約書はありえないもので、とてもサインできなかった。まず、自分からUFCを離れることが出来ない。もし勝てば、2年間に8試合を行わなければならない。もし1試合でも負けたら、UFC側に契約書を破り捨てる権利が生じる。契約終了時に僕が無敗なら、契約は自動的に延長されることになっている。その延長期間は決められていないが、ファイトマネーは変わらないそうだ。

つまり、無敗のまま去ることが出来ないわけだ。インタビューも駄目、映画やCM 出演も駄目。UFCの許可がなければ何も出来ない。サンボの大会にも出られない。これはロシアの国技で、大統領も参加するような大会だよ。それに出る権利がないという。ほかにもあれこれの条項があって、契約書は18ページもあった。要するに、僕には何も出来ないが、UFCには何でも出来るという書き方になっていて、彼らのお気に召さなければ契約は破棄だというんだ。弁護士も、こんな書類に署名することは不可能だといっていたよ。



一度も会っていないというのが気になるな。で、こんな話もまたぞろ蒸し返されている。

UFC Labor Relations Back in the News: New Details on Bonus Structure; White Defensive and Defiant (MMA Payout)

ロスアンゼルス・タイムスが、Zuffaとトップファイターのカネの問題を、クートゥア、オーティス、ダナ・ホワイトらのコメントを織り交ぜて報じていると言うことだ。この中でダナはまたもやオーティスをイディオットと呼んでいるらしい。ヒョードルが指摘しているような、ゲームやDVDの権利の話もやはり出てくる(とはいえ、先日も当ブログでもビルボードのチャートを伝えたが、UFCのDVDはそれほど売れていないと思われるし、ゲームも古いものが一つあるだけだとどこかで読んだ気がする)。クートゥアの時にややこしかったサイニング・ボーナスの制度はその後廃止されたそうだ。契約金が問題なのではなく、契約金なのかパフォーマンスボーナスなのか、説明もないまま、よく分からないタイミングで渡すことに問題があるだけなのだと思うが・・・

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Cuban Offers Clear Vision for HDNet in ‘08 (Sherdog)

マーク・キューバンの高画質ケーブル局HDNetの加入者が、1年前の500万から900万に増加したそうです。来年はShowtimeの1500万を追い抜くことが目標。有料プレミアムチャンネルの雄、HBOの加入者数は3000万だそうです。

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日テレ系年越しは強力大型プログラム!!

日本テレビ系では、07年末から08年にかけて『26時間ちょっとテレビ〜日本テレビ系人気番組開運年越し祭〜』を放送。年末年始に放送されるさまざまな番組を生放送でつなぐ、大型年越しプログラム。番組では、豪華商品が当たるキーワードクイズをはじめ、ギャル曽根やジャイアント白田といった日本を代表するフードファイターたちがすし2008貫の完食、そしてアメリカのフードファイターとの対決に挑戦する大食い企画が展開される。



大晦日、ジャイアント白田の戦いは終わらないわけだ。


●やくみつるウォッチ

暴言連発さくらパパ やくみつると「場外乱闘」?

「やくみつる」地雷を踏む。
実際には横峯ウォッチだけどね。

http://www.youtube.com/watch?v=F-Hln-miioU

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