BJ・パッキャオ・小橋散る

 本業バッタバタであまり長く感想を書いているいとまがないのだが、どうしてもひとこと、パッキャオの試合はすさまじかったです。まだ見ていない人がいるなら、何とかして見ておいた方がいい。シーソーゲームのすばらしさ、結果の衝撃度、両者ふらふらになりながらも前に前にと殴り出て行く姿勢。僕はそれほど熱心なボクシングファンとは言えないけれど、これまで見た中で一番といっていいくらいに楽しめた。パッキャオのあんな姿をみたのは初めてで、見てはいけないものを見たような、トラウマに残るようなフィニッシュシーンだった。MMAでもそうだけど、いったんこんな負け方をしておいて、また全盛期並みにカムバックしてきた選手というのはあまりいないように思う。そういう意味では、パッキャオ全盛期のおわりを見たということが言えるのかもしれない。だとしたらあまりにも潔い終わり方である。

UFC on FOXの新旧対決2試合でも、時代が巻き戻されることはなく、BJとショーグンが無策のまま敗退していった。パッキャオや、ちょうど同じ日に引退を表明した小橋の場合には(ちなみに、小橋が背広でリングに上がるときほど強く、プロレスのサイコロジーという言葉を感じるときはほかにない)、年齢やらダメージの蓄積といった生理的な理由から、トップパフォーマンスが出来なくなったという点で、まだ完全燃焼感があるが、MMAの世代交代は、フィジカルの衰退という生理現象ではなく、戦い方やMMAのとらえ方が新型か旧型かという、考え方のモデルチェンジ感がつよい。BJなど、フィジカルでは若手のマクドナルド君よりよほど強そうに見えたが、ひたすらに時代の変化に戸惑う哀れな中年に見えて仕方なかった。BJでさえそうなのだから、JMMAと比べれば、オクタゴンの気鋭はもはや2世代先を行っている気さえする。ただし観客が圧倒的にBJとショーグンのナウリーダー支持であったのは印象深かった。

これまでチャンピオンとして、これといったハイライトシーンを持っていなかったためか、やや存在感の弱かったベンヘンも、今回は絵になる勝ち方をして見せ、本当に強いチャンピオンなんだなと感じさせた。思えば今回は、地上波大会と言うこともあるのか、後付けではあるが、ちょっと差のあるマッチメイクが多かったように思う。明暗ハッキリわかれる、残酷なまでにわかりやすい試合が多かった。今回は米FOXの番宣攻勢もなかなか力が入っていたらしいし、視聴率的には期待できるのではないか。


ダナ・ホワイト

BJは何も言わなかったが、おそらく引退することになるだろう。そうなったとしても仕方ないと思う。ヤツは燃えていた。調子もよさそうだった。ローリーもこれまでにないほど調子が良かった。ローリーのボディはMMAではちょっとお目にかかれない。

BJはウォリアーだ。ヤツはけしてあきらめない、けして投げ出さない、前に出続ける。いいときも悪いときもあったが、BJのことは大好きだ。引退して欲しい。カネなら稼いだだろう。家族もいる。嫁さんは美人だし、赤ん坊も生まれた。もう何も証明することもないだろう。みんなBJが大好きだ。今夜のアリーナの歓声を聞いただろう。BJには引退して欲しい。



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UFCがアンデウソン・シウバにクリスマスプレゼントとして高級車ベントレーを進呈。ジョン・ジョーンズが事故ったのと同じヤツだ。お値段は17万5千ドル(およそ1400万円)だとか。リンク先に写真。



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