UFCとソーシャルメディアをつなぐもの


米国で土曜の夜にネットで放映されたインヴィクタ大会は、初のネットPPVが課金システムのトラブルのためうまくいかなかったが、プロモーターのシャノン・ナップは、トラブル発生時にUストリームの担当者と連絡が付かなかったことに「非常にイライラした」と語っている。課金できない以外にも、申し込んだのにストリーミングが始まらないとか、観戦中にブラウザがクラッシュすると言ったトラブルも見られたそうだ。インヴィクタとしては、今回初めて課金システムを使った以外は、過去3回のストリーミング中継と同じスタッフ、同じ技術で放送していただけだという。インヴィクタでは事前に料金を支払った利用者には返金を申し出ているが、なかには料金分(7ドル95)以上を十分楽しんだとして、返金を拒否している人もいるという。無料公開、全額返金の即断即決には、ファンからの称賛の声が高まっているそうだ。次回大会は4月の予定だが、再度ネットPPVを行うのかについてナップは「そのときまでにテレビが付いていなかったら、無料有料は別として、何らかのストリーミングを行う」という言い方をしている。MMA JunkieWrestling Observer

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スパイクTVに引っ越して新装開店のベラトールMMAが、笛と太鼓でPRしていたウエルター級トーナメントに出場予定だったポール・デイリー。昨年イギリスでバーファイトをやらかし、暴行容疑で逮捕され、その結果1年間米国入国が出来なくなってしまった(本人は逮捕を否定)。その後デイリーは、イギリスで試合をしたいのにベラトールが許可をくれないからできないと不平漏らし、その翌日には許可がもらえたとうそぶいた。

これに対しベラトールCEOのビヨン・レブニーは、イギリス他団体への出場許可は出していないと困惑のコメント

ポールの言動は直接見聞きしたわけではないが、とにかくわれわれはポールには大きな期待をしている。ファン投票でカードを決めたり、オーランドまで派遣してスパイクTVの写真撮影会に参加させたり、アメリカで彼のPRをしたり、契約金まで支払った。ポールにはたくさんのコミットメントをしてきたし、楽しめる試合をしてくれる選手だと思っている。

他団体出場許可を検討する手順は決まっているが、今のところ手順を踏んでいない。手順が上手く踏めれば、許可を出す可能性もある。とにかく当面のあいだ、許可は出せない。



デイリーのもとには2月23日にダブリンで行われる Cage Contender 16 なる大会で、元UFCファイターのマーカス・デイビスとの対戦オファーがいっていたらしい。しかしながらデイビスの方がこの試合を断ったらしい。これもソースがデイリーのFacebookだから、勝手に言っているだけなのかもしれないが・・・。

マーカスが断ってきたいま、俺様と戦いたいのはいったい誰かな。プロモーターは対戦相手確保に奔走してるが、みんな怖がっているらしい。つねにバックアップが必要だな。



このポール・デイリー、破壊力があっておもしろい試合をする選手ではあるが、UFC時代から、どこかちょっと脇が甘い人だといういう気はする。ベラトールもいまやビヨン・レブニーの個人商店ではなく、大手メディアコングロマリットの傘下になったのだから、デイリーも今回の件をあまり軽く見てヘラヘラしていると、仕事を失うだけでなく、訴えられたりしかねないのではないかと思う。

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すっかり旧聞になってしまったが、UFC on FX6大会でホジマール・トッキーニョを下しUFC初勝利をあげたヘクター・ロンバートのインタビューがMMA Maniaにあった。試合10日後くらいのインタビューである。大して共感も関心もしないが、ロンバート、だんだん本調子が出てきている感じはする。抄訳。

Q 数日前に、メディアの人は今すぐインタビューに来て下さいというメッセージを出されていましたが。

言いたいことは1つだけで、トッキーニョは足を負傷していたと言っているわけだが、ヤツは試合中に怪我をしたんだからな。それは言い訳にはならないんだ。試合前からもともと足を負傷していたというなら話は別だ。しかし、万全で試合に臨み、試合の中で足を負傷したのだから、そんなことを言わないで欲しいわけだ。試合でKOされたのにそれは関係ないと言っているようなものだろ。あらかじめ失神しているのに試合に出たのなら別だぞ。しかし試合でKOされたなら、そりゃKO負けだろ。

万全の男が俺を蹴ってきて、それを俺がカットしたからヤツは怪我をしたんだ。そのことをみなさんにもハッキリと言っておきたかったんだよ。

Q トッキーニョが敗戦にエキスキューズをつけるのは今回が初めてではありません。マーコート戦のあとにはヌルヌルで足関が取れなかったと言っていました。

みんな知っていると思うが、試合前のトッキーニョは、これまでにない素晴らしい練習が出来たと言っていたんだよ。生涯最高の調子で、負けるわけがないとね。いまになってまたエクスキューズを言い出すのかい。

私も前回はティム・ボウシュに負けたが、そのとき私は試合前の練習については「オーケー」くらいしか言っていないぞ。最高のキャンプだったとか、絶好調の極みだとか、そんなことは吹いていない。でもトッキーニョはエネルギーにあふれているとか、わざわざそんな話をしまくていただろ。いまはどうだ。

Q トッキーニョの足の負傷は、これまで彼が対戦相手の足を壊してきたことのカルマなのでしょうか。

その通りだよ。カルマだ。ヤツはわざと、人の足や腕を折る。意識的にだ。対戦相手がタップしていることはわかっているくせに、それでも引っ張り続けて腕や足をぶっ壊す。この世のものとは思えないよ。理解できない。アブダビでの彼の試合はほとんど見ているが、相手がタップした後に、腕や足をもぎ取っていたよ。過去の行いが、いま自分の元に戻ってきてるんだろ。

Q 試合後あなたは、マイケル・ビスピン、マーク・ムニョスに挑戦状をたたきつけました。あなたがUFCと契約したとき、否定的なコメントを出していた二人ですね。やはりそこがひっかかっているから戦いたいのでしょうか。

もちろんだ。私は他の選手のことを悪く言ったたりしたことはないぞ。ヤツらが何か言っていたから、やっつけてやろうと思っている。みんなチェール・ソネンになりたがる。俺はただ、そのことにいらついているんだよ。いまはしゃべることが流行りすぎているからな。

Q ソネンはMMAに悪影響を与えていると思いますか。

いや、チェール・ソネンはおもしろいよ。やることなすこと、おもしろい。彼がMMAに悪影響を与えているとは思わない。彼のやり方はこれまでにない独自のものだけれど、私に言わせれば、それ以外の選手はみんなソネンをコピーしようとするばかりだ。それがジョークだと言うんだ。ちょっとは違うことを考えたらどうだ。オリジナリティのある選手を単にまねしてはいけない。チェール・ソネンはいいが、マイケル・ビスピンはMMAに悪影響を与えている。ヤツは他人につばを吐く。それが私の見解だ。



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ダナ・ホワイト、UFCのソーシャルメディア戦略について語る。Mashable.com より。ダナ・ホワイトは1月6日~8日にラスベガスで行われた「BusinessNextSocial」というカンフェランスで、ソーシャルメディアについて講演を行うことになっている。

Q あなたはいまやソーシャルメディアの世界でもリーダー的存在ですが、もともとどのようにして、ソーシャルメディアの役割に気がついたのですか。

ある夜、「ラリーキング・ライブ」を見ていたら、CNNとアシュトン・クッチャー(俳優)が、どちらが先にフォロワー100万人を達成できるかの競争をしていた。それをみて、ソーシャルメディアはおもしろいなあと思ったんだ。
ただ、UFCの歴史を振り返ってみれば、われわれはある意味、ずっとこういうことをやってきていたようにも思う。かつてはテレビからもPPVからも閉め出されていたから、ファンとの交流はネットを通じて行うしかなかったんだ。ニュースを知りたいファンはUFCの公式サイトに来るしかない。暗黒時代にはずっとそうやって、インターネット上で生きてきたんだよ。それ以来UFCはずっとオンラインにいるし、なんでも先進的にとりいれてやってきた。だからいまのソーシャルメディアにも、最初から慣れていたんだと思うよ。

Q 特に有効だと思われるプラットフォームはありますか?

UFCにとってFacebookは大切な存在だ。 個人的に好きなのはTwitterとYouTubeだよ。たまにはチャットサイトに行ってファンと話し込むこともある。そうすることで、ファンと個人的な関係を保てるし、ファンが何を考えていて、何をよしとしているのかが見えてくるんだ。アホみたいなこともあるにはあるが、有益な情報も転がっているものだよ。

Q 2013年、デジタル面ではUFCはどんな展開を考えていますか。

昨年UFCは、史上初めて、Facebookでスポーツの生中継を行った。2012年にはSpotifyでもいろいろな仕掛けを行った(Spotifyは音楽ストリーミングサービスで、日本からは使用不可)。今年は、これまでの仕掛けを充実させていくと同時に、いろんな形でソーシャルメディアには攻撃的に取り組んで行きたい。UFC大会をよくしてくれるもの、ファンとつながったり、ファンに舞台裏をお見せしたりすることができる技術には何でも取り組んで行きたいと思っている。



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高橋テツヤ

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