ONE FC 9: RISE TO POWER レビュー

先週末のOneFC大会を遅ればせながらおおむね観戦した。OneFCは第1回大会をわりにじっくり観戦したあと、正直やや期待外れだったので、その後は日本人選手出場の主要な試合だけをさらっとチェックする感じでつきあってきていた。しかし、第9回大会となる今回は日本人祭りだったこともあって、特にメインカードについて、久しぶりにじっくりと観戦した。

第1回の印象は、メジャー感こそあれ、イベント進行のさばき方やら、ネット放送の段取りやら、どうもしっくりこず、ピントのズレと密度の薄さがなかなか辛かった。選手の方も、呼ばれてきましたが何か?といった感じで、どこかよそ行きのファイトを寄せ集めただけのように見えたものだった。しかし今回大会を見ていると、イベント進行といった面では違和感を感じなくなっていて、ふと気がつくと、さらさらと楽しむことができていた(もうちょっとシャキっとしたほうがいいとは思うが・・・)。選手にも、この舞台で勝ち残るんだという思い入れのようなものがかなり感じられるようになっていた。そんなにMMAの歴史があるわけでもないはずのフィリピンの観客のリアクションにもとくに違和感はなく、むしろ好ましい熱が感じられ、イベントとしての求心力が高まっていることを感じさせた。地元のフィリピン人ファイターは、おおむね若くて無鉄砲で爆発力があって、どこかしら応援したくなるような好ましさがあった。今回は全般的にベテラン日本人ファイターが老獪に星を拾った感はあったが、2年後、3年後にはもはや手に負えなくなるのではないかと予感させた。

漆谷康宏 def レイ・ドーヨーゲン

半身に構えてリズミカルに身体を揺らしながら、ときおりアチョーとサイドキックやスピンキックを放ってくるドーヨーゲン、しばらくはアジアらしくて愉快なムーブだなと思って見ていたが、ヒットアンドアウェイ戦法に徹するあまり、ラウンドが進むにつれ、イライラして間を詰めようと追いかける漆谷と、明らかに背中を向けてすたこらさっさと逃げ回るドーヨーゲンという、トムとジェリーのような光景が延々と展開されることとなったのであった。3R、ようやくにジャストミートした漆谷の怒りの一撃がドーヨーゲンの鼻っ柱を折ったことが評価されたのか、漆谷の有効打は事実上それ一発だったようにも思うが、漆谷のスプリットディシジョン勝ちとあいなった。放送席解説者は被弾数をベースに、ドーヨーゲンが有利と見ていて、この判定はいかがなものかなどと言っていた。

カリブ・スターンズ、フォレスト・グリフィン以来のランニング殺法炸裂で(グリフィンが走ったのは試合後だったが)、あれでは漆谷もいかにも攻めようがないと思うのだが、世界のユージ・シマダは注意1つ与えず傍観するのみ。One FCがそのあたりどういうルールになっているのかがわからないのだが、お得意の「Work to Finish」のイエローカードくらいは出すべきだったのでは、とも思われた。


上田将勝 def. ケビン・ベリンゴン

1Rと2R、上田がベリンゴンをごく簡単に塩漬けにする。これはちょっと実力差があるのかなと思ったら、3Rにフィリピン人のベリンゴンが地元観客の大声援にも力を得たのか、窮鼠猫を噛むような大反撃、執拗にTD狙いの上田をカウンターの打撃で捕らえると会場大爆発、結果的に両者流血酸欠状態の山あり谷ありの名勝負となった。序盤は静かな展開にしておいて、終盤にハイスパットをするからいっそうスピーディに見えるという、上田のそんなサイコロジーが、観客を手玉に取ったのかもしれない。判定のスコアがアナウンスされないからわからないのだが、ラウンドマストなのであれば、1,2Rを上田が知らない間に取っておいて本当に良かったと思う。

この試合については、試合前の紹介VTRが気になった。というのも、英語の字幕が付いた画面で、上田がこんな日本語をしゃべっていたのである。

私はケビンより経験が豊富ですし、そのため経験の面で私はケビンを上回る利点を持つことをしていて、私はそれを勝利に使用するつもりです。



誰かが英語で書いた脚本を、グーグル翻訳か何かで訳したものを、上田が棒読みしているといった風情である。これは上田だけの現象であって、岡嵜康悦や大石幸史は紹介Vでもっと普通で自然な日本語を話していた。どことなくアジア地区でよく見かける不自然な日本語表記を想起させる。こんなクソ原稿を受け入れる上田はすごい。もはやどうでもいいのか。こうなったら上田選手には、毎回こういうエキゾチックな日本語で、ごく一部の視聴者である日本人を密かに楽しませていただきたい。

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●UFCは、マウリシオ・ショーグンは6月15日のUFCカナダ大会に出場しないとアナウンスした。「ショーグン vs. ソネン」はいったんはONになっていたが、ソネンがカナダ入国ビザをタイムリーに取得できないと言うことだ。「ショーグン vs. ソネン」戦は8月17日ボストン大会で行われる見通しとなっているという。Figure 4 Online


●ネタバレ。週末のUFC on FUEL大会は、ブラジル版TUF2の決勝戦も行われるが、その対戦カードが「レオナルド・サントス vs. William Macario」であることが明らかになった。サントス (33) は、戦極に参戦歴があり、2002年には修斗で五味隆典と戦った経験があるという、TUFに出てくるフューチャースターとしてはいささかトウがたったファイターである。TUFを勝ち抜いたのは実はサントスではなくSantiago Ponzinibbio と言う選手だったのだそうだが、準決勝で負傷したためサントスがピンチヒッターで出場する。


●アンデウソン・シウバがNew York Post紙のインタビューに答えて、ハリウッドとブラジルで専属のコーチを雇って俳優養成の指導を受けている、引退後は俳優になりたいと語っていたそうだ。Figure 4 Online


●クイントン・ランページ・ジャクソンがベラトールと契約した。キング・モーと同様に、ランページはTNAでプロレスもする二刀流でいくようだ。ちなみにランページが「そろそろチェーンを取り出す頃になった。まもなくビッグニュースを明かすぞ」とtweetしたのに対し、One FCのCEOヴィクター・キュイが、「来月お会いできることを楽しみにしています」と返答していた。現在はそのTweetは削除されている。ランページに最後の最後まで天秤にかけられていたのだろうか・・・


●ゲイであることをカミングアウトしているリズ・カムーシェがUFC on FOX8で戦う予定になっているブラジル人選手が、自らゲイであることを公言しているそうだ

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