UFC on Fuel 10 on Fox bs238 1


「UFC on Fuel 10」をFox bs238で観戦した。

全12試合で、ブラジル人選手17人、アメリカ人選手3人、イギリス人2人、日本人とチェコ人が1人づつという極端なブラジルシフト(ちなみに過去最多ブラジル人出場大会はUFC147の21人だったそうだが)。誰か外人記者のツイッターによると、気温30度オーバーにして、おんぼろ会場にはエアコンがなかったのだそうで、これぞまさに灼熱のジャングルファイトとなった。そりゃイズマイウも来るはずである。そんな汗まみれのヌルヌル祭りにもかかわらず、なんと一本決着が8試合。過去の大会あたり最多一本決着試合数は6だったと言うから、史上まれに見る関節技カーニバルな大会ともなった。

12試合の勝者はすべてブラジル人であり、ガイジンは全滅だった。大会前のMMA統計会社の人のツイートによると、ブラジル人選手がホームでガイジンと戦うときの勝率は74%だという。今大会でその勝率はますますアップしたはずだ。ちなみにカナダ人は53%、アメリカ人は49%なのだそうだ。

タイトル戦線に影響してくるようなビッグマッチはなかったものの、いつもの見慣れたUFCとはひと味違う、ブラジルバージョンのMMAが楽しめたような気がする。

日本のFoxでの初中継となったこの大会、ただでさえ緊張気味の清野・中井・日沖トリオであったが、試合自体がさっさと終わってしまうため、全体に手持ちぶさたで、つなぎに窮しているかに見えた。時間が余っているためか、続々と前座試合が流されたが、前座試合も総じて短く(判定は2試合しかなかった)、ついにはネタが切れるのではないかと心配になるほどであった。ひとり、須藤・秋山タイプの応援団型解説者がいた方が明るく座が持つのではないかと感じた。同時通訳の人はちょっとスキル不足が目立った。僕には同通はまったくできないから、それでも尊敬はするけれど、肝心の内容が伝わってこないのはやはり困る。副音声でアメリカ現地版の音声が選べるという知らせをどこかで見たような気もしたので楽しみにしていたのだが、そのような操作はできなかった(僕の機械音痴のせいかも?)。

(ちなみに、英語が出来る人は自動的に同時通訳もそこそこ出来るんだろとか思っている人が案外いるが、これらはまるっきり違うスキルであって、それ相応の鍛錬が必要な専門スキルあることは広く理解されないといけない。翻訳もそうだ。高校の英文和訳とは、脳みそが熱くなる箇所が全然違うのである。日本語でも、聞ければ話せるのか、読めれば書けるのか、と考えると、それらは全然違うことであるのと同じだ。だから、そういう所で、なーんだ、できないのか・・・などとがっかりされたりするのは、かなり心外だし、トンチンカンなことなのである。)

●ノゲイラはバーバルタップアウトしたので、レフリーに文句を言っていたのではなく、あれはおそらく自分で自分に怒っていたのだろう、たぶん。試合後のドクターチェックでは、怪我はなかったのだそうだ。

●チアゴ・シウバはいつ見ても本当に、人の悪そうな、怖い顔をしている。得意技は「ビッチスラップ(女への平手打ち)」であるというから最低だ。僕がもし、何らかの特命を帯びて、そのために命をつけ狙われているとして、だれか格闘家をひとり、ボディガードにつけてよいのだとしたら、たぶんチアゴ・シウバかマイケル・ファルカオンを選ぶ。そりゃGSPやアンデウソン・シウバの方が実際には強いんだろうけど、人を人とも思わず、相手の身体を平気でバラバラにしそうに見えるあのルックスがあれば、けして舐められることはないだろうと思う。

●アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラが来月、自分のジムを開くのだという。また、その後毎週のようにブラジル全土でジムをオープンしていき、全部で23箇所のジムを開く予定になっているのだという。それぞれの拠点で会員400人を受け入れる見通し。ホントにこんな規模で展開できたら、安泰にもほどがある引退後が約束されるでしょうな。

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なぜ1人だけそんな体型をしているのかと、テレカンフェランスで質問を受けたロイ・ネルソンは、「このスポーツの人たちはPEDをやりがちだ。だから自分は典型的なUFCファイターっぽくみえないんだろ」と、誰もが反応に窮するようなイヤな回答している。また、「ダニエル・コーミエが自分との試合オファーを断ったらしい」と明かしている。

そのダニエル・コーミエは、ヘビー級でもう一試合こなしてから、ライトヘビー級に転向したいとの計画を明らかにした。コーミエは当初、「ノゲイラ vs. ヴェウドゥム」の勝者との対戦を希望していたが、ネルソンの発言に激怒、断ったのは前回の試合から8週間しかインターバルがなかったからにすぎず、こうなったらいつもネルソンにいらついているダナ・ホワイトにお願いして、次の試合でネルソン戦を組んでもらい、ヤツをぶっ倒して、これ以上の減らず口を封じてやると息巻いていたという。レスリングオブザーバ。この辺の人たちの言うことは、もう全部冗談であり、同時に全部本音であったりするので胡散臭い(笑)。

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まもなく始まるベラトールのリアリティショーでコーチに就任するグレッグ・ジャクソンの少し前のインタビュー記事にこんな発言があった。MMA Fighting

私は、モンスターが出てきたりする怖い映画が好きなんだよ。別に怖がることが好きなわけじゃない。どうやれば倒せるかなと思ってね。例えば幽霊と戦うとしよう。幽霊は私を痛めつけることができるのだろうか。私は幽霊を痛めつけることができるだろうか。そんなふうに、その試合を制する要因を考えて、その上で勝つ方法を考えるのがすごく楽しいんだよ。対戦相手のパラメターをいじるのが好きでね。対戦相手選びは大しておもしろくない。そこは自分の仕事じゃないと思っている。目の前のパズルを分析して解くことが大好きなんだよ。



武井壮さんとの対談でも読んでみたいですな。ちなみにいま聞いているGSPのインタビューでは、GSPがエイリアンに拉致されることを極端に恐れて日々の生活していることを明かしていたりする。GSPはエイリアンにどうやって勝つかを考えたりはしないようだ。そのうち機会があれば紹介したい。

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ジェフ・モンソンがロシアで大ブレイク中だという不思議なお話。Fightland Blog より。



モンソンと一緒にロシアに来るのはこれが3度目なのだが、このスノーマンのロシアでの人気は、まさに雪だるま式に膨らむばかりだ。ホテルのスタッフはサインをせがむ。レストランはモンソンをVIPルームに通す。道を歩けば屈強な男たちが写真を撮りたがる。最近では人気のテレビのトークショーに出演、いまやロシアで最も有名なアメリカ人と言ってもいいかもしれない。モンソンは語っている「自分でもショックだ。こんな事もあるんだなと驚く。長続きはせんよ。」

モンソンがアナーキストであることも、ロシアでは好意的に受け止められている。トルストイの「神の国は汝らのうちにあり」と、ミハイル・バクーニンと、1917年のロシア革命に影響を受けていることを公言する格闘家など、これまでに見たこともない。もっとモンソンは、2011年11月のヒョードル戦以前には、ロシアに来たことがなかった。

・・・ヒョードルは3Rにわたって距離を保ってローキックを放ち続け、モンソンは最後まで戦ったが、脛骨を骨折した・・・試合の翌週、モンソンのFacebookには、ロシア人からの応援コメントが大量に寄せられていた。

・あなたは強い格闘家だ。臆病者プーチンは、あなたの強さを利用しようとした。みっともない男だ(試合後プーチンはリングに上がり挨拶したところ、強烈なブーイングが発生したのだった)
・ロシアのアナーキストを代表して、あなたに敬意を表します。
・ロシア人はたとえ敗者でも、素晴らしいスポーツマンシップの持ち主には応援を惜しみません

ヒョードル戦敗戦にがっかりしていたモンソンは語る。「おかしな話だ。あの試合は自分史上、もっとも出来が悪かった試合の1つだ。ひどいゲームプランにこだわりすぎたんだ。おそらく彼らは、ヒョードルと対峙したということだけで誉めてくれているのだろう。ヒョードルがそれほどのセレブだと言うことだ。それにしても人生というのはおかしなものだ。」

2012年、モンソンはロシアで3度戦い、3度勝った。入場テーマ曲には、旧ソ連の国歌を使った。インタビューを受ければ、ロシアへの愛を語り、できれば市民権を取りたいと語った。グラップリングセミナーを開催し、現地のアナーキストと面談し、歴史遺跡を訪ね歩いた。

モンソンがロシアでよく耳にする台詞は、「あなたこそ真の男だ」というものだ。アメリカではMMAは、スポーツとエンターテインメントのハイブリッドだと受け止められているが、ロシアではMMAは真剣で厳格な道として受け入れられている。プーチンが会場に来たがるのには意味があるのだ・・・

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Fighters That Look Like Leaders Of Antiquity (UnderGround Forum)
古代の偉人とそっくりなMMAファイター。

13年間で5度の手術――悔いなき引退、シェーン・カーウィン■■MMA Unleashed

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もうねえ、ブログ記事執筆が重いんだよ。やりたくないわけじゃないんだけど、どうすりゃいいのかねえ・・・整理したくても手に付かないネタが常時山積みですよ。


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高橋テツヤ

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