ロイ・ネルソン・ビジネスは七転び八起き


ダナ・ホワイトのUFC161ポストファイトインタビュー。Fuel TV

Q 昔のラシャドが戻ってきたと見ましたか。

いや、殺しの本能は戻ってきていないだろう。もちろん、ダン・ヘンダーソンに勝つと言うことはそれなりに重みがあるし、コンディション的にも戻しているように見えた。でも、ダン・ヘンダーソンよりスピードがあるんだから、テイクダウンなんかしないで打撃で勝負すればいいんだ。まあ今日の勝ちで、ラシャドも昔の自分に戻る自信を深めたんじゃないか。

Q ダン・ヘンダーソンはこの階級のトップクラスで戦い続けるべきでしょうか。

わからないが、今日の試合も一方的にやられたわけでもないし、いまでもヤツの右はいつ何時、誰のこともKO出来るだろう。

Q 「ラシャド vs.グローバー・テイシェイラ」を期待する声があります。

うん。でもジョー・シルバはグローバーには別の計画を持っていたはずだぞ。

Q セミファイナルでは圧勝すると見られていたロイ・ネルソンが負けてしまいました。

ロイの疲れ方には驚いたな。でもスティペは9勝1敗だ。弱い選手じゃないぞ。

Q ロイはこの試合を持ってフリーエージェントになりましたが、再契約したいですか?

ランページの場合とは違う。再契約するつもりだ。細かなイライラはあるが、選手としても人としても尊敬すべきところもあるんだ。何より契約をしっかりやり遂げる。かねてから契約延長のオファーはしていたんだ。

Q アンソニー・ペティスが、ケガは早く治る、UFC164でTJグラントの代わりに自分がベンソン・ヘンダーソンと戦いたいと言っています。

自分がドクターに聞いた話では、ペティスのケガはそんなに早く治らないはずだ。何も急ぐことはない。別のドクターのオピニオンも取ってみるよ。



ロイ・ネルソンは今回の試合が、TUF10でネルソンが優勝した際に結んだ複数試合契約の最終戦だった。ファイトマネーは低く、更新に際しては大幅な昇給が見込めるものと見られていたが、ミオシッチに敗れたことで微妙な感じにはなった。ダナ・ホワイトはネルソンとの契約状況について、UFC161ポストファイトカンフェランスで次のように語っている

ロイはずっとTUFレベルの契約で戦ってきた。ジョー・シウバが、古い契約はいますぐ破り捨てて、新しい契約を結び直そう、ファイトマネーもアップしようと申し出たが、ロイはその金額では不十分だといって断った。だから今回も、ジョーがオファーしたずっと高額のファイトマネーではなく、TUFレベルのファイトマネーで戦った・・・ロイはこの試合に賭けたんだ。だからどうしてもKOはされたくなかった。そしてその賭けに負けた。

まえにロイがやってきて、スポンサーが付かないことを愚痴っていた。だから私は、「それは妙だな。キミのような強い選手にスポンサーが付かないなんてね。どうだろう、まずは散髪して、体重を減らして、あのくだらない入場曲を辞めてみては」と言ってやった。次にロイと会ったとき、ロイはますます後ろ髪を伸ばし、ヒゲを生やしていた。

あのコスチュームにどこのスポンサーがロゴマークを付けたがると言うんだ?無理だろう。ヤツはバーガーキングをあてにしていたようだが、バーガーキングのテレビCMを見て見ろ。スリムな美男美女ばかり出てる。バーガーキングを食っているとロイみたいになるとでも思わせたいのか?

ロイのことを嫌っているわけでも、UFCにいて欲しくないわけでもないんだ。何とか交渉をまとめたいんだ。ロイ・ネルソンにはUFCにいて欲しい。




当のロイ・ネルソンは試合後には多くを語らず。試合前インタビューではのらりくらりと余裕を見せていたのだが・・・

Q 前回の試合からわずか1ヶ月半で、前回の試合より格下の相手と戦うことにしたのはなぜですか。

UFCがこの大会を売り込むためにスターパワーを注入したかったのだと理解しているけど?

Q ダニエル・コーミエが、ダナ・ホワイトのためにあなたをぶっ飛ばしたいと言っています。

UFCから電話があって、ダニエルと戦うかいと聞かれたから、「オーケー」って答えた。そしたら数日後、ダニエル戦は流れた、と連絡があったから、「オーケー」って答えた。医療検査をクリアできなかったと言うことだった。UFCほどの会社が、そんなこと最初からわからなかったのかなと怪訝に思ったけどね。

Q つまり、コーミエがあなたの試合を回避したと?

いや、まあ僕が勝手に想像しているだけだけどね・・・僕は頭はいいけど天才じゃないからなあ・・・

Q コーミエがまるで仕置き人を気取っている件については?

僕の黒人の友達は、あれじゃアンクルトムだと言っているけど。

Q 次の試合でコーミエと戦いたいですか?

ヤツはヘビー級チャンピオンじゃないだろ?誰もヤツのことなんか気にしていないさ!

Q 今回があなたのUFCとの契約最終戦だと聞いています。勝てば、新しい契約にむけて、交渉力が強くなりますね。

負けたって構うもんか。俺が12月にベラスケスをぶっ飛ばすんだ。

Q そんなことになりますかね?

知らんよ。でもチェール・ソネンもニック・ディアスもミーシャ・テイトもやってるじゃないか。

Q UFCのビジネスにとどまりたいと思っているのですか?

僕がとどまりたいのはロイ・ネルソン・ビジネスさ。

Q UFCがロイ・ネルソン・ビジネスを必要としているでしょうか。

それは微妙かもしれないな。先週はスマートな男だと持ち上げられ、今週は厄介の種だとさげすまれる。すべてはダナ・ホワイトのホルモンバランスに係っているんじゃないのか。

Q あなたとダナは、外向けには仲が悪そうに見えますが、本当のところ、舞台裏ではどうなんですか?

一緒に寝室に入るような関係性ではないよ。

Q あなたの方が契約更新を拒んだと言うことですが?

契約書は見ていないよ。だから細かい条件もよくわからん。

Q 他団体からのオファーも見てみようというつもりですか。

それはない。まずはバケーションを消化することが優先順位だ。

Q 消化する、って?

バケーションの最中にこの試合のオファーが来たんだよ。家族とゆっくり過ごしていたんだ。

Q 急に呼ばれてスターパワーを注入したことを、ちゃんと評価されていますか?

それはダナに聞いておくれよ。

Q あなたはどう感じていますか。

そういう問題じゃないんだよ。



なお、ロイ・ネルソンはUFC入りして以来、合計437発の打撃を受けながら、ノックアウトされていない。これはノックアウトされていない選手の中では最多被弾数記録なのだそうだ。なんだか体に悪そうな記録であるが・・・

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UFC161プレリムでUFC初勝利を飾り、ようやく人生に光が差したというミッチ・クラークのなにげに壮絶なコメント。

達成感がものすごいよ。2006年に格闘技を始めて以来、UFCでの勝利が目標だったんだ。前回は接戦で負けてしまった。実は試合に負けたあと、人生がボロボロになっていった。前回の試合のあとは、ヒザの手術、目の手術。リハビリ。失業もした。長い間つきあっていた恋人との別れ。住む場所もなくなった。すべてが悪い方にすすんでいった(涙声)。そうなると、格闘技にも疑問を持ち始めるんだ。こんな事やってていいのか。やる値打ちはあるのか・・・

すべてをゼロから作り直した。今回は僕が勝つと見ていた人は少ない。たくさんの人に感謝しないといけない。うれしいよ。



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UFC中継を開始したFOX bs238、プレスリリースではマンスリーベスト「Unleashed」とシーズンベスト「Ultimate」という番組を放映するとしていたので、それらの番組はいったいいつ放送するのだろうとサイトをさまよってみたが、いまのところそのような情報を見つけることはできなかった。その代わり、次のような放送スケジュールを発見した。

6月23日(日)21-23時 UFC on Fuel 1: Sanchez vs. Ellenberger

番組表にいきなり書いてあるだけで、どういうつもりでこの古い大会を日本初放送するのかはよくわからないが(ひかりTVで放送済かもね)、これからFuel大会を過去にさかのぼって順次放送すると言うことなのかもしれない。

なお6月22日(土)21-23時には、2012年5月に開催された「Glory1」ストックホルム大会が放送される。Glory中継はほぼ毎週土曜日のこの時間に、来週はGlory2、再来週はGlory3という風に放送されていくようだ。番組表をじっと見た範囲では、Gloryの再放送はないので、興味のある方はこの時間帯での予約録画をミスらないようにされたい。

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長州出演の「有吉反省会」を楽しく見た。Kaminogeで準連載的に繰り広げられている長州インタビューも楽しんでいる。番組も雑誌も、もはや別に何が起きるわけでもなく、これといった新情報もないのだけれど、醸し出されるペーソスがなんとも味わい深い。

だいたい、記者の名前は昔から井上か山本に決まっているのであるから、いまさら正すなど無粋な話である。Kaminogeにはひきつづき、昔の名勝負の裏側や、事件の真相なんて聞かないで、この老人の終わりなき日常を淡々と記録していって欲しい。これからの高齢化社会に、あのヒリヒリした意地っ張りさと孤独感が、どこか勉強になるような気がしてありがたい。

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