戦績300戦、トラヴィス・フルトンかく語りき

戦績300戦、トラヴィス・フルトンのモノローグ。Fightland Blog

今の私のMMA戦績は248勝41敗7分け的な感じになっていたことと思う。口にすると嘘みたいな数字だな。しかし、私より試合数の多い人はいないだろう。最近ではコミッションの管理がちゃんとしているから、戦績が200試合に迫ることすら難しいと思う。

ただ、Shergodなどネットの記録は間違っている。ただのしばきあいのような試合も含まれてしまっている。頭部を殴ってはいけないような試合というのは、私にとっては丸腰同然、こんなものはMMAとは呼べない。パンクラススタイルのように、拳を閉じて殴ってはいけないという試合も10試合ほど含まれているし、そのうえ記録の中には実際にはやっていない試合も結構載っている。

・・・格闘技を始めた頃は、とにかく戦うのが楽しくて仕方なかった。勝とうが負けようが、カネがもらえようがもらえまいが、そんなことは気にしなかった。プロモーターに電話をかけまくって、イベントを教えてもらい、試合に出してくれと頼み込んだ。ほとんどのイベントはトーナメント形式だったから、勝ち進めば1日に2,3試合はできた。なんだか、昔の方がイベントの数が多かったような気がするんだよ。それでいて選手は少ない。だから、思う存分試合をもらうことは簡単だった。

・・・ホームタウンのアイオワ州では私もちょっとした有名人だった。プロモーターはメインイベントで使ってくれて、300とか400とか500ドルをくれた。だいたい毎週末に大会があって、いつもメインに出てくれないかと頼まれ、いつも大会の2日前くらいに対戦相手がばっくれた。代替選手が見つけられないときには、プロモーターは「キミのほうで相手を見つけてくれないかな」なんて言ってた。そんなときには、知り合いとか、過去の対戦相手で、それほど恐がりでない男をひっぱってきたものさ。パッとしない戦績の相手も多かったが、当時は誰もそんなことは気にしていなかった。50ドルももらえればケージに上がってくるようなヤツらがいたんだよ。

・・・ブラッド・コーラーとブラジルで戦ったことがある。タフな男だったよ。いまでは、小型のマーク・ケアみたいになっちまっているけどな。あの試合は時間無制限で、コーラーはレスリングが強くて、とにかくヌルヌルしていて、52分も戦ったんだ。最後は私がタップした。とにかくもう飽きたんだ。すごく退屈だったし、これ以上やっても何の進展も望めなかった。コーラーはその夜のトーナメントの残りの試合をあっさり勝利して優勝していたよ。

・・・ファイトビジネスもすっかり様変わりしてしまった。今は選手の数は多いが、大きな団体はUFCだけで、いろんなことを独占している・・・それに、州のコミッションの中には、私の試合を認めないこともある。戦績300戦の男と、戦績5戦の男の試合は認められないと言うんだな。だから今の私は、メインカードを努めるほどのビッグネームでもないが、ローカル選手の相手としてはリスクが高すぎる選手になってしまった。

今はトレーラー暮らしで、いくつかの事業にかかわっている。ファイトマネーよりは儲けてるよ。

私のキャリアはどうもタイミングが悪くてね。私がUFCにいた頃は、ファイトマネーはまだクソ程度だった。IFLやプロエリートには、早すぎたか遅すぎたかで、大金をもらい損ねた。1試合のファイトマネーが1万ドルを超えたことはないよ。

それでも、やらないよりはやってきてよかったなと思ってる。今36歳。ちゃんと散髪して、白髪を抜けば、まだまだ20代でも通ると思うけど、さすがに周囲からも若者だとは見てもらえなくなってきた。「またUFCで戦わないのですか」とは聞かれなくなった。ご無沙汰の相手から聞かれることと言えば、「まだ試合に出ているのですか」だ。気を遣って、格闘技の話を無理にしてきてくれる人もいる。きっと格闘技が自分の代名詞になっているんだろう。だから、いまでも年に1度くらい試合を続けているのは、一応名前を出し続けて、私はまだやってるよと伝えるためだったりするんだ。



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ジェームス・クラウスは、UFC161ウィニペグ大会で「ファイト・オブ・ザ・ナイト」「サブミッション・オブ・ザ・ナイト」ボーナスをダブル受賞、10万ドルゲットの権利を獲得した。ただ規定により、薬物検査の結果が出て、失格していないことが確認できるまで、現金の支払いは留保されることとなっている。そしてこのほどようやく明らかになったUFC161の薬物検査結果は全員合格、クラウスは晴れてボーナスを獲得することができた。しかし、どういうわけかUFC162の薬物検査の結果発表より遅かったUFC161の薬物検査結果発表に、待ちくたびれたクラウスは参ってしまう寸前だったという。MMA Junkie

ありとあらゆる事が気になり始めるんだよ。ちょっとしたことを思い出す。あれ、あのとき何を食べたっけな、とかね。

薬物検査に合格することは知っている。何も心配することはない。でも、金額が大きすぎる。もらえるかもらえないかで人生が一変するからね。

試合の1週間前に風邪を引いて、市販の風邪薬を飲んだ。そのことが心配でたまらなかった。そのほかにも、あれやこれもやと心配し始めるようになって、もうパラノイアになる寸前だったよ。

とにかくこの10万ドルは、残りの人生で大切に使うよ。そこまでの大金dねは無いけど、生涯にわたって役に立つ投資はできそうだ。賢く投資して、引退後に備えたいね。



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チャック・リデルが最近のMMAに喝!一般論的にしゃべっているが、具体的にはGSPのことを言っているらしい。 BloodyElbow

たぶん選手からは好かれない話だと思うけど、最近の選手は安全運転ばかりで気に入らない。コーチ目線、マネージャー目線からは理解できなくもない。安全運転に徹して試合に勝つ。わるくない。でも、選手が4Rまで圧倒していた選手が、5R目に何もしないで乗り切るだけというのはいかがなものか。

・・・実は自分が引退した理由の1つはそこにある。現役にしがみつくには、安全運転をしないといけなくなってきた。最後の3,4試合は、お客を退屈させてはいけないという意識が強すぎた。



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WOWOWで「TUF:チーム・ジョーンズ vs. チーム・ソネン」の放送が始まっている。遅ればせながら初回放送を見たが、これまでのTUFとは少し化粧直しが施されているようだった。TUFでは毎回、シーズンの初回番組では、合宿所入りの選手を決めるためにおびただしい数の試合が行われる。番組は、試合をできるだけたくさんねじ込むことで精一杯という感じになるのが通例であるが、今回は放送試合数を大きく限定し(ユライア・ホールやケルビン・ガステラムの試合も流れていない!)、試合自体もかなり思い切ったダイジェスト放映になっていた(UFCは滅多にダイジェスト放映はしない)。他方でアメリカン・アイドルの予選並みに、参加選手の家族や恋人を呼び寄せ、近しい人と交流している様子を通して、選手のキャラを描くことに注力しているように見えた。バラエティ番組風の画質から、映画風の画質に変わったことと併せて、ぐっとドキュメンタリーっぽい味付けになっている。丁寧に作られているように思えて好感を持ったが、TUFの場合はかねてから編集方針が残念な感じはあったので、これから回を進むにつれ、下手をすると残念な面がさらに押し出されてきそうな気もする。

残念だった点。(1)ソネン(あるいはサネン)の吹き替えの声がさらっとした男前すぎるのは興ざめである。もっと横柄で尊大な感じが欲しい。(2)TUF初回ではたいてい、試合を観戦しているダナ・ホワイトが、あまりに激しいっぽい試合展開に、大げさに腰を抜かしたり飛び上がったりしてみせるシーンがある。そのシーンはシーズン中に何度も使われ、そのたびに笑えるので楽しみにしているのであるが、今回はそんなダナお得意のオーバーリアクションが拝めなかったのは物足りないことである。(3)選手やダナやコーチ陣がアップでモノローグをするカットで、昔のモー娘。の「ラブマシーン」のように、黒目に花が咲くような照明効果をいちいち使っているのが気持ち悪い。ソネンの目がそんな風に光ったところで、こちらとしてはどうにもしようがない。ただ、次のシーズンでミーシャ・テイトの目も光るのかと思うと、これはやや萌える。

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ベラトールは9月20日大会で第100回大会を行うことになるけれど、いまのところ大会情報がまったく報じられていない。流れ的には次のシーズンが始まったばかり、各階級トーナメントの前半戦真っ盛りにつき、せっせと試合を消化しないといけないはずで、あまり遊びのある記念大会的なことをする余裕はなさそうに思える。ランページのお披露目くらい、あっても良さそうには思うが・・・。なお、1週間後に迫った7月31日のベラトール97は、トップ選手であるマイケル・チャンドラー、ベン・アスクレン、キング・モーらが大挙出場、100回大会を前に出し惜しみのないビッグカードとなっている。個人的になかなかに楽しみにしている大会、ベラトールを普段チェックしていない方も、おいしいところをつまみ食いするには、お薦めの大会である。

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ダニエル・コーミエとロイ・ネルソンの試合契約書の写真が漏洩!て、手書き!小学生か?

なお両者は本当に10月19日のUFC166で対戦する

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米GQ誌が選定する「世界で最もパワフルな禿げ男100傑」の第83位にダナ・ホワイトが選ばれている。トップ3はブルース・ウィリス、ダライ・ラマ、マイケル・ジョーダン。

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MyNameというK-POPバンドのミュージックビデオで、秋山成勲とキム・ドンヒュンが殺し屋を演じている。秋山の次の試合はどうなっているのだろうか・・・

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