馬鹿になれ!ローリー・マクドナルド!


ローリー・マクドナルド def ジェイク・エレンバーガー(UFC on FOX 8)

マクドナルドがエレンバーガーを戦術的に無力化しているんだろうなあということは素人目にも見て取れた(マクドナルド対バーガーというのもややこしい話だが)。しかしながら、地上波生中継の舞台で、会場内のブーイングをものともせず、ゲームプランとやらにこだわったパフォーマンスをここまで平然とやり通してしまうのは、これはローリー、やはりおそるべき平成のデルフィンぶりであるというよりほかない。

ニックネームを「カナディアン・サイコ」から「Ares」(ゼウスとヘラの間に生まれたオリュンポス十二神の一柱の軍神。アフロディーテの愛人で、戦い、義憤、勇気の神。英辞郎による)などというキラキラネームに変えてきたセンスも誠に面倒くさい限りである。

問題は、エレンバーガー相手にこんなことでは、GSP戦ではどうなるか、もう見なくてもわかるというか、期待感が1つも膨らまないと言うことである。いったんニック・ディアズとかロビー・ローラーにケツを蹴られるような経験をして、客商売とは何であるのかを学んだ方がいいかもしれない(でも、ニックのこともあっさり無力化して勝ってしまいそうな気もするが)。まだ24歳、強さも、ヒール適性も、おおいに期待できるのだ。意固地な技術者として閉じこもるのではなく、うまくエースに成長して欲しいものだ。

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UFC on FOX 8大会後記者会見。MMA Junkie

記者 ローリー、あなたの試合について、技術的に素晴らしかったという人と、退屈だったという人がいます。

ローリー 自分はやるべき事をやっただけ。エレンバーガーはカウンターパンチャーなので、自分としては機会を探っていたが、彼が仕掛けてこなかった。あと数分あればフィニッシュできていたと思うよ。

記者 ジャブが有効なようでしたが、あれは作戦ですか。

ローリー いや、目の前の相手に反応していただけのこと。

記者 あなたは作戦を遂行しただけとのことですが、観客は大ブーイングでした。

ローリー ブーイングは別に気にしていない。目の前の仕事に集中するのみだ。僕だってKOしてやろうと思って辛抱強くやっていたんだ。アマチュアじゃないんだから、アホみたいに大慌てで戦ったりはしない。KOするには時間がかかる。今回は運悪く、時間切れになってしまったということだ。

記者 ダナ、ローリーのウエルター級戦線でのポジションと、ファンのブーイングについて。

ダナ ウエルター級はすべては「GSP vs. ジョニヘン」が済んでからだ。ローリーの試合についてはすでにツイッターで考えを述べた。感心はしていない。エレンバーガーは何もしていなかった。ローリーのことを、トップ10に値しない選手だとくさしていたが、そのローリーに負けたんだから自分こそトップ10に値しない。ローリーも、ハッキリと差をみせつけるようなパフォーマンスはしなかった。だからブーイングをもらったのだろう。この試合への事前の期待感は、メインイベントを食っていた。その期待には応えてくれなかった。

記者 ローリーはロビー・ローラーのような選手と戦うべきだという声もあります。

ダナ ローラーは昔からずっと、楽しい試合をやってくれる選手だったが、経験を積んでドンドン強くなっている。昔は何も頓着しない男だったが、いまではプロとしていろんなことに注意している。今回も試合の3日前にはほとんど減量を済ませていて、昔みたいな無茶な減量はしていない。肉体的にも精神的にも別人に生まれ変わっている。質問の答にはなっていないが(笑)、まあそんなところだ。

記者 ジェイク、ダナから厳しい言葉がありました。

エレンバーガー 自分にがっかりしている。こちらから仕掛けることがなかったのは事実だ。ローリーの戦い方は極めて戦略的だった。

記者 デミトリアスの次の対戦相手はフライ級にいますか。

ジョンソン まだ戦っていない選手も少しはいるけど、例えば僕がバンタム級のチャンピオンと戦うのも、みなさんに楽しんでもらえるんじゃないかと思う。

記者 ダナ、そのような試合に興味はありますか。

ダナ 彼が本気なら、マッチメーカーと話し合ってみるけどな。嫌いじゃないアイデアだ。




ダナ・ホワイト、「マクドナルド vs. エレンバーガー」について、会見後の囲み取材では言葉を荒げる!

ひどい試合だった。期待感は高かったし、重要な試合だったんだ。

・・・戦術的でいい試合だったとか、そういうことを言うな。ローリーはいい仕事をしたとは言えない。出世の階段を降りたとは言わないが、またヤツの試合をすごく見たいと思えるか?

危険な対戦相手だったことはわかる・・・でもローリーがそんなに才能があるなら、強い意志を押しつけろ。そして世界にむけて、GSPと戦いたいという気持ちを示せ。ファンがGSP戦をみたがるようにしないといけない。ものごとはそうやって進んでいくんだ。

ローリーは世界トップクラスの選手なんだが、今日はとてもそんな風には見えなかった。今回がいい勉強になったのならいいのだが。こういうパフォーマンスはやり過ぎるといけない。誰の得にもならない。



レスリングオブザーバのサイトが、「UFC on FOX8」の視聴率速報値が、18−49歳視聴者層で0.9%、204万人であったと報じている。速報値には西海岸の数字が加算されておらず、最終的にはもっと大きな数字になるとみられているが、それでも速報値段階比較で過去最低の視聴率となった。ラインアップ的にみて、今回の視聴率はもともと苦戦が予想されていた。

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ダナ・ホワイト、ティト・オーティスの(もしかするとベラトールでの)復帰の噂について

誰も気にしちゃいないよ。ティト・オーティスのスーパーファイトなんか見たいか?誰とやるんだよ。ヤツはここ3年、負けっ放しで1回しか勝っていないんだぞ。

ヤツは昔は「早めに現役を引退して俳優になる。衣料品ビジネスも好調だ。現役にしがみつくような選手にはならない」といっていたがな。今のティトはどうだ。カネがないのか。カネが欲しいんだろ。



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レスリングオブザーバによると、8月に開局する米Fox Sports Net 1チャンネル(新たなUFCの本拠チャンネル)の加入者世帯数は、全世帯数9900万のうち、4600万世帯にすぎないのだそうだ。これは、いまUFCを放送しているFuelチャンネルよりちょっと多い程度。FXがほぼ全世帯に普及していることを思えば、来月からアメリカではUFCがかえって見にくくなることになる。大手ケーブルテレビ会社や衛星放送会社に対して、強気の価格で配信交渉をしていることがその原因。最終的には9000万世帯で視聴可能になることをめざしているという。


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高橋テツヤ

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