「ジョーンズ vs. グスタフソン」に絶賛の嵐!

ジョン・ジョーンズ def. アレクサンダー・グスタフソン(UFC165)

グスタフソンが誰も予想し得なかった大健闘で見る者を酔わせた。米MMAメディアでの評価も極めて高く、ファイトオブザイヤーどころか、ファイトオブザセンチュリーだと評する向きもある。UFCはこの試合に先立つプロモーションでは、この知名度に劣るスウェーデン人挑戦者の身長とリーチの長さばかりを盛んにアピールしており、ほかに言うことはないのかとも思わせたが、ふたを開けてみれば、まさにそのポイントが世紀のアップセットを呼びかねない展開になっていたように思う。

極私的な感想としては、実を言うと、見る角度によって「ガッツあふれる名勝負」とにも、「決め手に欠く膠着戦」にも見えたような気はする。もっともそれは、それくらい、グスタフソンがジョーンズをしっかり無力化していたということなのだろうし、それ自体驚くべきパフォーマンスである。ジョーンズが思わず垣間見せていたひ弱な表情が印象的だった。

報道によると4Rのおわりから試合終了まで、観客はずっと総立ち状態だったのだそうだ。ジョーンズは試合早々に左足を負傷していたと伝えられている。また、オンタリオ州アスレティック・コミッションがセコンドを3名までしか認めなかったため、4番目に名前を書いていたグレッグ・ジャクソンはジョーンズのセコンドに付くことが出来なかったという事情もあったようだ。

ダナ・ホワイト、ポストファイトカンフェランスより。ソースはYahoo! SportsMMA Fighting

すごい試合だった。誰も予測していなかったことが起きたからこそ、こういうエキサイティングな試合が生まれるんだ。こういう試合を見ると気持ちが沸き立ち、我を忘れる・・・どうして自分が格闘技ファンになったのかを思い出させてくれるような試合だった。各ラウンドのおわりに、スタンディングオベーションが起きていた。驚くべき事だよ。こんな機会に立ち会えて嬉しいよ。

最終ラウンドはもはや純粋なハートのぶつかり合いだった。グスタフソンは4Rにヒジを効かされていたが、始めて戦う5Rを戦い抜いた。ジョーンズは傷口が大きく開き、ドクターは5Rの始めに、もう少しで試合を止めるところだったが、ジョーンズが止めないでくれと頼み込んでいた。そして5Rにあのような素晴らしいパフォーマンスを見せた。試合が済んだらジョーンズは文字通り、救急車に直行していた。

ジョーンズは今日は普通の人に見えた。もっとも、5Rにわたってこんな事をする二人はとびきりの普通の人だけどな。

この試合がどれくらい素晴らしかったか。それは、チャンピオンも挑戦者も、ここ(試合後の記者会見)にこれないことからもわかる。ジョーンズはもう病院に行った。グスタフソンも病院に向かっている。それほどすごい試合だったと言うことだ。こんな試合になるとは思わなかった。両者とも病院直行とは・・・

再戦を見たくないヤツなんているのか?再戦をするとは言っていないぞ。ただ、再戦も有意義だと思う。しかし、こんな試合の後は何よりまず、時間をおいて成り行きを見てみよう。ジョーンズはこの先2週間ほど、ファイトという言葉すら聞きたくないに違いない。ちょっと待ってみよう。グローバー戦になるかもしれない。再戦になるかもしれない。

5Rまで行くとも思わなかったし。グスタフソンがジョーンズのテイクダウンを止めるとも思わなかった。そこがグスタフソンの弱点だと思っていたほどだ。グスタフソンのコーチには、星は落としたけれど、何も失っていないぞと伝えておいたよ。



>今年に入って、アンデウソン・シウバ、ベンソン・ヘンダーソンの敗退、そして星こそ拾ったとは言えジョーンズの見たこともない苦戦と、盤石と思われた各階級トップファイターに波乱のムードが充満している。次はGSPの番である。GSPだけが無風状態でいられると考える正当な理由はとくにないように思われる。ジョニヘンも、アップセットを起こすに十分なスピードとパワーを持っている。願わくば、あえて受けているとされる厳しいドラッグテスト(もっとも、報道がピタリと止まってはいるが)で失格する・・・というような味噌を付けてもらいたくないところだ。

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10月19日UFC166でロイ・ネルソンと対戦するダニエル・コーミエが、試合当日までにネルソンのヒゲを剃るよう命じてくれ、あのヒゲはネルソンに不当に有利だとテキサス州アスレティックコミッションに陳情。実際にパンチのパワーが吸収されてしまうと言うことなのか、それともイライラさせる作戦か。レスリングオブザーバ。

ちなみに、UFC165でヌルマゴメドフに負けてしまったパット・ヒーリーは試合前に、オンタリオ・アスレティック・コミッションに命じられてヒゲを剃らなければならなかったのだそうだ。

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現在2年にわたって欠場中、ダナ・ホワイトから復帰期限を来年2月に定められたバンタム級チャンピオン、ドミニク・クルーズのインタビューがMMA Junkieに

Q 2年も実戦を離れていて、復帰したときに前と同じように戦えるものでしょうか。

A 前のように戦えないと思っているなら、復帰なんかしないよ!(怒)

Q すみません、聞き直します。欠場という経験が、良しにつけ悪しきにつけ、あなたにどんな影響を与えましたか。

A つまりこういうことか。長い間戦っていない人は、そういうふうに考えると得をするとでも?

Q ええと、この経験から何か学んだことはありますか。

A それならある。ただ、こういう答え方しかできない。つまり、こんなに高いレベルで戦っているときに、自分が世界最高の選手であるということを疑っているなら、おそらくやられてしまうということだ。なぜなら、対戦相手は自分自身にそんな疑いなど持っていないからだ。「今の自分は前の自分ほど強くないかもしれない」などと考えることは、すでに自分の力を疑っていることになる。実際、ボクはそんな風に思っていないし。かつてほど強くないとは思っていない。もしそうだとしても、そんなネガティブなことを考える必要がない。

だから、「昔のように強いあなたが戻ってくるでしょうか」とたずねられることは愉快ではない。まるで楽しめないし、無意味な質問だ。キミが手を骨折したとしよう。ライターの仕事に戻ったときに、前ほどうまく書けないということがあるか?

ネガティブな考えが頭に忍び込んでくるだけでもイヤだ。だからそういう質問をメディアからされる度に、イライラしている。なぜ理解できないのだろう。上から目線で言うわけではないが、ボクの身になってみれば、ネガティブなことなど考えている余裕がないと言うことがわかるだろう。前のままの強い自分で復帰するとしか言いようがないんだよ。



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中国のMMAイベント・REAL FCをBSフジが放送(格闘技徒然草)


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