「アルバレス vs. チャンドラー」前回を越える名勝負!

エディ・アルバレス def マイケル・チャンドラー

まるで「ウサギとカメ」のような熱戦だった。1R、チャンドラーが半端ないスピードの打撃でプレッシャーをかける。ところが2Rに入ると、打撃でリードされていたように見えたアルバレスが巻き返し、ジャブがヒットし始める。チャンドラーは流血。打撃戦を不利とみたか、チャンドラーはリフトアップからスラムでたたきつけるテイクダウンを繰り返す。固いチャンドラー、柔らかいアルバレス、倒してチャンドラー、打ってアルバレス。4Rにはチャンドラーがついにアルバレスを塩漬けにし、グラウンド&パウンドでアルバレスを削りまくる。このラウンドは10-8くらいにも見えた。ところが最終ラウンド、削られたはずのアルバレスがグラウンドでも劣勢を押し返し、渾身のバックチョーク!画面に大写しになった血だらけのチャンドラーは鬼神の表情!ここから逃れたチャンドラーもあっぱれ、試合終了のホーンまでずっと取っ組み合い!

Spike放送席も米MMA記者のタイムラインでも判定が割れていたし、僕はチャンドラーが逃げ切ったのではないかと見たが、結果スプリットの判定でエディ・アルバレスがライト級王者に返り咲いた。勝利者インタビューを受けるアルバレスの背後で苦々しく首を振るビヨン・レブニー!



アルバレスはこの試合で負ければベラトールをリリース、勝てばチャンドラーとのラバーマッチをこなしてからリリースになると報じられていた。ベラトールとしては勝ち逃げされてはたまったものではなく、黒星を付けてリリースしたいところ。他方のアルバレスはもちろん、白星を携えてチャンピオンとして晴れてUFC入りしたいところ。

笑顔に丸坊主で入場のアルバレス、13か月ぶりの試合で試合勘も案じられたが、打撃でグラウンドで、チャンドラーに最初は圧倒されながら、辛抱に辛抱を重ね、ウサギとカメのようにあとでしっかり盛り返しての逆転勝ちというのは、チャンドラーを上回るスタミナをちゃんと鍛えていたんだなと思わせた。アルバレスの動きは、1ミリのムダもない今風のUFCファイターに比べれば、いろいろやんちゃな隙があって、そこがどこかオールドスクールでもあり、魅力的に映る。チャンドラーは今回がキャリア初の黒星。前回の名勝負を上回る試合をやってのけた両者、スイングしているとしかいいようがない。この試合のあとには、「ランページ vs. ティト」なんか見なくても十分だ。


エマニュエル・ニュートン def キング・モー

両者前回の試合は、ニュートンがバックフィスト命中でモーをKOしている。今回はモーの復讐戦という位置づけ。ライトヘビー級王者が負傷欠場したわけでもないのに、この試合はライトヘビー級暫定王者決定戦である。試合は全体のモーの手数が少なすぎて、5Rにわたって寝落ち寸前の凡戦となった。前回の試合結果はいかにも世紀のアップセットが起きたかのように報じられていたが、今回の試合を見ると、ニュートンは回転系の打撃技がすごく得意みたいだし、バックフィストも回し蹴りもトリッキーに伸びてきて、びっくりした様子のモーの顔面を何度もかすめており、そのせいでモーが距離を詰められなかったように見えた。つまり、今回も、そしておそらく前回も、ニュートンの実力勝ちなのであろう。それにしてもモーのセコンドの、ロイ・ネルソンの存在感たるや!

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木曜日のネバダ州アスレティックコミッションのミーティングで、UFC12月28日大会でトラビス・ブラウンと対戦予定のジョシュ・バーネットに、無事に選手ライセンスが支給されることとなった。ただしバーネットは過去に薬物検査に失格した経緯があるため、2014年末まで、抜き打ち検査を含む、オリンピック並の薬物検査プログラムが課せられることとなる。薬物検査費用は総額で2万ドルにものぼる予定で、UFCが持つことになる。アリスター・オーフレイムもブロック・レスナー戦の前に同じような処分を受けていた。

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インヴィクタの次回12月7日大会がふたたび米国でPPV中継(ネットではなく、テレビで)されることが発表された。価格は14ドル95。

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UFC165(ジョーンズ vs. グスタフソン)のPPV販売件数およびUFC166(ベラスケス vs. ドスサントス)の販売件数はともに30万件〜32万5千件程度となった模様。

MMA Fightingの分析では、ジョーンズは通常40万件以上は売り上げるはずなのだが、(1)その前週にメイウエザーのPPVがあったこと、(2)試合前にはグスタフソンへの期待度が高くなかったこと、などの理由から、納得できる数字ではある。しかし、会場を満員としたヘビー級頂上決戦のPPVがこの数字というのはかなり期待外れであると評している。

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提訴状(勝村周一朗オフィシャルブログ)
主催者側がジャッジの判定理由を公表できないというのは、これはおかしな話であろう。なにか隠す理由でもあるのかと疑われても仕方ない。

Top 20 bloodiest fights in UFC history (Fox Sports)

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ピーター・アーツ引退のGlory日本大会、谷川氏がリツイートをしているものをみていると、「1つの時代が終わった・・・これは見届けねば」的な反応が多いような気がする。僕にはすでに終わったものがゾンビのごとくに甦った感じが強いのだけれど、まあ、格闘技のニュースにそれなりの反応が起きているというのは、久しぶりだなと思う。

Fox BSでせっせとGloryを見てきた印象では、アーツ個人は実はまだまだやれるんじゃないかと思うのだが、シュルトやボンヤスキーはすでにご隠居感覚がかなり濃くて、あんまりしんどい試合をさせたら、悲しい光景が広がりそうに思う。

フジテレビで放送されるとするなら、藤原紀香ちゃんは戻ってくるだろうか。あるいは、あのポジションにだれか別の女性タレントさんが座るのだろうか。ポスト紀香に壇蜜はどうか。ちょっとテンションが低いか。やんちゃな西山茉希、おちついた東原亜希を置き換えるとしたら、誰になるであろうか。


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