チェール・ソネン語録 / アスクレン社説

「UFC167:サンピエール vs. ヘンドリックス」のコ・メインイベントでラシャド・エバンスと対戦するチェール・ソネン。最近ではUFCの情報番組のホストや、ライブ中継のスタジオ担当など、スポーツキャスターとしてFox Sportsチャンネルの顔となっており、しかもヴァンダレイ・シウバとの越年抗争もすでに始まっている大忙しのソネンだが、ラシャド・エバンス戦はけしてラクに通り過ぎることができる壁ではない。そんなソネンの最近のインタビュー記事から、ソネン語録をとりまとめてみた。より詳しくは、MMA Unleashedに長々と書いたので、ぜひ楽しんでいただければと思う。

●ラシャド・エバンス戦について

ラシャドが厄介なのは、私の強みと、彼の強みが重なっていることだ。ある意味、鏡の中の自分と戦うようなところがある。ジェイク・シールズとダミアン・マイアもこんな風に感じていたんじゃないか。自分とよく似た相手と戦う場合には、「プランB」が必要になってくる。

プランBというのは普通、必要に迫られないと明らかにしないものだ。戦い方がワンパターンだと批判される選手の中には、プランBを披露する必要がないから、ワンパターンにとどまっているに過ぎない選手もいる。そういう選手はストライカーに多い。

たとえばチャック・リデルはずいぶん長い間、ワンパターンな選手だった。実際には彼は大学でレスリングをやっていたし、キックボクシングもやっていた。レスリングで奨学金ももらっている。でも試合では使わなかった。必要がなかったからだ。

今回は私にとっては、自分の引き出しをあけて、何か新しいものを出す必要がある試合になりそうだ。(MMA Mania)

●「GSP vs. ヘンドリックス」戦について

GSPが勝つとは思うが、これまでにないくらいに苦戦するだろうと思う。ヘンドリックスはただのトップコンテンダーではなく、その他大勢に大きな差を付けてダントツのナンバーワン・コンテンダーなんだ。

格闘技とは要するに、ベストの2人をケージに放り込むことなんだが、いろんな状況でそうはならないこともある。しかしこの試合はまさに、ベストの2人の決着戦だ。ジョニヘンはほかの選手を圧倒してきた。この階級のほかの選手はみんな、一歩身を引いて、ジョニヘンに道を譲っている格好だ。こんなことは滅多に起きない。この競争の厳しい業界で、ライバル選手を認めるなんていうことはありえないことなんだ。たいていは、「自分こそがタイトルに挑戦すべきだ!」と主張する。でも今回に限っては、ウエルター級の選手たち全員が口を閉ざして、ジョニヘンを指さしている。この試合は、掛け値無しに最強のウエルター級戦士2人の激突ということになる。(MMA Mania)

●「クリス・ワイドマン vs. アンデウソン・シウバ」戦について

シウバはすごい選手だ。軽んじるつもりは全然ない。でも、理解しないといけないことは、格闘スポーツの歴史上、ボクシングでも、レスリングでも、MMAでも、再戦が年上の選手にとって有利に働いたことは、ただの一度もないんだ。

しかも前回の試合のクリス・ワイドマンは、十分に力を発揮したとは言えなかった。みんなの目に付いたのはアンデウソンのノーガード殺法なのだろうが、私にはあの試合は、クリス・ワイドマンの最悪の作品に見えた。それでもクリスが圧倒したんだ。(MMA Mania)

●自身のMMAデビュー戦について(2002年、Hitman Fightingでのジェイソン・メイヘム・ミラー戦)

コミッションも、ルールも、今では当たり前になっていることが、まだ何もなかった。私はメイヘムにダブルレッグを決め、マットに押し倒した。メイヘムがマットに倒れたとたん、マットの床が破れ、われわれはキャンバスの下に沈んだ。

われわれの試合は全12試合中8試合目だった。だからこのあとまだ何試合もあったんだ。プロモーターがしばらくケージを修復していたが、やがて選手控室にやってきてわめいた。『修理できない。だから、穴の空いた場所は避けて戦え』。しかし、キャンバスの上にはシートがきれいにかぶせてあったので、どこを避ければいいのか見えなかった。

穴が見えないものだから、一歩動くたびに、穴に落ちて姿を消すことになるのではないかと重いながら戦った。当時はそんな風だったんだ。それがおかしなことだとすら思わなかった。(Yahoo! Sports)

●自身初黒星について(2003年1月、Xtreme Fighting Allianceでのトレバー・プラングレー戦、7分34秒アームバーで敗戦)

実は試合時間は7分のはずだった。でもプロモーターが試合に興奮してしまって、とりあえず時間が過ぎても続行させた。このときも、とくに抗議もしなかったし、問題にもならなかった。なんでもプロモーター次第だったんだ。

MMAは本当に大きくなった。私はファイターだから、ひいきめがあるかもしれないが、ほかのスポーツに比べても大きくなったと思う。

私の住んでいるオレゴン州ウエストリンに、世界最高のサッカーチームを招聘しても、チケットは全然売れないと思う。でももしUFCがビッグファイトを開催して、GSPやアンデウソンを出場させれば、世界のどの町に行っても会場は満杯になるだろう。

どういう統計をみれば巨大スポーツと認められるのかはわからない。私にわかるのは、UFCはグローバルイベントであり、UFCはアブダビでも中国でも満員御礼にできるということだ。こんなスポーツはほかにはない。フットボールにも、野球にも、こんなことはできない。(Yahoo! Sports)

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戦績12戦全勝、現ベラトールウエルター級チャンピオンのベン・アスクレンがベラトールをリリースされた。アスクレンは7月31日のアンドレイ・コレスコフ戦をもってベラトールとの契約が終了、その後ベラトールでは、アスクレンに対するUFCのオファーを見てからカウンターオファーをしようと待っていたのだが、UFCからのオファーがなかった。ビヨン・レブニーは最近、もしアスクレンがいきなりタイトルマッチに望めるのであれば、無条件でUFCに移籍させるとまで述べていたが、結局何ら話が進まないまま、リリースすることとなった。

しかしながらこれを受けて、ダナ・ホワイトは記者会見で、ベン・アスクレンとの契約に興味がないと述べた。ホワイトは、アスクレンはやっとのことでジェイ・ヒエロンに勝てる程度の選手、そのヒエロンはUFCではまるで通用しない選手だったと述べた。この件についてのレスリングオブザーバの社説は以下の通り。

今回の件は、退屈なファイティングスタイルを持っているという理由で、UFCが有力選手との契約を見送った最初の事例となった。フィッチや岡見の解雇はあったが、この場合はともに、黒星の後であったこと、確かにタイトル戦線からは外れていたことなどの理由があった。UFCではかつて、アントニオ・マッキーとも契約をした。これといった相手に勝ったことがなく、高齢で、アスクレンより退屈なマッキーでさえ、最終的にはUFCに出場することができたのである。アスクレンはレスリングファンにとってはけして退屈な選手ではないのだが、たしかにそんな風に楽しめる人は少数派だ。しかしアスクレンのパーソナリティ面は、おそらくUFCでも上位5%に入る逸材だ。UFCはスポーツなのかエンタメなのかと尋ねられれば、答えは「両方」と言うことになるが、ここ最近はエンタメに大きく振っていると見ざるを得ない。別にそれが悪いわけでもないが、悪いと感じる人もいるだろう。現実問題としては、ほとんどのファンはUFCをエンタメとして楽しんでおり、スポーツ面にこだわっている人は多くないのだが、UFC自身もこれはスポーツであるとして売り出していることは確かなのであり、だとすれば、勝ち続けている代表的な選手を雇わないスポーツとはいったい何だろうと思ってしまう。



個人的にもアスクレンの人を舐めたような強さは、鼻持ちならないキャラとセットで味わうと大変香ばしいと思っていたので、こんなところで足踏みさせておくのは残念な人材だと思う。ただし試合は確かに退屈ではある。空位となったベラトールのウエルター級王座は、11月22日大会の「ロン・ケスラー vs. リック・ホーン」の勝者が、次期コンテンダーだったダグラス・リマと戦って決定されることになる。(ソース1ソース2

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島倉千代子さん 安らかに(角田信朗オフィシャルブログ ウエルエイジング日記)

プロレスが大好きだと言うことで、未だ観たことのないK-1にとても興味を持ってくださったので、横浜アリーナの大会にご招待させていただいたら、とっても美味しいカツサンドを50人前も差し入れしてお越しくださいました。

ラスベガスで武蔵と戦った僕の引退試合もテレビでご覧になって、涙を流して感動したのよとお言葉をくださいました。



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美人ボクサー高野人母美、移籍会見(デイリースポーツ)

別に人妻でも母でもない。この字で「たかのともみ」さんと読ませるそうだ。26歳、モデル兼業の女子ボクサーだ。身長177センチだとか。うっとりするような逸材だ。ボクシング界にライバル選手はいるのだろうか。一目見ただけで、MMAでホーリー・ホルムあたりと戦って欲しいと思うのだが・・・

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Top 20 Submissions in UFC History


Top 20 Knockouts in UFC History


UFC20周年のサービス企画なのか、下記の過去の名勝負動画が無料で公開されている。

フォレスト・グリフィン vs. ステファン・ボナー(TUF1 Finale)

クリス・ワイドマン vs. アンデウソン・シウバ(UFC162)

アンデウソン・シウバ vs. チェール・ソネン(UFC117)


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プロフィール

高橋テツヤ

格闘技とプロレス、海外とニッポン、スポーツとエンターテインメント、勝者と敗者の際を究めて極めたい、プロレス・格闘技を愛するライター・翻訳者。

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