UFC167 GSP戦レビュー【やっと書けた】


ご無沙汰でUFC167の感想も書けていなかった。「GSP vs. ジョニヘン」は、僕も48-47でジョニヘンが取ったかに見えたけれども、GSPもちゃんと紙一重の強さを見せてくれたように思う。2Rのジョニヘンの猛攻は見ていて怖かった。「人殺しじゃないんだ!」と試合を止めに入りたかったくらいだ。ジョニヘンは鼻歌でも歌うかのように、GSPをなぶり殺しにしているように見えた。マネージャによるとジョニヘンは実際、5R冒頭で鼻歌を歌いながら戦っていたらしい(普段から鼻歌の多い人らしい)。他方でGSPは、ラウンド間のインターバルで、セコンドに「いま何ラウンドだったかな」と何度も繰り返し聞いていたと言うから恐ろしい。

試合後にはダナ・ホワイトがこの判定を「こわいわ、ほんまにこわいわ。この州こわいわ、潰されるわ」などと、引き気味にこき下ろしていたが、史上最悪の判定というわけでもないような気はした(最近判定がらみで、ダナ・ホワイトとネバダ州コミッションとの間で、細かいことが積み上がっているとの報道もあった)。

GSPの引退宣言をきいて、プロレス的裏読みをすぐにしてしまう僕は最初は、これでGSPはウエルター級で無敵になったから、無敗のままベルトを返上し、しばらく間を開けて階級を変えて、ニューGSPとして再チャレンジするのかなと想像した。この日ローリー・マクドナルドがもし勝っていたら、空位になった王座の決定戦に出る資格は十分だったはずで、うまく後進に王位禅譲ができたはずだったのかな、とまで想像した。でもその後のゴシップ記事などを見ていると(どうやら隠し子は本物っぽいけど)、何をやりたいのか、どうもピンと来なくなった。どうせならエイリアンとの秘密の約束があるとか言って欲しかった。

今回はプランBを炸裂させるぞと言っていたチェール・ソネンは、まずはいつも通りプランAでいってみたところをラシャドに押さえ込まれ、そのまま完敗してしまった。何もできなかった。負けてもいいから、なにかあとでネタになるような試合をしてほしかった。それでもソネンは、今週のUFC Tonightではすっかりニュースキャスターの顔に戻って、ロビー・ローラーに勝因を聞いたりしていたからたいしたものだ。

そのロビー・ローラーがローリー・マクドナルドに勝ったのは、なんだかまるでマッハ桜井が青木に勝ったときのようなカタルシスがあった。ストライキング、グラップリング、レスリング、柔術など、要素分解をすればどこをとってもマクドナルドの方が現代的で一枚上のように思えるが、トータルするとロビーが勝つというのは、やっぱり意地とか根性とか、そういう非合理的なものの存在を感じざるを得なかった。判定勝ちを宣告されたときにロビーの表情は、あまりにも満足げで、アルコールの匂いすら漂ってきた。

あと、今週はBSフジで放送された「RealFightMMA」という、ややリダンダントな名前の中国のMMA大会も見た(RealFCという名称ではないようだ)。実況席、河内アナのとなりでは、この団体の主宰者だという山田重孝さんという日本人の方が解説を務めていた。中国でこんなベンチャービジネスをやっている日本人がいたとは知らなかった。ヒクソン・グレイシーや藤原敏男、サイモンケリー猪木らが、花束贈呈をしていた。IGFとも何らかの関係があるのだろうか。山田氏は今後、日中韓で大会を開催していきたいと力強く述べていた。

試合の方は、えぐい一本勝ちが結構多く見られた。豪快と言えば豪快であるが、やや実力差のあるマッチメークになってしまっているような気もした。スピード感のある試合が多くて楽しめたが、放送時間の関係か、どうも短く編集して放送していたような気もするので、テンポが良かったのはそのせいかもしれない。

レフリーは、和田さんとか梅木さんとか、ほとんど日本人が務めていた。だからまあ、えぐい試合でもある程度安心である。思えばアジアンMMAの展開の中で、日本人のレフリー陣の貢献って、結構大きいような気がする。それにしても、レニー・ハートは出過ぎである。ビッグイベントにはレニーさんがつきものだと考えられているようだが、どうもPRIDEの色が付きすぎていて、演出というのはもっと差別化をする方向に向かう方がいいのではないかと思ったりもする。

以下、新旧ニュースを取り混ぜて。

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「GSP vs. ヘンドリックス」を担当したジャッジは、Sal D'Amato、Tony Weeks、 Glenn Trowbridgeの3名。うちD’AmatoとWeeksがGSPにつけた。D’Amatoはこれまで55試合の判定を行い、うち52回、勝者を支持した。Weeksもネバダ州で第4位の判定試合数を持つジャッジで、今年は13回の判定を行い、12回、勝者を支持した。どちらもこれまでのところ、それほどおかしな判断をしてきた人ではない。(オブザーバー

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レスリングオブザーバによると、20周年大会となったUFC167のバックステージやパーティには、ホイス・グレイシー、アート・ジマーソン、マーク・コールマン、ダン・スバーンらのほか、初期UFCを運営していたキャンベル・マクラレン、デビッド・アイザックスらも参加していたという。ボブ・メイロウィッツは招待されたが都合が付かず欠席。ケン・シャムロック、ティト・オーティス、ランディ・クートゥア、フランク・シャムロック、モーリス・スミスらは招待されなかった。

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こちらの動画でUFC167大会後のダナ・ホワイトの囲み取材の様子を楽しんでいたら(これといったニュースは出てこないが、まったりしていて楽しいのだ)、大会後のパーティに秋山成勲が顔を出してびっくりしたという話題が出ていた。また、現在撮影中のBJペンとフランキー・エドガーのTUFで、ペンのアシスタントコーチとして出演しているマーク・コールマンがキャラ爆発の大活躍を見せているらしい。ホワイトは、引退したレジェンドを起用するのもおもしろいな、ダン・スバーンにも頼んでみようかな、などと語っている。

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ダナ・ホワイトがMMA Fightingの取材に応じ、週明けにロレンゾ・フェルティータがベン・アスクレンと会うことを明らかにした。ホワイトは「確かに会うことは会う。契約するつもりはない。WSOFにいけばいい。ベラトールでは得られなかったいい試合ができるだろう。そこで自分を試すといい」と語っている。

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12月7日のUFCオーストラリア大会でAleksandra Albuが負傷欠場によりtbaとなっていたジュリー・ケッジーの対戦相手がBethe Correiaに決まったとFighters.comが伝えている。このtba枠には一時、中井りんの出場も噂されていた。

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TUF CHINA CAST ANNOUNCED (UFC公式)


香港のLegendFCが活動を停止した模様だと報じられている


NBAが巻き起こすビッグデータ革命(Newsweek)
MMAでも少しづつ見られ始めつつある方向性。


韓ロ首脳会談でプーチン大統領が遅刻「外交的欠礼だ」=韓国
サンボの道着を着た小学生2人と会うために車から降り、彼らと握手して励ましたため遅刻した・・・

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テレビ情報誌でみると、Glory 13東京大会当日(12月21日)のフジテレビの放送予定は、19時から21時までフィギュアスケート、21時から23時までは「土曜プレミアム(内容は未定です)」とある。なお同じ時間帯のBSフジは、別の番組がみっちりとラインアップされている。FOX BS 238では18時から21時まで、この大会の中継予定が入っている。

また、12月31日(火)の19時から21時に、BS朝日で「プロレス(仮題・内容は未定です)」という枠がある。IGF中継があるかなと探していて見つけたのだけれど、これはテレ朝系だから新日本のコンテンツだろうか?


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