UFC168レビュー

ロンダ・ラウジー def. ミーシャ・テイト

ロンダの入場最高!眠気が吹き飛ぶ!気分が上がる!歩くの早い!入場曲ベスト!そして、あんな人が迫ってきたら、ホントにちょっと怖い!

試合開始、火花散る両者。ああ、ドキドキする。心臓に良くない。どちらの選手も好きだけど、じっとみているとロンダを応援している自分に気がつく。スタンドで距離を取っての殴り合いでは、ミーシャの打撃の方がシャープにヒットしているように見える。でもロンダはすぐに距離を詰める。ミーシャもそれにつきあってしまう。いったん距離を詰めればロンダの独壇場。ロンダの腰投げはそれだけでスリーカウント入りそうな説得力。三角とかパウンドアウトでもよければ1Rでフィニッシュできたように思ったが、ロンダはとにかくアームバーを狙ってる。そしてミーシャはとにかくアームバーだけは防いでいる。専守防衛ではあるけれど、はじめてロンダを3Rまでひっぱったミーシャの底意地がジワジワと胸に染みる。

試合後は握手を拒否したロンダに大ブーイング。タップしたとたんに握手を求めるミーシャのお約束臭さもどうかと思ったことはさておき、TUFを通じて作り上げてきたロンダのヒールキャラがここにきていよいよ完成度を高めた。ロンダが礼儀知らずなのではないですよ。ヒール王者が憎まれつつ防衛し続けることこそが、ファイトビジネス繁盛の秘訣なのである。ロンダが悪いおかげで、負けたミーシャが善玉として光る。これからロンダと戦う選手は、みんな善玉として光る。これでロンダが善玉だったら、ロンダが唯一のスター選手になってしまい、ロンダが去れば女子格は廃れる。でもロンダはちょっと辛くはないのかな。ブーイングにちょっと微妙な表情だったように見えたけど。ロンダの次戦は2月のUFC170で、サラ・マクマン戦。コーミエの試合をセミに押し下げてメインイベントを飾る。


クリス・ワイドマン def アンデウソン・シウバ

青コーナーにたたずむアンデウソン、心なしか小さく見える。むかしI編集長は、「猪木の調子が悪いとき、太ももに影ができる」と愛の強すぎる分析をしていたが、今日のアンデウソンは身体も、いつものような張りがなく、それこそあちこちに影が見えるようだった。はるばるブラジルから来た4000人の応援団からは、シウバに大きな声援が飛ぶ。

ブルース・バッファーが「レフリー、ハーブ・ディーン」をコールすると場内大歓声。よーし、役者はそろった的な、「レフリー・ヤマモトコテツ」みたいなものか。

WOWOW放送、「ワイドマンは巨大なトム・クルーズ」「自信に満ちあふれている」と紹介。MMA Unleashedにワイドマンの記事を書くために、ワイドマンのいくつかのインタビュー映像を見たのだけれど、僕はこの人、自信があるというより、いい意味で鈍感力がすごいのではないかと思えた。相手がアンデウソンだろうが何だろうが、緊張するとか萎縮するということがまるで無縁な感じだ。コメントのほうはこの人、正直、至極紋切り型であまりおもしろくはない。

試合は終始、ワイドマンが押しまくった。とにかく攻め続ける。守りにはいったアンデウソンにだんだんと哀愁の色が漂い始める。そして、まるで自滅するかのような衝撃のフィニッシュシーン・・・試合後記者会見でワイドマンは、前回ローキックを効かされたから、ローキックのカットは練習してきた、相手のすねをヒザで迎え撃ってぶちこわしてしまおう、という作戦で対策をしてきたのだと語った。つまりこの結果は、アクシデントではなかったというのである。

アンデウソン時代の終焉が、おもいのほか急なスピードでやってきてしまったことが、あまりにもわかりやすく目の前に突きつけられた。チェール・ソネンは、「格闘技の歴史上、リマッチの場合、若い選手が有利、たいていの場合、前回よりもいっそう残酷な差を付けて若い選手が勝つものだ」と語っていた。天才アンデウソンもまた、この法則から免れることはできなかった。ワイドマン次戦はヴィトー・ベウフォート。いつ組まれるのかは現時点では未発表である。

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UFC Fight Passが正式発表。内容的には既報の通り。記者会見の質疑より。

Q FightPassはまず英語が使われている国でサービスインするとのことですが、では英語を使わない国のファンはどうなるのですか。当面試合を見ることが出来ないのですか。

A UFCの試合はすでに世界中のテレビ局に配給されています。FightPassはこれに並ぶサービスという位置づけになります。例えば韓国ではテレビ放送を行っていますが、将来的にはFightPassも並行して提供していくことになります。

Q たとえば1月4日のシンガポール大会を、フランスのファンはどのように見ればいいのですか。

A 地元のテレビとの並行放送になるか、あるいは権利関係によってはどちらか一方だけで放送することになるのです。FightPassをフランスで提供するときには、フランス語対応を行うことになりますね。お答えになっていますか。

Q UFC.tvではPPVを買うことができました。FightPassではPPVを買うことはできますか。

できます。PPVはUFC.tvに残り、FightPassでも買うことができます。ただし月額料金に加えて、PPVを購入しなければなりません。



>UFC Fight Pass発表の会見では、こんな風に海外ファン視点からのグッドクエスチョンも出ていたが、マーシャル・ゼルズニック氏の回答はごく一般論にとどまった。ロンドン大会が開催される3月までに、ヨーロッパでのサービスインはどうにかする、とは確約していたが、その前にマカオ大会もあるはずで、シンガポール大会に続き、日本のファンはニコニコに頼るしか無いのかもしれない。

それにしても、UFC、ストライクフォース、PRIDEはもちろん、アフリクションやエリートXCまでそろっていると言うから、過去試合ライブラリはかなり充実しているのだろう。

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Fox Sports 1の情報番組「UFC Tonight」が選ぶ、2013年UFC50大事件

AXS-TVの情報番組「Inside MMA」が選ぶ2013年「Bazzie Awards」。パンクラス250で増田徹平を下した江泉卓哉が年間ベストサブミッション賞に選ばれている。

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ポーランドのMMAプロモーションKSWが、ポーランド国内で人気沸騰中のようだ。レスリングオブザーバによると、「マメド・ハリドフ vs. 桜井隆多」のミドル級タイトルマッチ(1R 三角締めでハリドフ防衛)をメインにした12月7日大会は、人口3850万人のポーランドで、視聴者数400万人を記録したのだという。とくに16歳から49歳の人の27%が視聴した。



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高橋テツヤ

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