日沖勝利!明るい未来は見えたのか【UFCマカオ大会レビュー】

いささかおおざっぱな殴り合いが多くて、なんだか粗っぽいなあと感じていたUFCマカオ大会は、ネット上の戦評を眺めている限り、思いの外なかなかに評判がよいようだ。そうなのか。好みの問題ではあるのだが、今回のスタンガンといい、前回1月4日のシンガポール大会のイム・ヒョンギュといい、メインのコリアンファイターの試合ぶりが、どうもボーナス狙いの甘口な味付けの試合に見えてしまうのが胃にもたれる。客の歓声は、ちょっと膠着するとブーイングという古くさいパターンで、それに結構単純に反応してしまう選手が見かけられたのもナイーブでよろしくない。

ファイトオブザナイトを獲得した「ナム・ウィチョル vs 徳留一樹」は手に汗握る熱戦だった。ナムの絶倫ブルドーザーぶりはなかなか魅力的、それを受け止めた上でほとんどひっくり返しかけていた徳留も、そんな何やらの1つ覚えではUFCでは簡単にいきませんよとナムにレッスンを授けているような戦いぶりだった。グレイ・メイナードに吹っ飛ばされ続けても生き残ったフランキー・エドガーを思い起こした。1Rも2Rも、よくレフリーがとめなかったよなあという面もあったと思う。ダメージも深そうだった。

日沖選手も勝ててよかった。米MMAメディアを見ていても、日沖については「この人だけはガチ、チャンピオン素材」と一目置いたような扱いをしていることがよく見られる。僕もそう思う。解説のケンフロもずっと誉めていたし。だからこんなところで星を落として道が閉ざされることがあってはいけないとは思うのだが、しかしそんな素晴らしい素材の日沖が、ではなぜUFCでは負けが先行するのか、今回はどうして勝ったのか、ここ何試合かで試合ぶりがどう変わってきているのか、その辺が実を言うと素人目にはまったくわからない。日沖自身はずっと同じ事をしていて、相手のレベルによって結果が違ってきているだけのようにも見える。この辺はちょっと技術系のメディアでも読んで勉強してみないとわからないところだが、ニュー日沖、グレート日沖が登場、これから一気にチャンピオン街道を走り始める、という感じでもなかったことは確かだ。こちらの期待感の持ち方がおかしいのだろうとは思うが。


●日本からの視聴はジオブロックがかけられている「ナム・ウィチョル vs 徳留一樹」のYouTubeハイライト映像は、試合後24時間で120万アクセスを記録したそうだ。最近のUFC on Fox Sportsの視聴者数よりよほど多い(オブザーバー)。

●メインイベントで壮絶に散ったジョン・ハザウエイ(26)は、2009年にUFCに参戦していきなり4連勝をかざり嘱望されたが、それ以降は2011年に1試合、2012年に2試合と試合数が激減、2013年はついに試合出場機会がなかった。今回の試合は1年半ぶりである。試合数が減った理由は、2010年頃にクローン病を発症したためであった。一般的な症状は、慢性的な下痢、直腸出血、腹部痙攣、発熱、体重減少、食欲低下などで、治療法はなく、食生活改善などでつきあっていくしかない病気なのだそうだ。(Yahoo! Sports

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ベラトールの新シーズンがスタート、シリーズ初戦で行われた4名参加のライトヘビー級トーナメントで、キング・モーとランページ・ジャクソンが勝ち上がった。決勝戦に臨むことになった両者のリング上でいがみ合い動画が下記リンク先にある。背広組のあわれな表情のセールを含め、安心してみていられる古典的なテイストの名作。レスリングオブザーバーは、何故これと同じ事を、本来であればいまごろは両者がもっと活躍しているべきTNAプロレスのリングでできないかと皮肉っている。

Rampage Calls Out King Mo, Scuffle Ensues (ESPN)

視聴者数は88万人、ピークはランページの試合で110万人だった(レスリング・オブザーバ)。これはなかなかの数字である。以下のFox Sportsで放送されたUFC Fight Nightの視聴者数トップ3と比較されたい。

UFN26(ソネン vs. ショーグン) 178万人
UFN36(マチダ vs. ムサシ) 140万人
UFN27(コンジット vs. カンプマン) 82.4万人

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UFCオクタゴンガールのアリアニー・セレステがロンダ・ラウジーに敵意むき出し!MMA Fighting

あの人のやり方には感心しない。女性にとって優れたロールモデルだとも思わない。女性はもっとお互いに譲り合いながら、励まし合いながらやっていくべきだと思う。

ロンダは私のことを話していたらしいけれど、私はロンダのことを知りもしない。2度ほど見かけたことがあるだけ。マキシム誌で何か言っていたと聞いたけれど、私は知らない。

ロンダは女子MMAを開拓したけれど、私はUFCオクタゴンガールというキャリアを切り開いた。彼女はそのことについてはちゃんと理解すべき。



ロンダはかつて、「リングガールに映画の話が来ないのには理由があってだな」などと発言していたそうだ。チェール・ソネンもかつて、セレステのことを「IQカードガール」と呼び、次のように語っていたそうだ。「タイトル戦でセレステはちゃんと5まで数えていた。そのことをみんなが誇りに思ったよ」「ビキニを着るのはそんなに難しくない。丸型に沿って歩くこともまあわかる。しかし、ビキニを着ながら丸型に沿って歩くとは・・・何という才能だ」。アリアニー、愛されキャラなのか、痛い子なのか・・・


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高橋テツヤ

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