親分の敵討ち! マイティマウスの首をとれ【堀口快勝】

UFC Fight Night 40: Brown vs. Silva (May 10, 2014)、Fox Sports Entertainmentで視聴した。

堀口恭司 def ダレル・モンタギュー
まるで剣術の達人のように、両者が遠い間合いから一気に接近し、交差した瞬間に刀がきらりと光り、両者が離れた後、どちらがばったりと倒れるのかわからない・・・そんな緊迫感がずっと継続した試合だった。打撃の統計が表示されなかったこともあって、1Rあたりはジャッジがどう見ているのか心配だったけれど、2Rには堀口があきらかにモンタギューを右へ左へと翻弄、なんだかアメリカそのものをいたぶってくれているかのようなカタルシスも感じさせてくれた。

堀口のこの戦い方が、これまでのUFCに見られなかった、オリジナルなスタイルを見せてくれているように思えることが誇らしい。その自分のスタイルをすっかり相手に押しつけているところも好ましい。本人はさして緊張しているようにも見えず、鼻歌でも歌うかのように軽やかに戦っているところも頼もしい。

不覚にも堀口がフライ級に転向していたことに、この試合を見るまで気がついていなかったのだが、ランカーを下したことで、選手層の薄いこの階級で、堀口は一気にトップコンテンダーに名を連ねてくることだろうと思う。トップのマイティマウスの首を取れば、KID親分のリベンジも果たせることになる。この先、楽しみしかない。


マット・ブラウン def エリック・シウバ
アスリートとしての圧倒的な能力とか、手も足も出そうにない進化した戦術とか、命知らずの殴り合いの男臭さとか、MMAの名勝負にもさまざまなタイプがあると思うのだが、この試合はそれら既存のタイプからは一線を画した、いまのUFCではこれまでにあまり見たことがない「殺伐としたケンカマッチ」に見えた。絵面的・後味的には、発狂した猪木が相手を必要以上に血祭りに上げてみせる、あとに疑問ばかりが残るような試合に近いものがあった。フィニッシュとなったエルボー連打では、ブラウンの口からヨダレが垂れているような錯覚すら覚えた。

それにしても1Rのカムバックは史上最大の活劇だった。そのあとのブラウンの足払いの連発とか、ツカツカと相手に近づいてエルボースマッシュをヒットさせまくるところとか、リアルファイトでもこんなことってありうるのだろうかという、現に見ている景色が信じられないような攻防だった。

動けなくなったエリック・シウバはケージから病院まで、ストレッチャーで直行したそうで、容態が案じられたが、検査の結果、問題はなかったそうだ。それでもこの試合を報じた一部の一般紙のなかには、「MMAファイターがケージファイトで担架で退場」とセンセーショナルに報じるものもあったという。たしかに今回ばかりは、良識派やらPTAが問題視しそうな試合であったことは確かだ。ただ、PTAが問題視しそうなテレビほど、確実に僕らは大好きだというのもまた真実なのである。


米MMA記者のTweetより。

●ブラウンは鬼だ。間違いない。まるで超常現象的なところがある。シウバをあちこちに投げ散らかしている。

●マット・フリーク・ブラウンは、焦土の中から不死鳥のように舞い上がった!

●攻勢に回ったブラウンが、またボディに蹴りを食らった。効いたように見えたが、そんなことはどうでもいいようだ。

●解説のケニー・フロリアンが、ブラウンは本当に人間なのか検査すべきだ、といっている!

●試合が終わった。シウバは芝刈り機にひかれたみたいになっている。

●ブラウンは首刈りポーズをとり、両肩から泥を払うような仕草をしている。何という男だ!

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フロリダ州のアスレティック・コミッションは、MMAプロモーターに対して興行収入などの細かい数字を開示することを義務づけている。このため4月19日に行われた「UFC on FOX」フロリダ大会(ヴェウドゥム vs.ブラウン)に関するデータがいろいろと明らかになってきている。

●当日会場でのグッズ販売の総額は52万2千ドルであった。観客一人当たり、32ドル65を出費していたことがわかる。この手のデータは今回初めて明らかになった。

●この大会にFOXが支払った放映権料は、227万2千ドルであることが明らかになった。レスリングオブザーバーは、この金額はPPVでいえば8万7千件と同等の利益額であると分析しており、UFCにとってはまだまだ、放映権料が収益の柱にはなっていないことがうかがわれる。

●ズッファではフロリダ州に対して、データ開示を義務づける法律の改正を訴えてロビー活動を行っているのだという。

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米AXSチャンネルの情報番組「Inside MMA」にトラビス・フルトンが出演。フルトンは309試合に出場し戦績250勝49敗10分け、最多試合出場記録保持者だ。勝利の内訳は151の一本勝ち、92のKO勝ち、判定勝ちは7回しかない。プロボクサーとしても活躍しており、戦績は19勝32敗だが、19勝はすべてKO勝ちなのだという。ただ、2013年にはMMA2試合しか出場しておらず、しかも去年の8月から試合をしていないのだそうだ。オブザーバー。

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母の日に寄せて、ロンダ・ラウジーが母親の写真をアップ。柔道家の母親が1984年、オーストリアでの柔道世界選手権で優勝したときの一場面。ほとんどロンダ本人に見える。相当なワルだったに違いない。

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ダニエル・ブライアンのことが大好きな小児ガンの子どもを励ますWWEスーパースターズ。これはほんまにあかんやつや(涙)・・・




探偵!ナイトスクープ「97歳のおばあちゃん 初めてのプロレス観戦!」これもちょっとあかんやつや・・・

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