UFCにスター不足問題は存在しないと言い張るダナ・ホワイト

最近の米MMAメディアを眺めていると、UFCやダナ・ホワイトに悪い意味で目を付けられたり、敵視されることを避けるがあまり、報道に自主規制がかかったり、ある種の報道がほとんど為されなくなってきたという面が急速に強まってきているように思われてならない。

たとえば最近MMA UnleashedにまとめたUFCとWSOFとの関係は、どういうわけかタブー視されているテーマのように思えるし、GSPに加えてブライアン・スタンまでもが告発を始めているドラッグ蔓延問題についても、UFCの不利になるような記事は不自然なまでに見られない。

マッチメーク情報も、リークやすっぱ抜きはもはやほとんど存在せず、いまや最も早いマッチメーク情報の情報源は、米Fox Sportsで放送されているUFCの公式情報番組「UFC Tonight」だ。

米メディアを読む側にも、こう報じられていたからこうです、と単純に受け入れるのではなく、行間を読むリタラシーが求められる時代になってきているように思う。

例えば、次のようなダナ・ホワイトインタビューにしても、読んでみればなんということはないように思うのだが、Fight Opinionでは「UFCとは直接利害を共にしていないESPNの司会者だからこそ可能な恐れ知らずのツッコミ」だと称賛している。それにしても、どうもダナの回答力がちょっと劣ってきているようにすら思えるのだが、どうだろうか。

司会者 ロンダ・ラウジーを除くと、いまのUFCはスター不足に陥っているとは思いませんか?

DW 思わない。いまわれわれは、これまでにないほどたくさんの大会を、たくさんの国で組んでいる。テレビ中継は相変わらず男性視聴者層でナンバーワンを取っている。確かにケガの問題はある。ベラスケスもGSPもアンソニー・ペティスも負傷中だ。でもこれはコンタクトスポーツなんだ。そんな問題はいつものことだよ。

司会者 ダナ、質問に答えて下さい。大会数が増えていることはわかっています。

DW いや、ちゃんと答えているぞ。キミが間違っているんだ。われわれはたくさんの大会を開催し、MMAは引き続き成長している。

司会者 スター選手の話ですよ。いまスター選手といえば、ボーンズ・ジョーンズとロンダ・ラウジーくらいですよね。

DW ジョーンズ、ラウジー、ベラスケス、ペティス。みんなケガしているけどね。

司会者 アンデウソン・シウバとGSPは不在です。

DW あのなあ、わからんかなあ。ジョニー・ヘンドリックスとロビー・ローラー戦はダラスの会場をソルドアウトしたし、PPVも非常に好調だった。ジョニヘンは新しいチャンピオンだ。いいかい、もうインターネットを読むのは辞めなさい。私に質問があるなら、事実に基づいて質問しなさい。

司会者 いやいや!ヘンドリックスのことは知っていますよ。大好きなんです。でもダナ、彼はスターではないですよ。いまのところはまだ。

DW だって、あのアリーナを満杯にしたんだぞ。

司会者 シウバやGSPとは比べものになりません。仮にGSPに勝ったとしてもです。

DW わからんでもないが、PPVだってよく売れたんだ。スターって何かね。GSPは何年王座を防衛してきたと思っているんだ?アホな質問はやめなさい。

司会者 GSPとシウバはMMAのスター選手です。あなたにもプロモーターとしてのお立場があるのだとは思いますが。

DW チャック・リデルもマット・ヒューズもスターだったさ。古い人は去り、新しい人が出てくる。それがスポーツの世界ではないのかね。野球だってバスケットボールだって同じ事だろう。



司会者 ヴァンダレイ・シウバが最近、チェール・ソネンのことをレイシスト(人種差別主義者)だと呼びました。あなたの会社でこんな言葉が出るだけでイヤなのではないですか。

DW あのなあ・・・キミらがひとつ理解しないといけないのは、これはファイトゲームなんだよ。選手は相手のことをいろいろ言うものなんだよ。失礼な言葉を投げ合う。それもMMAの一部なんだ。

司会者 でも、レイシストと言ったのですよ?

DW ホントにヴァンダレイがそう言ったのかどうかよく知らんが、格闘技というのは永遠にそういうものなんだよ。かつてアメリカ人ボクサーのグレッグ・ホーゲンは、メキシコ人ボクサーのフリオ・セザール・チャベスに向かって、チャベスの戦績のうち55勝はティファナのタクシー運転手に勝ったものだとか、メキシコのことをさんざん馬鹿にして、メキシコシティですごい試合をやっただろう。それがファイトゲームなんだ。

司会者 確かに人種や民族が大きな盛り上げ要因になることは理解しますが、プロモーターとして、たとえばソネンに対して、ここまでは言ってよい、これ以上は言うなといった線引きを示したりはされないのですか。

DW もちろんそこは注意しているよ。選手が良くない発言をしたときには、会社として介入している。チェールにはテレビの仕事もあるからなおさらだ。




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高橋テツヤ

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