地に足をつけ星に手を伸ばし、リングの案配を気にかける、プロレス・格闘技のリーダーズ・ダイジェスト!

【レビュー】UFC79:Nemesis

「UFC79 NEMESIS」
12月29日(土) 米国ネバダ州・ラスベガス マンダレイ・ベイ イベントホール


●マチダ・リョート def ソクジュ

Lyotoは攻撃が全部カウンター。相手が何かを始めるまで、じっと待っている。打撃は見栄えは良くないけど、グチャグチャとした中でLyotoがなからず制しているし、グラウンドでも、テイクダウン自体はソクジュが取っても、くるりと簡単に上のポジションを取り直す。

2R、グラウンドでのヒジでソクジュにダメージを与えた上で、肩固めのようなサブミッションでマチダの完勝。ソクジュに良いところなし。マチダの不思議な強さ。なんだか、「マチダ対策」って、あり得ないような気がする。対策を打ち対応するのは常にマチダだ。

●チャック・リデル def バンダレイ・シウバ 

ブルース・バッファーの血管が切れそうなリングアナウンス、会場はインテンス、放送席ではアナウンサーが、シウバが壊してきた相手の名前を列挙。サクラバ3回、ヨシダ、フジタ、ヘンダーソン、ジャクソン2回、アローナ。コメンテーターも「いやあ、ついに来ましたねえ」とつい笑ってしまう。Fully loaded 。

1R。スタンドで回りながらにらみ合う展開だけど、距離やペース、時間の流れ方などが全体に「リデルの試合」に見える。一度だけ、なにか小さなパンチが効いたのか、シウバが金網まで大きく後退して一息入れようとしたところ、リデルが激しく追い打ちをかけたシーンはヤパかった。リデルはああいうチャンスを逃す人ではないので、シウバがよくしのいだと言うところだろう。でもシウバは意外にオクタゴンの広さを使えているように見える。

2R。一転、シウバがプレッシャーをかけるラウンド。効いたのかスリップなのか、リデルが一度尻餅をつくが、とても用心深い倒れ方でシウバは追いかけられず。ラスト1分、リデルが猛攻、ヒジでシウバが流血。ラスト30秒、バチバチの殴り合いに会場爆発。でもシウバにPRIDEで勝ち続けている頃の爆発力がないなあ。こんなもんじゃあないだろう!藤田戦でみせた、もう止めてくれ!というような残酷さがない。

3R。いきなりリデルのテイクダウンでスタート。これはシウバがすぐに立ち上がる。2分30秒、激しい撃ち合い。リデル優位。だめだ、シウバがガス欠っぽい。試合終了ホーンと同時に勝利を確信したリデルが高々と手を挙げる。こりゃあかなりの差があるわ。でもこのセミファイナルは熱戦。見ていてヘトヘト。


ダナ・ホワイト
「信じられない位よかった」(勝者のロッカールームで出会う人全員にハグをしながら)
このスポーツがベストの状態では何であり得るのか。それを示すために、この7年間、この試合を実現するために犬のように働いてきたんだ

リデル
テイクダウンは簡単だった
おもったよりうんとたくさんの良いパンチを当てることが出来た。シウバは倒れるかと思ったが、すぐに回復してきた。驚いた
酔っぱらうような感じになったことはかつてないことだった。何発かは本当に良いパンチをもらったよ。こいつは出来ると思った。ラッシュすることが出来なかった
シウバに含むものは何もないよ。ただPRIDEファンには頭に来ていた。彼らは、リデルはシウバと戦っていないじゃないかと言っていたたたっていない
タイトルは取り戻したいね。

シウバ
彼はタフだった。自分はベストを尽くした。勝ち負けではなく、エモーションをファンに届けたかった。

Kevin Iole
待った甲斐が十分にあった。
これが今年のベストファイトでないとしたら、今年のベストファイトは歴史の本に載るだろう。

Wrestling Observer
Instant classic!

Sam Caplan
シウバは3連敗となったが、ファンはシウバにリスペクトを感じているだろう。この負けはシウバを殺さない。
この二人がピークを過ぎた選手だとはとても見えなかった。試合の頂点だ。こんなパフォーマンスを生きている間にもう一度見ることが出来るだろうか。


●ジョージ・サンピエール def マット・ヒューズ

セミファイナルに比べると、スカッと明るいキャラ同士のベビーフェイス対決。セミの男臭さも全然好きだけどね。試合は前回同様、GSPが完全に支配、ヒューズのファンも覇者交代を納得せざるを得ないような展開。桜庭にもこれくらい安心して引導を渡してくれる時代のスターがいると良いのにね。ヒューズにカリスマが伺えないし、身体もゴツゴツ感がなくなってすっきり、悪く言えば小さく見える。GSPは怪我のマット・セラの代役であったが、ヒューズがこの試合をあえて受けたのには、何か意味がありそう。GSPはウエルター級暫定ベルトを獲得。

ヒューズ
言い訳は出来ない。体調は120%だったし、ゲームプランもあった。でもなにも出来なかった。
今後どうするか、家族の意見も聞いて考えなければならない。いろんな考えが頭をよぎるよ。

●試合後記者会見

・2月2日のUFC81ではティム・シルビアvsノゲイラが、ヘビー級暫定王座を賭けて対決。クートゥアのヘビー級ベルトは剥奪せず。

・マーク・キューバンについてのダナ・ホワイトのコメント 「MMAにより多くの人が関わり、より多くのお金が投じられれば、それはこのスポーツにとって良いこと。そして良い選手もドンドン出てくる。そして彼らは結局、UFCに来るんだ」

*****
この秋山の写真、すごいねえ。立派!誰も勝てません。



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